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解読「地獄の黙示録」 (文春文庫)
 
 

解読「地獄の黙示録」 (文春文庫) (文庫)

立花 隆 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「地獄の黙示録」は世界文学に匹敵する映画である!1980年のオリジナル版初公開時に「『地獄の黙示録』研究」という異色の映画論文で評判を呼んだ著者が、いま再び、22年後の特別完全版をあらゆる角度から徹底解剖する。コンラッド「闇の奥」、フレイザー「金枝篇」、エリオット「荒地」などを手がかりにして、映画を深く読む一冊。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

立花 隆
昭和15(1940)年長崎県生れ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文芸春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けている。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10年司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 5.0 「地獄の黙示録」が好きなら、見逃しておく手はない!, 2004/10/28
By yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
コッポラ監督の「地獄の黙示録」はベトナム戦争を題材に、前半部の派手な戦闘シーンに加え、思索的な描写が多くなる後半部の難解さで有名な大作映画であるが、この作品を立花隆が論じたもの。博学多識で有名な著者だが、一映画について1冊も用いて論じているのも、また本作の選択についても正直、意外だった。
しかしながら、冒頭に書かれた「なぜ「地獄の黙示録」なのか」という説明は納得。
いわく「この映画は、単なるエンタティメント映画ではない。文学的な批評の対象となる映画である。優れた文学作品を研究するのと同じような研究の対象となりうる映画である・・・」
内容は2002年に公開された「特別編集版」を中心に、オリジナル公開(1979年)時の評論を収録。
映画の原作となった小説、採用されなかったラストシーン、引用される詩、テーマ曲であるドアーズの楽曲、カーツ大佐の机に無造作に置かれている書物、「特別編集版」での追加シーンなどなど、多彩なテクスチャを検証しながら、本作に込めた監督の意図やテーマを読み取ろうとしている。著者自身も書いているように「深読み」という部分もなきにしもあらず だろうが、深読みするだけの懐の深さを持っている作品であることもまた事実。「地獄の黙示録」が好きな人なら十分楽しめる。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 全てのジゴモクファン必読, 2007/5/20
By 男塾一号生 (名古屋の植民地) - レビューをすべて見る
カール・フレンチ著「地獄の黙示録・完全ガイド」と合わせて読めば、
難解と言われるこの映画も、かなりの部分まで理解できると思います。

「闇の奥」を筆頭に「漁夫王」「金枝編」などこの映画がベースとした数々の文学作品の、
その全ての作品ごとのテーマをも理解しなければ、この映画をセリフを憶えるほど繰り返し
繰り返し何度も観たところで、決して真に理解できないことを暗に教えてくれています。

私自身、この映画は30回ほど観ていますが、本書を読むまで気づかなかった面白さ、
ようやく理解できた部分など、あらためて数多くの発見があり、本当に感謝しています。

また、本書ではこの映画に限らず「翻訳」についての問題点にも触れられており、
外国作品を観る目がまた変わりました。

おしいと思うのは、これだけ綿密な内容ながら、コッポラ監督に直接取材した部分は
ひとつもなく、わりと推論だけで展開されていることでしょうか
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13 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 映画の深くて重い「解釈」, 2007/1/4
By 山田晃嗣 (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
それにしても立花隆と言う人の興味の幅広さには驚かされる。
科学やインターネットに手を出したかと思ったら、
今度は少し古い映画の「深読み」と来た。
普通に考えたら、「立花隆」と「地獄の黙示録」なんて結びつけにくいが
読んでみたら結構ハマっている。
この路線で、他の映画の解読もやって欲しいくらいだ。

ここ最近立花隆は、科学に関する正確性を欠いた記述があったり、
政局の予想をことごとくはずしたりと、バッシングを受けることも多い。
しかし、映画の「解読」であれば「ハズす」ことを心配する必要はない。
たとえ映画製作者の意図と全くことなった解釈をしたとしても、
その解釈によって違った角度から映画を見ることができれば、
十分に意義のあることだと思う。

いつものように立花隆は、興味を示したことに対しては、
とことん時間をかけて資料を調べてくれるし、
深い文学や歴史の知識に裏づけされた解釈も提示してくれる。
確かにそれら解釈は、「深読みしすぎ」のようにも思えるし、
あまりにも多方面に飛んでしまってまとまりには欠けるかもしれない。
(そのため星マイナス1)
それでも、とりあげられたテーマは実に深く重く洞察されている。
さらに助かるのは、一般読者でも十分理解できるように
判りやすく面白い文体で書いてくれていることだ。
ページ数も少ないのでさらっと読めるぶん、
繰り返し読むにも良いだろう。

本書の最後で
「完成度が多少落ちても、スケール・深さ・重さのある映画が
 長く人々に論じ続けられる」
と書いているが、それはこの本自体にも当てはまるだろう。

次は「2001年宇宙の旅」の解読などいかがですか?立花さん。
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