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フラット化する世界(下)
 
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フラット化する世界(下) (単行本)

トーマス・フリードマン (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
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出版社 / 著者からの内容紹介

The World Is Flat――世界は「フラット」になった。この言葉の意味を理解しなければ、これからの企業や個人が生き延びることはできません。ITの飛躍的発展はインドや中国にグローバルな競争力を与え、その結果、先進国の仕事は次々に奪われています。その一方、知識やアイディアが共有されることにより、あらゆる場所でイノベーションが起きています。競争とイノベーションの新時代を、われわれはどう生き抜けばいいのか? Google、ウォルマート、デルなど「世界のフラット化」を成功に結びつけている実例を多数紹介しながら、21世紀の繁栄の条件を示します。


内容(「BOOK」データベースより)

「世界のフラット化」によって仕事を奪われないために、先進国の人々は何をすべきなのか?子供たちの世代がインドや中国との競争に勝ち抜くには、どんな教育や社会システムを作る必要があるのか?企業はどう対処すべきなのか?本書後半では、フラット化という重大な試練を乗り越えるための具体的な方法を論じる。そして、フラット化がもつ真の可能性が明らかになる。

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5つ星のうち 5.0 視野が広がります!, 2006/9/9
非常に示唆に富んだ本です。
(反フラット化のイスラム世界についてのくだりなんて、目からウロコでした。)

示唆の中から、若い日本人が認識すべきことを独断と偏見で選ぶなら…、

@グローバルな競争(フラットな世界)はすぐそこまで来ている。
⇒これについては日本は英語圏でないので、すぐに当てはまるかは微妙ですが、
高付加価値な労働についてもいずれ競争に巻き込まれていくと思います。
資源の無い日本の活路はやはり高度な知的生産国家しかないと思うのですが、
現在の理系離れや教育水準の低下、少子化傾向で目標を達成できるのか…。

A個人の知が競争の差別化要因となり、個人の知は教育によって育成される。
⇒これについて現在の日本は非常に憂慮すべき事態であると考えられます。
テクノロジーによるイノベーションのみが競争であるとは思いたくないですが、
経済発展を遂げる国は学生の理数系の成績が良い、という統計もあります。
アメリカは他国から優秀な頭脳をひきつける魅力がありますが、日本は…。

B差別化できない最後のものは「イマジネーション」である。
⇒知のコモディティ化が進むと、あらゆる物は模倣され、コモディティ化する。
しかしながら、最後まで模倣できないことは、知からイノベーションを生み出す
「イマジネーション」、すなわち「独創性」や「考える力」である、と。
これは全く同感です。イマジネーションが生まれるにはどうすればいいか、
という問いにはあいまいにしか答えていませんが…。難しいですしね。


とまぁ、読む人によって大事に感じる箇所が微妙に違ってくると思います。
自分が「コレは大事なんじゃなかろうか」とうすうす思っていたことが
ズドーンと書いてあったので、個人的には非常に嬉しかったです。
(教育とか、イマジネーションこそが差別化要因だ、とか。)


他に普通の読み手としてはどうすることもできませんが、
・フラット化する条件とは何か。
・フラット化した世界で国家が競争力をつけるにはどうすればよいか。
・フラット化した世界に必要なセーフティーネットとはいかなるものか。
・フラット化できる国とそうでない国の決定的な違いは何か。
とか示唆に富んだ記述があります。

非常に勉強になるし、何より視野が広がります。
ホントにおすすめ。
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 フラット化した国の問題, 2006/8/8
By ビブリオン (東京都練馬区) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
下巻では、フラット化出来たインドや中国、一方出来なかったメキシコ、イスラム圏などとの違いを、米国をモデル指標として、国がフラット化できる必要条件を考えています。しかし力点は、増補版で追加された7章の教育問題のようです。
上巻で些細な仕事までも海外にアウトソーシングし、オートメーション化が急速に進歩し職場がなくなる米国社会の現状が報告されました。この流れの中で、次の世代はどう生きればいいのか、子供をどう教育すればいいのかが考えられています。

ITの進歩が早く、獲得した知識はすぐに古くなるので、絶えず吸収し独学する姿勢を持つことが必要です。その姿勢を持たせるには、子供が学ぶことが好きになる理想の先生が必要とのことです。また知能よりも向学心と熱意が大事。ここでも先生が子供好きならば、子供は精一杯先生に応えようとして熱意をみせるので、子供好きの先生が必要とのことです。フラット化の社会では、人を好きになること。他人を管理・交流するのが好きになることが大事だが、その教育法は分からないとのこと。更に論理的な思考だけでなく、芸術的手腕や感情移入。大局的なものの見方。学識を超えたものの追求などを発達させる教育が大事とのことです。高等教育では、ジョージア工科大学の例を引いて、縦割り学科制を打破した学科横断的な履修形態、独自な入試制度などがうまくいっているそうです。

上巻は、ITの発展に伴う世界的規模での社会・経済の変化をルポルタージュ風に書かれており、わが国のフラット化係数を横目で計りながら気楽に読めました。しかし下巻で取り上げられている教育問題は、わが国の方が深刻です。著者が挙げている子供好きな教育に熱心な先生、腰を据えた横断的教育、知能指数だけで生徒を判断しない識見など、日本では十分ではないと思います。ITの引継ぎで国が、失速することだけは、避けたいものです。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 フラットな世界の明暗, 2006/6/6
上巻の内容をうけて、下巻前半ではフラットな世界で生き抜く考え方、その考え方を養うための教育について書かれています。

ちょうどこの教育に関する部分が追加された部分らしいです。あくまで主眼はアメリカの教育についてですが、日本にも通じる所が多いです。非常に考えさせられます。

後半は、フラット化した世界の明暗についての考察があります。アルカイダとBRICSにおける新しいビジネスを対比させながら、より良い将来の可能性を探っています。

自分の将来を考えるときも、世界の将来を考えるときも、とても参考になる本だと思います。
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