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サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書)
 
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サブリミナル・マインド―潜在的人間観のゆくえ (中公新書) (新書)

by 下條 信輔 (著)
4.6 out of 5 stars  See all reviews (22 customer reviews)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

人は自分で考えているほど、自分の心の動きをわかっていない。人はしばしば自覚がないままに意志決定をし、自分のとった行動の本当の理由には気づかないでいるのだ。人間科学の研究が進むにつれ、「認知過程の潜在性・自働性」というドグマはますます明確になり、人間の意志決定の自由と責任に関する社会の約束ごとさえくつがえしかねない。潜在的精神を探求する認知・行動・神経科学の進展からうかびあがった新しい人間観とは。

Product Details

  • 新書: 303 pages
  • Publisher: 中央公論社 (1996/10)
  • ISBN-10: 4121013247
  • ISBN-13: 978-4121013248
  • Release Date: 1996/10
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.3 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 4.6 out of 5 stars  See all reviews (22 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #33,229 in 本 (See Bestsellers in 本)

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    #14 in   > 人文・思想 > 心理学 > 異常心理学・催眠術
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27 of 28 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」, 2004/11/4
いうのがこの本の主張です。この主張を現代の心理学のセントラルドグマとすべく、これを支持する様々な実験・学説を紹介してくれます。面白いです。今まで当たり前に思ってきた人間観が崩される事になるでしょう。

まず、感情。面白いとか悲しいとかの感情の理由は、自分が一番分かっているという思い込み。その思い込みを、認知的不協和理論や情動の帰属理論で覆します。要するに、自分の中で相容れない二つの認識があるとき、変化できる方の認識、すなわち感情を変化させてしまうということ(例 1ドル報酬実験)。また、情動の帰属理論とは、まず生理的・内的変化があって、その変化を生じさせた環境を自分で評価する事で、自分の感情を認識するということらしい(例 つり橋実験)。

もう一人の自分。自分の心の中には、自分でも認識できないもう一人の自分がいるらしい。その証拠について、分割脳の患者を使った巧みな実験を数多く紹介してくれます。

自由意志。本当に自分が自分の行動をコントロールしているのか? いわゆるサブリミナル効果などを例にとって、実は自分が選んだと思っている行動の多くが潜在意識からの影響を受けている事を指摘する。

この本を読むと、従来の人間観が覆されてしまって、得てして否定的な自分(自由意志がないとか、感情すら曖昧だとか)を考えてしまう。だけど、むしろポジティブに受け止めたいと思いました。プラトンの「メノン」で提起されたパラドクスのように、人間は自分が知らない問題を提起する事すら困難な筈であって、実は問題を提起した時点で、自分の中の潜在的なもう一人の自分は答えを知っているのではないか? 人類史上の大発明・大発見の多くは、夢の中やボーっとしてるときに生まれたといいます。自分で意識できない自分の心の中に、想像できないほどの可能性が秘められているのではないかと期待したいと思いました。

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44 of 49 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars ガツンと一発ぶん殴ってくれる心理学書, 2002/12/12
By 萩原 湖太郎 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 面白い!! 最高!! 知的に興奮できる本なので誰にでもお勧めしますが、とりわけ、大学で心理学を学んでいて(あるいは、かつて心理学を学んでいて)、でも「どうも心理学ってパッとしないな」と思っている人にお勧めします。心理学以外の面白い本を読んで、それはそれなりに楽しんでいるけれども、「どうして心理学にはこんな面白い本がないんだろう。やっぱり心理学ってダメなのかな」と思っているあなた!! 心理学者を名乗る人物の書いた(そして、心理学的内容にあふれた)こんな面白い本があります!! 心理学分野で、こんなに面白い本を読んだことがない!! (久々に心が晴れました。)

 著者は知覚心理学の専門家。タイトルを見て、「サブリミナル効果」について書かれた本かと思う人もいると思いますが、違います(サブリミナル効果についても書いてありますが)。本書のメインメッセージは、「人間は思っているほど、自分の心の動きをわかってはいない」というもの。何が面白いかって、常識的な人間観が崩されていくところが面白い。外界からの刺激を認識し、順番に処理し、本人の「意図」に則って、意識的に行動を決定する、という常識的な人間観が、認知心理学、知覚心理学、神経心理学、社会心理学、あるいは心理学の関連分野で行われた多くの実験結果と食い違っていることが示されます。むしろそれらは、人間の多くの行動や意識内容が、意識されない潜在的な認知過程によって、決定されていたり影響を受けていることを示しています。

 本書は、大学の「心理学概論」の授業の内容を一冊にまとめたものです。文章は、まるで授業を聞いているようで、ちょっとわからなくなりそうなところに「まとめ」があって、理解を助けてくれます。本の内容は心理学書としては異例に過激なのに、文章はとても読みやすい。非常に読みやすさに配慮されている本だと思います。

 ガツンと一発ぶん殴ってくれる心理学書が一冊ここにあります。

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11 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 自分のことは自分が一番知っているか?, 2006/11/25
By ぶれぐま (Japan) - See all my reviews
(TOP 1000 REVIEWER)   
 「自分」のことは「自分」が一番良く知っているのか、ということを全体の大きなテーマとして全9章で心の理論を述べた著作。東京大学での講義内容を書き下ろしたものということで、心理学、神経生理学の用語の解説もしっかりなされているなど、初学者でも軽快に読み進めて行く事ができる。
 読みやすいが、内容は極めて充実している。題名の「サブリミナル(意識下の)〜」の通り、人間の心には自己の意識としてたち現れ、自身が「決定している」と考えている行動が、いかにもう一つの「心」である無意識下での活動に影響を受けているかを様々な点から紹介している。
 有名な映画館での「コカコーラを飲もう」というサブリミナル効果の実験から、フェスティンガー不協和理論などの社会心理学の分野まで非常に幅広く取り上げられており、この分野に興味のある読者なら、知識の有無に関わらず間違いなく楽しめるだろう。
 一方で、いわゆる「認知心理学」と呼ばれる分野の色合いが濃いため、無意識の活動に関与する脳神経機構、のような純粋の神経解剖学や神経科学の記述は少ない。だからこそ読みやすい、という点もあるが、やはりこれは、多くの挿絵(マンガ)を使用するなどの筆者の読者への配慮によるところが大きいのだろう。良著。
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Published on 2007/4/15 by セカい共和国屁

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