このCDについて
ブルース、R&B、アイリッシュ・トラッドをルーツにもつ、リバプール出身の4人組、ザ・ラーズ。90年にリリースされた本デビュー作は、流行や時代とは関係なく、完璧な普遍性をもったポップ・アルバムだ。
どこか懐かしい肌触りのあるメロディと、それをバックアップするタイトなバンドサウンド、そしてすさまじい才気を感じさせるヴォーカリスト、リー・メイヴァースのソングライティング…。このバンドはもっともっと評価されてしかるべきだと思う。特にスマッシュヒットを記録した<5>、<7>は、歴史に残る名曲といえるだろう。(森 朋之)
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1990年代初めには、ブリティッシュ・ポップ・ムーヴメントで数多くのバンドが生まれ、その中でもラーズは一瞬にして大きな輝きを放ったが、その活動期間は短く、うやむやのうちにバンドは消えてしまった。ほとんどの人は彼らの親しみやすいシングル「There She Goes」を覚えているだけだろう。だが、このアルバムは心地よくかき鳴らされるギターと、抜群の曲作りに満ちており、一発屋の汚名を返上する資格がある。リード・ヴォーカルでソングライターのリー・メイヴァーズが、このアルバムの成功と失敗に大きく関わっている人物。完璧主義者である彼は、アルバムの勢いをメンバー・チェンジで減速してしまい、レコーディングされた曲の仕上がりに満足せずに、細かな部分に固執し、完成とリリースを致命的に遅らせることになってしまった。だが、彼の完璧への追求はほぼ達成されていた。どの曲も成功するシングルになりそうなレベルとなっている。これぞ、これまで日の目を見なかった真の古典だ。(Beth Bessmer, Amazon.com)