Amazon.co.jp
親類宅のパーティへ向かうため、車を走らせる一家が、いつもと違う道を通ったことから、恐ろしい体験をすることに。どれだけ進んでも抜け出せない森。突然、道脇に現れる白い服の女、無人の小屋など、逃れようのない恐怖の要素が次々と用意されていく。やがて彼らは、ひとり、またひとりと信じがたい運命に見舞われるのだが、当事者以外の人物の心理サスペンスも、なかなかリアルに描かれている。事件の背後に隠れた真実に対し、不必要な説明をしない点も、不条理な恐怖を増幅させるのだ。
監督は、ジャン=バティスト・アンドレア、ファブリス・カネパのふたり。本人たちも認めているように、走る車のヘッドライトが映し出す道路のセンターラインなどに、デビッド・リンチからの影響が明らか。そして映像は全編、とにかく暗い。一家が通る道には、まったく道路灯がなく、ひたすら闇の世界であり、唯一頼りになる明かりが車のライトのみという状況が、異世界の感覚を呼び起こす。その世界を体感するためにも、部屋を真っ暗にして観ることをオススメしたい。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
フランスの新鋭、ジャン=バティスト・アンドレアとファブリス・カネパ監督コンビによるサスペンススリラー。親戚の家のクリスマス祝いに急ぐハリントン一家は、近道である森を抜けようとするが、なぜか車は同じ場所に戻ってしまい…。“スマイルBEST”。