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ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実
 
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ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実 (単行本)

by マーシャ・エンジェル (著), 栗原 千絵子, 斉尾 武郎
4.8 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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Product Description

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ビッグ・ファーマ 製薬会社の真実
製薬ビジネスにかかわるすべての人に読んでもらいたい書籍が登場した。副題が「製薬会社の真実」とあることから、本書をいわゆる暴露本ととらえる人もあるかもしれないが、その主張のほとんどはしっかりとした根拠に基づいている。著者のエンジェル氏は、医学雑誌The New England Journal of Medicineの前編集長。タイム誌が、米国で最も影響力のある25人に選んだこともある人物だ。掛け値なしに一流のジャーナリストである同氏が、「製薬企業は不誠実で狡猾だ」と全力を挙げて告発するために著したのが本書である。

「製薬業界の技術革新力が特に優れているわけではない。重要な薬の多くは、公的研究やバイオテク企業から生まれている」「製薬企業は薬が良く効くように見せかけるため、臨床試験に細工を施している」「薬の開発に多額の資金が必要だというのは嘘で、ほとんどはマーケティングにかかる費用である」などその内容は刺激的である。

ただし、著者が“悪”と断じている行為は、業界にとってはどれも当然のものばかりだ。実際、製薬企業向けのセミナーでは、法の網をかいくぐって特許期間を半年でもいいから延長する方法や、ゾロ新薬をピカ新に見せかけるマーケティング手法が人気を呼んでいる。それだけに、製薬業界がこの本にどう反論するかが興味深い。


(日経バイオビジネス 2006/01/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



出版社/著者からの内容紹介

        【翻訳刊行に寄せて】

   科学妄信とトップ・ジャーナル信仰は歪んだ宗教か?

    京都大学医学部付属病院探索医療センター検証部教授
    京都大学医学部附属病院外来化学療法部部長
    先端医療振興財団臨床研究情報センター研究事業統括
                       福島 雅典

  医学は依然として確率の科学である。ほぼ過去半世紀の間、
 人類は科学的-統計学的な方法論を用いて、医学の確実性を
 高めるための努力を続けてきた。そしてただ科学的に誠実に
 研究を行うことだけが、医学の学問としての地位を高めてき
 た。しかしながら、本書に描かれている米国の医学研究の実
 態は、公正な学問であるべき医学への社会からの信頼を失わ
 せるに十分であり、戦後米国医学が世界をリードし続けてい
 ることを考えると、医学がその存立基盤が根底から脅かされ
 つつあることを憂慮せざるをえない。
  病気についても、人間の成り立ちについても、我々の知る
 ことはまだ僅かである。古来、人類は病いを通じて自然を畏
 怖し、癒えるを以って自然の知恵に感謝したのではなかった
 か。しかし、本書に描かれている医師や製薬産業の姿は、傲
 慢にも社会を欺き、生命を冒涜しており醜悪そのものである。
 医学を司る者が神を演じようとすれば、医学的災害が生じる
 のは当然である。
  わが国において薬害は後をたたず繰り返され、悲しむべき
 ことにいずれも科学的不正という人災により被害が拡大した
 ものである。科学者の不誠実な行為が果てしない退廃と荒涼
 を社会にもたらすことを我々は十分に経験してきた。歴史か
 ら学ぶことができない者に、未来はない。言うまでもなく、
 科学的根拠に基づく医療が成り立つには、まず、公正な医学
 研究が行われ、その成果が公正に社会に還元されなければな
 らない。本書は、医学研究が人間の都合で歪められ、正しい
 結果が得られていないという現実を暴き出す。医学研究にお
 ける科学的非行が頻発し、医療への信頼が失われる。あるい
 は、科学的に質の保証されない情報がマスメディアを通じて、
 日夜、きわめて巧妙に人々の目に耳にすり込まれる。医薬品
 の開発と販売はしっかりと市場メカニズムに組み込まれ、皮
 肉なことにとうとう、新薬のコストは家計で賄える限界を越
 えてしまった。あまっさえ、本来は人間が創り出すことなど
 あってはならない病気という需要が人為的に創出されさえも
 するのだ。そしてついには医療不信から、安心と納得を求め
 て医療漂流民が続出する。これは他国の話ではない。わが国
 の現状でもあるなのである。
  科学はもはやかつてのそれではない。科学はビジネスと結
 びつき、その水面下では熾烈な特許戦争が繰り広げられてい
 る。今や販売戦争を勝ち抜くため研究結果を権威づける手段
 として世界中から競って論文が投稿されるトップ・ジャーナ
 ルは、ビジネスの僕と化しつつあるのではないか? モンス
 ターのごとく肥大化した科学を奉じる共同体は、すでに善意
 によって制御しうる域を超えている。哲学のない科学は狂気
 (凶器)である。科学を妄信しトップ・ジャーナルを崇める
 状況は、何か、歪んだ宗教とでもいうべき様相を呈している。

  こうした医学研究を取り巻く狂気の渦から逃れ、真実に照
 らされる正しい未来への道を拓く方法はあるのだろうか?答
 えは単純である。我々の目指すゴールが何であり、何を信じ
 るのか。すなわち、真実を知り、妄信の生成されるメカニズ
 ムを知ることによって、洗脳を解くことである。本書は著者
 のそのような使命感によって執筆されたものである。
 
  本書がニューイングランド医学雑誌の前編集長の手による
 ものであるということに、欧米の社会に息づくノブレス・オ
 ブリージュの伝統を強く感じる。医学研究の公正さのために
 真実を語り続けてきた著者の勇気と、それを支える人々に、
 また、本書の重大性に気づき、完訳された栗原千絵子、斉尾
 武郎両氏に、深く敬意を表したい。


Product Details

  • 単行本: 335 pages
  • Publisher: 篠原出版新社 (2005/11)
  • ISBN-10: 4884122623
  • ISBN-13: 978-4884122621
  • Release Date: 2005/11
  • Product Dimensions: 8.4 x 6.1 x 1.3 inches
  • Average Customer Review: 4.8 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #24,212 in 本 (See Bestsellers in 本)

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    #1593 in   > 医学・薬学
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32 of 36 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 医療関係者は是非読んで下さい, 2005/12/31
刺激的な文章が続き大変面白く一気に読ませる。ただ、内容は発表済みの事実に基づいており、その意味で決して暴露本ではない。素晴らしいのは医療のあるべき姿を見据えた筆者の見識の高さであり、医療をそして製薬会社を救うための処方箋として、製薬会社が医師の教育をしてはいけない、プラセボ比較の臨床試験は良くない、臨床試験を製薬会社に任せてはいけない、など言わば専門家の常識とは正反対の瞠目すべき論説が展開されている。一般の人にも勿論おすすめだが、感情的になって過度の医療不信に陥らないように。大変丁寧な訳注が付けられているが、日米の医療の違いについての理解も必要。
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16 of 19 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars グローバル化(アメリカ化)に対する警鐘:製薬業界版, 2006/4/8
By kenken96660 (東京都江戸川区) - See all my reviews
本書では、以下の論点が丁寧に整理されている。
 1.製薬業界の生産性の低さ
 2.マーケティング費の大きさ
 3.R&D費とれているものの中でマーケティング目的の市販後臨床試験の割合が高いこと
 4.製薬業界の議会に対する影響力の強さ
欧米礼賛の製薬業界に一石を投じる書であることは間違いない。
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25 of 33 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 医療行政・創薬研究・医療関係者の必読書です, 2005/11/17
 世界で最も権威ある臨床雑誌であるNEJMの編集長が、巨大製薬企業の内幕を暴いた衝撃の書。
 製薬企業は、巨額の研究費を投じていると評されているが、実は宣伝費の方がずっと多いこと。新薬は製薬企業ではなく、公的研究機関で開発され、儲けだけは製薬企業がさらっていくこと、製薬企業は最も利益率の高い企業であることなど、衝撃の事実が満載です。
 医療行政・創薬研究・医療関係者の必読書だと思います。
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