まず、広告会社を取り巻くメディア、広告主、消費者という3者の現状を解説する。特にメディアは、双方向性を持ち、時間的・空間的に制約のないインターネットの台頭によって大きく変貌を遂げつつあると指摘する。広告会社はスペースを押さえることで強みを発揮してきたが、無限に拡大し、所有者もいないインターネットではそれもできない。マスメディアと対極の性質を持つインターネットの普及によって、広告主の間では宣伝部が凋落する。消費者は“個化”が進み、マーケティングが効かなくなる。広告会社の経営は本質的な転換が必要だと分析する。
著者は、広告会社は今後、CRM(顧客情報管理)の技法を駆使する必要があると指摘する。消費者の個人情報を集積し、確実な購買者層に有用な広告を届けることが求められるようになるからだ。広告会社に共通する経営課題として、R&D(研究開発)戦略、組織論、人材育成などについても著者の考えを示す。
(日経ビジネス 2007/05/07 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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