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紫色のクオリア (電撃文庫)
 
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紫色のクオリア (電撃文庫) [文庫]

うえお 久光 (著), 綱島 志朗 (イラスト)
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自分以外の人間が“ロボット”に見えるという紫色の瞳を持った中学生・毬井ゆかり。クラスでは天然系(?)少女としてマスコット的扱いを受けるゆかりだが、しかし彼女の周囲では、確かに奇妙な出来事が起こっている…ような?イラストは『JINKI』シリーズの綱島志朗が担当。「電撃文庫MAGAZINE増刊」で好評を博したコラボレーション小説が、書き下ろしを加え待望の文庫化!巻末には描き下ろし四コマのほか、設定資料も収録。

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5つ星のうち 5.0 ひたむきな愛を壮大なSF感で描いた2009年ラノベ最高傑作, 2009/11/3
レビュー対象商品: 紫色のクオリア (電撃文庫) (文庫)
これはすごい!
読み始めてから読み終われるまでの瞬間まで、ぐいぐいと物語に引き込まれ続けました。

人がなぜかロボットに見える、というのは、実はそんなに特殊な設定ではなく、「大事故にあって体の大半がサイボーグ化した青年が、人間がロボットに見えてロボットが人間に見える、という苦悩の中でロボットに恋をする」という内容の大傑作短編を、何十年も前に手塚治が描いています。

しかし、本作ではその理由をクオリアで解釈し(クタラギさんも喜びそうですねw)、さらに量子論におけるエヴァレットの多世界解釈的な多重世界SFへ急展開してゆく圧倒的なスピード感をもった劇的な構成の物語には度肝を抜きました。

これほどの作品はそうそうないと自信を持ってお勧めできます。

でも、私がなによりもこの作品を素晴らしいと思ったのは、物語を通じてブレることなくつらぬいている、主人公のひたむきな愛の姿でした。

一見すると、秀逸なSF的構成と世界観に圧倒されてしまいこの物語の価値をそこに見出してしまうかもしれませんが、この作品が真に優れているのは、ともすれば奇をてらっているとおもわれてしまうレベルの壮大なSFの中において、ただひたむきに愛により人を救おうとするという、普遍的かつ圧倒的な愛情を描いている点だと私は思います。

このような作品がライトノベルの中で燦然と輝いていることは、日本の出版界もまだまだ捨てたもんじゃないな、という希望にもなりますが、これほどの作品でも、放っておけばすぐに忘れ去れて絶版になるということが残念でなりません。
ぜひ、購入してみてください。
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 究極の゙パラレルワールドもの゙, 2009/7/16
レビュー対象商品: 紫色のクオリア (電撃文庫) (文庫)
購入・読破から1週間弱が経ちますが、未だに頭から離れないです。
専門的な理論や科学論がちょこちょこ出てきますが、そこはわりと優しく説明してくれています。
あくまでライトノベルの路線に則っていました。

ですが、中盤辺りから色が様変わりします。
タイトルの通り、究極の゙パラレルワールドもの゙だと自分は思っています。
パラレルワールドをテーマにした作品は既に数え切れないほどありますが、
この作品はそのどれをも上回っていると思いました。
まずテンポが非常にスムーズで、続きが気になって仕方ありません。
なので次々にページをめくっていき、気付いたらもうクライマックス――と言ったところでしょうか。
それから雰囲気が基本的にダークで、主人公の心情と上手く噛み合っています。
半面、ヒロインがいわゆる天然(不思議系?)キャラなのですが、
これもまたダークな雰囲気と上手く噛み合っていました。
これはうえお氏の力でしょうか。

冷静に考えれば主人公の思考がぶっ飛び過ぎな気もしますが、
読んでる最中には自然と共感出来るように描かれていて、これもやはりうえお氏の実力でしょう。

長々と書きましたが、最高に良い作品でした。
ですが、やはり人を選ぶ作品だと思います。
ラブコメが好きな方にはどうかなー、といった印象です。
ただ、自分にとっては文句なしの星5つです。
個人差もあるでしょうが、自分は自信を持って推せる作品です。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ジャンルの狭間に咲く紫色の花, 2009/11/4
By PL-Giraffe (大阪府大阪市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 紫色のクオリア (電撃文庫) (文庫)
 ラノベでありながらハードSF。それらがシームレスに融合し補完しあい、足し算以上の面白さを得ている。
 どちらも割と読む僕はもちろん、普段どっちかしか読まない人にも響くと思う。どちらでもありながらどちらでもない、そのポジションだからこそ生まれ得た、これは、うん、名作じゃないかな。
 3本の短編集の体裁だけど、まあ1本の長編と言っていい。比較的短めだけど、中盤からこの話ほんとに大丈夫か?と思う大暴走を展開する。その果ての美しいクライマックスに辿りつく頃には、何冊もの本を読んだ気分になるかも知れない。とても読みやすいのに、とても大きく、長い物語だ。最後の余韻もうまい。暖かいものと冷たいものが同時に心に残る。
 それから、絵師の方の手になる巻末付録(4コマ・設定画・あとがき)もよかった。
 これもまたシームレスに融合した物語ジャンルの1層だと思う。キャラへの愛着が大幅アップする。途中で「これ以上読めない!」と思った人は、いっそ巻末を先に見ちゃうのも手かも。ややネタバレがあるのが勿体ないけど、それよりこの物語を途中でやめちゃう方がよほど勿体ない。
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