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勝負の世界においては、情報収集が昔から重要視されていた。それは、孫子の兵法にあるように、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。敵を知らず、己を知れば、一勝一敗す。敵を知らず、己を知らざれば、戦うごとすなわち危うし」ということである。これは一般ビジネスや副題にある「相場とギャンブルで勝つ方法」にも通じる言葉である。
どの勝負においても、経験を重ね、情報を見つけ、理解し、自分たちが優位に立つように利用する能力を身につけた上で戦うこと、相手に対する小さな優位性の積み重ねを通じて自らのスキルを磨いていくことが重要だ。
本書には原題にあるセックス(性)や死(ダイイング)の話はどこにもない。デートサービスビジネス(性風俗産業)、火葬サービス信託会社(死と臨終)、スポーツ賭博とポーカー(ギャンブル)という3つの異色の職業変遷を通じ、試行錯誤の末、著者が獲得してきたノウハウ(人間の心理と性格・特徴別の戦術)について紹介している本である。具体的には、精神医学の分野でなされた性質全体を形づくる特徴について13のタイプ(冒険家、攻撃的、共依存的、変人、感情的、自己中心的、一匹狼、マゾヒスト、内省的、劇場型、うだつの上がらない、警戒的、勤労者)ごとに、ポジティブな面、ネガティブな面、見分け方やつきあい方、買い手としてのタイプ別攻略法を紹介している。本書がねらいとしている投資家はもちろん、人間関係を学ぶ上でも役立つ本である。(増渕正明)
出版社/著者からの内容紹介
「ゲーム理論が大はやり」――ウォール・ストリート・ジャーナルがそう報じている。現在、死活的な売買判断にゲーム理論を用いて利益を上げている一流トレーダーは多い。事実、『新マーケットの魔術師』に登場するトレーダーたちはみんな、ポーカーやブラックジャックの手を用いて相場に臨む。ゲーム理論が脚光を浴びたのは1994年。3人の経済学者がポーカーをはじめとするゲームの手法を経済分析に応用し、ノーベル経済学賞に輝いたのである。超一流トレーダーや金融界の達人が相場で勝つのはなぜか? ポーカーと相場で勝つ手はほとんど同じだと知っているからだ。 今、ゲーム理論の人気作のひとつが他ならぬトレーダー必携の書として生まれ変わった。オプション取引の大家デビッド・カプランが新たに書き下ろした詳細な序文も掲載されている。
トレーディングで儲ける方法とは……
“賭け金”=ポジション・サイズを柔軟に操る
“良い手”=絶好の機会が回ってきたときにだけ取引する
つまり、相場のトレンドや価格差、オプションのボラティリティの好転を待つ
自分の“手”=トレードでの成功の可能性を見極める
取引の前には、忘れずにリスク/利益を計算する
“カジノ経営者のつもりで”オプションを売る。つまり“胴元のように”トレードする――このほかにも、「勝つ」極意が満載
ポーカーの勝負とトレーディングには驚くほどの共通点があることに気づくだろう。それをトレーディングに生かし、「ゲーム」の勝者側へと導くのが本書の狙いである。
超一流トレーダーが「ポーカー」戦略で儲けた秘訣とは……
「今までこれほど圧倒される本に出合ったことはない。トレーディングに対する鋭い洞察力で、プロの賭博師と一流のトレーダーの哲学に何ら違いがないことを証明してくれた」
――デビッド・カプラン『オポチュニティーズ・イン・オプションズ』
「ポーカーでは常に自分に有利な手で勝負し、そうでなければ潔く負けを認めるのが理想である。そうすれば自然に勝ちが負けを上回るだろう。ポーカーで自分がどの持ち札で勝負するのかを考えるように、トレーディングでも自分に勝ち目があるかどうかを知る必要がある」
――『トレーダー・ビック』シリーズのビクター・スペランデオ
「相場とは壮大なポーカーの勝負に似ている。相手の実力をじっくりと観察し、自分に並みの能力しかなくても相手が弱ければ勝つ確率は高くなる」
――ジェフ・ヤス『新マーケットの魔術師』