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遁げろ家康〈上〉
 
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遁げろ家康〈上〉 (単行本)

池宮 彰一郎 (著)
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商品の説明

日経ビジネス

小心者はいかに天下人になったか
権謀術数を駆使する腹黒い「狸親父」でも、沈着冷静に先を見通し手を打つ「組織経営のお手本」でもない。この小説が描く徳川家康はひたすら小心である。絶体絶命の窮地に際して、しきりに爪を噛み、「遁げろ」と令して一散に遁げる。

前作『島津奔る』で著者は、薩摩の島津義弘を通じて乱世のあるべきリーダー像を提示した。そこに登場した敵役の家康はやはり爪を噛む小心者であった。本書では、その家康の生涯を丹念にたどることで、戦国武将としての欠点が、逆に天下取りにどう利したかを明らかにする。その意味で前作と一対をなす作品だ。

信長、秀吉と異なり、家康は天下統一の野望も、そのための大計も独創も持たない凡庸な大名として描かれる。覇業の原動力となったのは今川家支配下で辛酸をなめ尽くした三河武士団の「強欲」だ。半ば家臣の欲得に引きずられるような形で、家康の小心が歴史の転回期と出合い、歴史そのものを変えていく過程は、読む者の既成概念に変更を促す。

「歴史小説は、類型で書いてはならない」を信条とする著者ならではの全く新しい家康像の誕生である。


(日経ビジネス1999/11/29号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

混乱する本陣の中で、馬上に突っ立ち、武田勢の突進を望見した家康は、敵味方のあまりの強さの違いに呆れかえった。「死ぬう」思わず家康は絶叫した。それを聞いた石川数正が、すぐさま訂正した。「死ねーっ。死ねや、死ねーぇ」本陣は阿鼻叫喚の中にあった。英雄遁走歴史が変わった!苛烈な逆境をいかに打破するか。頂門の一針、必読の書。

登録情報

  • 単行本: 259ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (1999/10)
  • ISBN-10: 4022573775
  • ISBN-13: 978-4022573773
  • 発売日: 1999/10
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 449,692位 (本のベストセラーを見る)

    カテゴリーランキング:

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5つ星のうち 4.0 いろいろ問題はあったけれども、素直に面白い作品, 2004/9/9
こんなはずでは、の繰り返しでいつの間にか
歴史の激流のど真ん中にいる家康。

いつも複雑で、いつも切羽詰まった状況の中で
勝手な部下たちに勝手なことを言われながら
家康が必死になって知恵を絞り、よりマシな選択肢を探っている。

部下のわけわかんない士気に引きずられる家康の
妙に胸に迫るぼやきの数々も、
複雑な立場に立たせてしまった正妻築山御前への、思いやりも、
胸に迫る。

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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 怪作, 2008/1/6
いや久し振りに笑いました。池宮さんも”こっけいもの”を書くんですね。下巻終盤は少し急ぎすぎの感もありましたが前半は笑えます。小心者の人間家康から見た戦国人間模様、臆病者の家康がどんどん成長していくサクセスストーリー、などそっちのけでゲラゲラ笑いながら読み終わってしまった私は失礼な読者でしょうか。
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