出版社/著者からの内容紹介
本書は、「組織の経済学」にもとづいて旧日本軍の不条理な行動を分析した書です。 軍事の歴史を経営・経済学理論で分析したという点で、本書は異端書です。また、本書は、あの不朽の名著「失敗の本質」と逆の主張をしている点にも特徴があります。
これまでの多くの軍事史家は、日本軍が非合理であったために失敗したとしていますが、本書では日本軍が合理的に失敗したことを理論的に説明しています。とくに、本書ではその典型的な事例として「ガダルカナル戦での日本軍の失敗」と「インパール作戦での日本軍の失敗」を分析しております。
この日本軍と同じ不条理な現象が、実は現代の日本企業にも起こっているように思います。今日多発している企業の不正も、無知や不道徳さから起こっているのではなく、むしろ不正であることを十分知りつつ、合理的に行っているのであり、非効率であることを知りつつ、合理的に行っているのではないかと思います。
このような会社組織の不条理に悩まされている社会人の方々に、ぜひ一度読んでもらいたいと思います。そして、このような組織の不条理からいかにして脱出するかを知りたい人は、本書の続編である次の本を読んでいただきたいと思います。
菊澤研宗著『命令違反が組織を伸ばす』光文社新書 2007年
内容(「BOOK」データベースより)
ガダルカナル、インパール…その作戦選択は、合理的な判断の結果だった。日本軍に内在する非合理性が導いたもの、戦場という異常な状況でのみ発生する、過去の例外的な行動―とされてきた不条理な行動を、最新の「組織の経済学」理論で読みなおす。