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ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇
 
 

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇 [単行本]

東 浩紀 , 濱野 智史
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

2004-2005年、国際大学GLOCOMにて行なわれた共同討議。「ised」とは「Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society(情報社会の倫理と設計についての学際的研究)」の略。情報技術と社会との関わりについて人文・社会科学的な側面からアプローチする倫理研と、技術(アーキテクチャ)的な側面からアプローチする設計研に分かれ、徹底的な議論を行なった全14回のシンポジウムを完全収録。
倫理篇では、情報社会について社会科学的側面からアプローチする。めまぐるしい変貌を遂げつつある情報社会の状況を、その起源から的確に捉え直し、近未来にまで拡張することで、現代社会を生きるわれわれすべてに関わる論点と、21世紀における社会構築のためのヴィジョンを鮮明に打ち出した伝説のシンポジウム!

【目次】
第1回講演 鈴木謙介 情報社会の倫理と民主主義の精神
共同討議1 メディアリテラシーの行方
共同討議2 脱社会的存在と情報化社会
第2回講演 白田秀彰 情報時代の保守主義と法律家の役割
共同討議1 情報社会の法と正義
共同討議2 環境管理型権力の「価値」とは何か
第3回講演 北田暁大 ディスクルス(倫理)の構造転換
共同討議1 アイロニーとリベラリズム
共同討議2 インターネットにおける私的領域について
第4回講演 加野瀬未友 個人サイトを中心としたネットにおける情報流通モデル
共同討議1 ネット公共圏と炎上をめぐる問題
共同討議2 「繋がりの社会性」とアクセス・コントロール
第5回講演 高木浩光 はびこるダメアーキテクチャ
共同討議1 表現・存在・匿名
共同討議2 複雑性の縮減をめぐって
第6回講演 辻大介 開かれた社会へ向けて存在の匿名性を養護する
共同討議1 ビッグイットか、ユビキタスイッツか
共同討議2 ウェブ4.0とライフログ
第7回講演 小倉秀夫 プラグマティックに匿名/顕名問題を考える
共同討議1 表現における責任と自由
共同討議2 流動化する社会の中で
ボーナス・トラック ポストised、変化したことは何か 1

内容(「BOOK」データベースより)

人文的知性によって分析されるネットワーク・公共性・匿名性―圧倒的ヴォリュームで語られる、現在性の精髄。

登録情報

  • 単行本: 480ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2010/5/25)
  • ISBN-10: 4309244424
  • ISBN-13: 978-4309244426
  • 発売日: 2010/5/25
  • 商品の寸法: 20.6 x 15 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 読んでおいて損はない, 2011/12/22
レビュー対象商品: ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇 (単行本)
設計篇とあわせて、
かなりの刺激でした。

もう6、7年前に行われた討論なのですが、
今読んでも、提言されてた問題点がどの様に派生していったのか
も含めて捉えるととても面白かった
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 通読するのになかなか骨が折れるが・・・, 2010/9/4
By 
アジアの息吹 - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇 (単行本)
本シリーズは2004年から約2年間、国際大学の
グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)にて
開催された研究会、「情報社会の倫理と設計についての学際的研究
(Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society)」、
略称isedの議事録である。

本書は14回開催された上記研究会のうち、
倫理研と呼ばれる7回の講演と共同討議を収録しており、
特に情報化社会における「公共性/コミュニケーション」の問題と
「匿名性/データベース」の問題について多く語られている。

ised終了後、本書発刊まで4年の歳月が流れ、
TwitterやYoutubeなどが次々と前面に出てきているが、
本書で(文字通りパネリストたちによって)語られている内容は
ほとんど風化していない。どころか一部より鮮明になってきているのは
上記研究会の意義が極めて大きかった証であろう。

分冊でありながら二段組500ページ弱の大部であり、
様々な論者と多くのテクニカルタームが登場し、
通読するのになかなか骨が折れる。
もちろんその分十分に刺激的である。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 2000年代初頭の「情報社会」への認識レベルがわかります, 2011/4/17
By 
五島雅 (富山) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇 (単行本)
評者雑感です。

●第1回講演 鈴木謙介 情報社会の倫理と民主主義の精神
・2ch的匿名主義からFacebook的実名主義への遷移(PC通信の時代を考えれば回帰)がこの頃から意識されだしていたこと
・情報社会への移行は法の完全執行に近づくことでもある(白田)
→ 白田は著作権の議論の文脈でこの発言をしているが、オービス等のことも考えればやはりオーウェル的な社会が連想されます(評者)

・リバタリアニズム的立場は大規模災害対応で大きな問題がある(白田)
→ 上記は中越地震を踏まえての発言だが、3.11後の今ではリバタリアニズムをこの国で主張するのは絶望的(評者)
・保守主義とは合理的意思決定のみを根拠とすることを嫌うものであり、経験/歴史と合理性を合わせた漸進的な改革を好む立場をいう(鈴木健)
→ 知らなかった(評者)


●第2回講演 白田秀彰 情報時代の保守主義と法律家の役割
・「法の完全管理の実現」はリアル社会では実現していたが(法の執行には「のりしろ」が必要ということ)、情報社会になれば完全な情報の把握が可能となり、「のりしろ」が消滅してしまう。これにどのように対応していけばよいか(白田)。
・どのようなシステムでも必ず抜け道は見つけられる(高木)
→ 矛盾しているが、議論の俎上には載っていなかった(評者)

・著作権の歴史とはその環境に応じた最適な情報環境を、市場原理を使って実現するために発生してきたもの。そのため、現行および今後の情報社会でコピーを禁止するのはナンセンス(白田)
→ 大賛成(評者)

●第3回講演 北田暁大 ディスクルス(倫理)の構造転換

→ 北田さんの話は難解で正直良くわかりませんでした。ネットによる私的空間は無理だとのこと。
  その後の討論で私的領域と公的領域の限定が難しく、特に私的領域の確保という線から考えていくことが重要であるとなんとな  くわかりました(評者)

●第4回講演 加野瀬未友 個人サイトを中心としたネットにおける情報流通モデル

→ 2CHのネットワーク社会における意義が良くわかりました。
  また、ブログとの対比もわかりやすかったです(評者)

・居酒屋での悪口(陰口)は当人に知れることはないが、ネットでは知られてしまうことからも問題が起きる(意庭)
→ ナルホド(評者)

・「つながりの社会性」「悪口でつながる自由」「繋がりの社会性」(外国人にはそこが理解できないらしい)(多数)
→ 日本では内容のいかんによらずつながることに重点が置かれている。そこで「悪口」というのはつながりやすい(使いやすい)ものだと私も思います。ここの所は「設計編」に詳しいです(評価)

●第5回講演 高木浩光 はびこるダメアーキテクチャ
・「存在の匿名性」(自分の情報を知られないこと)「表現の匿名性」(匿名で情報発信すること)という切り口で情報社会を見るとわかり易い(東)
→ ナルホド(評者)

・アクセスコントロールはつながりより排除の方向へ進んでいる(東)
→ TEDの講演でもそういうのありました。インターネットの相互アクセスは、民族、宗教、政治に似通ったもの同士で情報交換が多く、90年代に創造されたようなあらゆるコミュニティの融合という理想は(少なくとも今のアメリカでは)進んでいない、とのことでした(評者)

→ 認知限界の問題(多数)
情報が多すぎてどれを選択すればよいのかわからないのは私も痛感します。調べ者も結局「ウィッドペキアだけでいいや」と裏もとらずに安易にすませています(評者)

・リンクフリーという言葉は和製英語(注)
→ 知らなかった (評者)

●第6回講演 辻大介 開かれた社会へ向けて存在の匿名性を養護する

・行政府は法の執行機関であるべきであり、理論的にはすべてコンピュータ化が可能(白田)
・そうすると「法の完全執行」になるのではないか(辻)
→ ほとんどSFのような・・・

●第7回講演 小倉秀夫 プラグマティックに匿名/顕名問題を考える
・共通ID制度(小倉)
→ 周知のとおり、一部実用化されています。ただ、小倉氏のように、法の改正までいってませんが...それよりも国民葬背番号制の実現の方が早そうなので、それとからめても面白いかもしれません(評者)

以上、結構疲れました。
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