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魂萌え ! (単行本)

桐野 夏生 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな頬』、『グロテスク』同様、世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公。これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が、丹念につづられていく。
「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。

内容(「BOOK」データベースより)

夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?ささやかな“日常”の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。

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5つ星のうち 4.0 今、お隣で起きているお話?, 2006/1/20
親の保護を離れて、初めて社会と対面する若者のような、50代敏子の
感受性が伝わってきます。 人の善い敏子の事を、心配しながら読んでました。でも、大胆に変化してゆく敏子。どんな、あっと驚く結末が
待っているのか、期待したのですが・・・。途中で、唐突に終わってしまった感があります。
他の登場人物たちの、動向も気になります。特に、カプセルホテルの
野田は、ずっと気になってます。敏子ともっと絡んでほしかったのに、通りすがりの人になってしまった・・・。しかし、それがリアル、なのかも。
 人物描写は巧みで、生々しく想像できてしまいます。
 氏の他の著書でも思いますが、短いセリフ一言で、人物の匂いや
その場の空気(とくに、きなくさい空気)を、一瞬にして感じさせられる技は、スゴイ!
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 30代、40代主婦の方ぜひご一読を!, 2005/8/22
数時間で読み終えてしまいました。読んでいる間は思わず感極まってしまう場面や台詞が詰まっていて、その度に考えさせられ、まだモヤモヤするような感じが残っています。
それは私自身が敏子(主人公)と同じ道のりをたどるのではないかと単純に想像してしまう子持ちの専業主婦であり、同時に美保(主人公の娘)の立場も感じることができる年代だからかもしれません。敏子と同年代でひたすら真面目に家族のためだけにがんばってきた母世代を思うと切ない気持ちになります。むしろ30代40代の私たちが読んで「専業主婦」「家族」「人生」という平凡な言葉の括りを自分ならどう歩んでいくか、あらためて考えるきっかけにしたらいいのではないでしょうか?
世の中は敏子のようなタイプがほとんどを占めており、それによって日常は穏やかに過ぎていくのでしょう。でもその裏には殻を破りたい、でも破り方がわからない、周りの影響は?という理性が働く。ちょっとしたきっかけで誰にでもいつでもその「破りどき」がやってくるかもしれないこと、その時どう対応するのか、その対応が正しかったのか間違っていたのか思い悩む・・そんな憂鬱病(ストーリー内に書かれていて印象に残った言葉です)と戦いながら生きるのが人生なのかな、と読み終わって間もない今は思っています。
まとまりのない文書になってしまいましたが、日ごろ子供との時間に追われ、家事で一日があっという間に終わってしまうとお嘆きの主婦の方!ぜひお読みになって一度「憂鬱病」を実感され、ご自分の生活に静かな刺激を与えてみてはいかがですか?
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5つ星のうち 5.0 読んだ後自分も強い女になれる!, 2005/8/11
桐野作品は初めてですが、美しい本の表紙と激しさを感じさせずにいられない題名「魂萌え!」に惹かれて購入しました。
主人公敏子がどんな人生を選択するのか先が読めず“桐野ワールド”に引き込まれっぱなしでした。
最後の最後でようやく自分の経験と重なり涙しました。
しかし“桐野ワールド”はそれだけでは終わらせませんでした。
読み終わった後も登場人物たちが私の心を掴んで離してはくれないのです。
まるで自分の身近に本当にいるような味わい深い個性を持った友たち。
学生時代の旧友の女友達、亡き夫の男友達、憎き恋敵、新しい友。
寂しくはない。鬱になんかならない。だって良き友との出会いのチャンスは星の数ほどあるんだ・・・
「魂萌え!」とは情熱を持って強く強く生きること。
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