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プロフェッショナル原論 (ちくま新書) (新書)

波頭 亮 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。業態はさまざまであっても、求められるのはたゆまぬ研鑽によって培われる技量であり、最高の結果を追求するこだわりである。ますます複雑化・高度化するビジネス分野において、その仕事はさらに重要性を増している。今こそプロフェッショナルのあるべき姿のとらえなおしが必要だ。


内容(「MARC」データベースより)

「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。複雑・高度化するビジネス分野において重要性を増しているプロフェッショナルのあるべき姿を捉えなおす一冊。

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5つ星のうち 4.0 メッセージは重い, 2006/11/18
追憶のマッキンゼーのイメージに基づいて「プロフェッショナルの掟」等を体系的に述べているもの。過度に理想主義的なところもあるし、エリートの過剰な自意識に反感を持つ人も多いのではないかと心配してしまうのだが、本書の真のメッセージは次のラインにある。

「プロフェッショナルは経済合理性至上主義の世の中で、人間とは自由と誇りによって幸せになることができる存在であることを実証する使命をもったエヴァンジェリストなのである。(P.190)」

つまり本書は、プロフェッショナルを、クライアント・インタレスト・ファーストひいては公益を使命とするものと定義し、社会から得る尊敬を糧に経済合理性とは一線を画するものであるとしている。そして経済合理性優先の世の中を憂い、精神的価値・非経済的価値が人々の意識から揺らいでしまった社会の中ではプロフェッショナル一人が本分を守ろうと頑張り抜こうとしても根本的に無理があり、真のプロフェッショナルの居場所がなくなりつつある・・・と嘆いている。しかし逆に、経済が支配する社会の暴走を食い止めるのもプロフェッショナルであるとし、プロフェッショナルよ原点に立ち返って頑張れ、と結んでいるのである。

スーパープロフェッショナルが資本主義の矛盾を一身に引き受けるかのごとき本書の論旨には無理がありすぎると思うし、プロフェッショナル職という極めて限られた職業に対してのみそのような使命を期待する提案の有効性は限定的だと思う。しかしその問題提起は重い。プロフェッショナル職に限らずビジネスマン一人一人が、自分達の仕事を(経済合理性に偏らないバランス感覚をもって)いかに定義すべきか、ということを考える必要がありそうである。
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5つ星のうち 5.0 ジェネラリスト医師としての感想, 2006/12/3
実は著者の波頭氏の顔が旧友に似ているから買ったというのが真相なのだが、ちょうど混迷する医療の中でいま一度自分の仕事の本来の位置づけを見直してみたいと考えていたところだったので、夢中で読んだ。本書の中でなにかと引き合いに出される医師という職業に就くものとしては、やや気恥ずかしくなるほどのプロフェッショナル礼賛の書である。そこに描かれているのは通俗的な美意識に裏打ちされた職業的ストイシズムと、絶対不可侵の強烈なプライドである。波頭氏は私のような「町医者的な医師」のことは念頭にないのかもしれないが、プライマリケアの仕事もスペシャリストとしての専門医以上にプロフェッショナリズムに裏付けられたものだということは申し上げたいと思う。すなわち、本物のプロフェッショナルは自然体の形で業務を遂行するものであり、自分が専門家であることをさほど意識しないのである。これは逆説的に聞こえるだろうが、「外科医魂を持った外科医は、身体の中のメスの入るところはどこにでもメスを入れるものだ(適応と機会があれば、手術の部位を選ばない)」ということを思い描いてもらえばいい。逆に「自分は内視鏡はできても、腹部エコーはできません」という消化器内科医はプロフェッショナルではない。しかし、医師の世界では手術するレパートリーの狭い外科医や大腸ファイバーだけを行う内視鏡医のほうが地位は高い。いや、それどころか、現場の泥臭い仕事をしていたのでは、医学の進歩につながらないということで、研究職こそが一流の医師であるとされてきた。これは皮肉にも目の前のクライアントの持ち込む問題を解決するよりも、自分の技量に合わせてクライアントを選択したり、実学よりも理論を重んじるという姿勢である。これが著者がプロフェッショナルの範としている医師の業界の実態であり、本書に面はゆい想いがするのである。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 プロなら当たり前に身につけている指針, 2007/12/26
若い人には本書を読んで、耳が痛いと感じたり、厳しすぎて辟易する人も多いかもしれないが、第一線で本当にバリバリやっている人が自然に従っている思考様式、行動様式を簡潔に示した本だと思う。ノーブレス・オブリージュなどという言葉も、道徳心や公益と関わらせて理解しようとすると議論が複雑になるが、結局プロの条件とは、ともかく自分の仕事を水準以上の質で仕上げる、「結果を出す」ということに尽きる。そういう観点から書かれた本である。本書ではプロの代表例として医者や弁護士が掲げられているが、こういう職種でも本書の精神で働いている人はごくわずかだろう。しかしいわゆる成功者は、必要条件として必ず、多かれ少なかれ本書のような考え方を身に着けていることだろう。

本書も自己啓発書の類に入るのかもしれないが、その手の本の著者は多くの場合自ら一つのプロフェッショナルの領域で成功した人ではない(まさに自己啓発ビジネスで成功してはいるのだろうが)。本書はその意味で、文句のないプロそのものの成功者による貴重な本である。とりわけ、専門職を目指す若い人に読んでいただきたい書物である。
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