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26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
初サカナクション,
By SNW (神奈川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: kikUUiki(初回限定盤) (CD)
「サカナクション」・・・名前だけは知っていたものの、「アルクアラウンド」をCDランキングでちょっと見たことあるくらいで ちゃんと聴いたことはありませんでした。 先日CDショップでふと目に付いたので視聴。 びっくりしました。 普段エレクトロやハウスばかり聴いているのですが メロディアスで心に響くエレクトロなロックってあるんですね。 全体的に重低音が響く感じが大好きです。 このアルバムは振り幅が大きく ロック、エレクトロ、フォーク・・・色んな要素が含まれていますが 1枚聴き終わるとかなりまとまっていて、 すごく考えられた構成で作られているんだなってことがよくわかりました。 歌詞カードの書き方も面白い。 特に「アルクアラウンド」の書き方には納得です。 初めは「アルクアラウンド」がキャッチーで一番好きかな、と思いましたが 「Klee」「シーラカンスと僕」「明日から」の世界感や音の使い方がたまらなくハマりました。 「アンダー」は、すごく癒される。 激しいのに優しくて、心が落ち着くような不思議なアルバムだと思います。
52 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
完璧な青,
By
レビュー対象商品: kikUUiki(初回限定盤) (CD)
サカナクション1年2ヶ月ぶりのニュー・アルバム「kikUUiki」。前作「シンシロ」で得た肉体感とマニアックな部分が今回も遺憾なく発揮されているのだが この新作もまた、以前とは違った感触で、それはこのタイトルや特殊なブックレット、徹底的に「青」に拘った全体の構成といい 自身のスタイルは変わらず貫き通しつつも、どんどんと新しい感触を生み出していく。 そのストイックさと圧倒的なセンス、良い意味で思わせぶりな感じは今現在のロック・シーンに於いて非常に頼もしい存在であると思う。 個人的には今まで以上にサカナクションらしい、彼らのパブリックイメージを強化したような、そういうアルバムになっていると感じた。 サカナクションってつくづく更新のバンドだと思う。 次々と新しい音像に踏み込んでいく、切り込んでいく感覚はとても心地よい。正に最先端という感じがする。方法論ではなくて。 しかしこうしてアルバムの曲を聴いていると、やはり「アルクアラウンド」は一種の撒き餌というか、 この「kikUUiki」の世界観に引きずり込むための仕掛けの一つだったんだなあと思う。 要は、アルバム曲はもっと面白い、ということ。合唱的なアンセム「潮」での始まり方は意外だったし、「klee」の展開の仕方も驚いたし、 「21.1」は今までのインスト曲と比べても出色の出来。 そして後半の「シーカランスと僕」「明日から」「表参道26時」のポップチューンの連発も凄かったし、 凄いと言えば「ナイトフィッシングイズグッド」をパワーアップさせたような「目が明く藍色」も独特のカタルシスがあった。 そして、それらの流れも至極スムーズで聴きやすいし、入り込み易さでは過去一番のような、そういう気もする。 それは何故かと考えると、今作の曲って全体的に正しくポップな部分とマニアックな部分が混ざり合っている気がするのです。 アルバムタイトルの如く。 もっと言えば、山口一郎が提唱する「オーバーグラウンドとアンダーグラウンドの中間をいく音楽」、 それに今まで以上にグッと近づいたような、そういう手応えがあった。 特に後半の楽曲たちは。 そういった意味で、またもや代表作として掲げられる作品を作ってくれた感があり、ここまで来ると更に上を、もっと上を見たくなる。 あからさまにストイックなこのバンドならば、それを望んでもいいような気がする。取り敢えず、今作もきっちり傑作でした。 ここからもっと「kikUUiki」の世界観にじっくり浸って、潜り込もうと思います。
36 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
音楽が交わる瞬間,
By 桃色飛行船 (静岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: kikUUiki(初回限定盤) (CD)
汽空域=重なるはずのないものが交わる場所今までのアルバムは全体をひとつでまとまって、独特な世界を構築していた。 しかしこのアルバムでは、個々の楽曲に別々のテーマをおき、全く別々の世界が広がっている。 しかし、これらはそれぞれ汽空域という共通のテーマを持っている 一見散漫なようで実はつながっている・・・・ この違和感こそが、交わることのない世界=汽空域なのである 楽曲に対する感想。個々の曲の出来のよさではこのアルバムが一番だ。 潮、yes no ゴスペル、フルート。最初から実験ナンバーを入れるとこから勝負に来ている。 アルクアラウンド。これについては語る必要はない。今に戸惑う人々に進む道しるべを提示するような、希望の曲。 ロックナンバーkleeから21.1へと続く。 21.1はインストでアルバムの汽空域と言うべき曲。インストでは個人的に一番 アンダー、シーラカンスと僕。静と動が交じり合うサカナらしいナンバー。どちらも幻想的で特に好きだ。 明日から、表参道26時。共にアッパーなナンバー。表参道のサビの草刈、岩寺のデュエットが素晴らしい。 壁。壁を越えるとか今までよくあった表現ではなく、自分自身を壁として捕らえた点が非常に斬新であると思う。 そして、最後は圧巻の、目が明く藍色。これは衝撃的だった。 ここでの"制服"は、常識に萎えてる世界、型に嵌ってしまった世界の象徴。 中間の展開は、まるで自分自身の存在意義を探してもがいているようだ そして目がアイイロからアカイロへと変わる!変わるのだ! 音楽で表現できる限界を超えたテーマ。最高ではない、究極の曲! アルバムを総括する、ラストにふさわしいナンバーだ。 こんな感動的なラストを経て、アルバムは幕を降ろす (13はボートラなのでアルバムとして聞かないほうが良い。だがこの曲もこのコンセプトとそれほどずれてはいない。小休止して聞くのがオススメ) 実に見事だ。これはNIGHT FISHINGを越えたと言っても他言ではない。 そして彼らの音楽に対する姿勢は自分の理想に限りなく近い。 アルクアラウンドという商業的なナンバーで人を誘い、アルバムで本当の音楽を聴かせる。 どんな素晴らしい音楽も、多くの人々に認知されなければ、シーンを変えていくことは出来ない。 かといって、商業的で萎えた音楽へ逃げるのもまた違うのだ。 サカナはその中間を担うバンド。表と裏を持つバンドだ。 そんな彼らの貪欲な姿勢に我々は導かれていく。 このアルバムはそんな混沌とした音楽シーンに対する爆弾のようなもの。 そして、交わることのなかった単純なポップシーンと難解なロックシーンが交わる場所なのだ。 このアルバムこそ現代音楽シーンの"kikUUiki" "音楽が交わる瞬間"だ。
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