エンケンのファースト。1作目からすでに異才ぶりが分かります。「夜汽車のブルース」は、ライヴ盤『黎明期LIVE』の冒頭のヴァージョンと共に聴いていただきたいのですが、傑作ナンバーです。のちのち、エンケンのトリビュートが出たとき、あの友部正人がこの曲をやっていました。これまた、すばらしかったです。アルバムジャケットは、ティム・バックリーのLPを倣ったのかどうか・・・などとも言われていました。CDエクストラでは、「猫が眠っている」が追録。かつて、「僕は君が怖かったのじゃない。君の後ろで笑ってるやつが怖かったのだ」というくだりに痺れたものです。若きエンケンの繊細さと底知れぬスケールの両方が、この時点ですでに窺える名盤です。はっぴえんどのメンバーも参加して!いますよ。こういうアングラな空気は、いまのミュージシャンにはなかなか見られませんが、時代の匂いという意味でも、若い人たちに聴いてもらえるといいなと思います。推薦盤です。