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ガイアの復讐
 
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ガイアの復讐 (単行本)

by ジェームズ ラブロック (著), James Lovelock (原著), 竹村 健一 (翻訳), 秋元 勇巳
4.3 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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Product Description

Product Description

ガイアの復讐
地球は生物も非生物も含めた総合システムであり、温度や化学組成などを自己調節・維持しているとみなす「ガイア理論」の提唱者が、地球の現状を分析し、再生への処方せんを探る。

まず、ガイアの歴史を振り返りながらその自己調節のメカニズムを解説する。一方で、ひたすら人口を増やし、食糧生産のために大規模に土地を奪い、空気と水を汚し、温暖化ガスを発生させ、ガイアが気候や化学組成を調節するのを妨害してきたわれわれ人類は、「思いがけずガイアと交戦状態に入ってしまった」と指摘する。年老いたガイアは、無数の生物のために地球を冷やそうと奮闘している。が、人間は自分たちの利益だけのために地球を支配しようとしている。怒りを募らせるガイアは、「絶滅という究極の罰をもって脅している」。

著者は、人類はもはや「持続可能な開発」などしている時間的余裕はなく、「持続可能な撤退」に向けて行動すべきだと主張する。

原子力の活用を強く勧める

「最優先しなければならないのは、少なくとも急激な変化が起こらない状態に世界が落ち着くまで、文明を生かし続けること」とする著者は、ガイアの力を妨げない唯一のエネルギー源として、原子力の活用を強く勧める。原子力が危険、有害というイメージは「誤っている」と指摘。原子力こそ、温暖化ガスを排出せず、排出物を最小限まで減らせる安全で信頼できるエネルギー源だと説明する。

持続可能な撤退を実現するための新たな技術も紹介する。具体的には、宇宙空間に“日よけ”を作り、太陽の放射エネルギーの流入を減らす技術、海洋性の層雲を人工的に作る技術、食物を“合成”する技術などの効果を考察している。いずれも実現は容易ではなさそうだが、地球再生に望みを賭ける著者の強い思いは十分に伝わってくる。

著者が繰り返す「ガイアの幸福は常にわれわれ自身の幸福に優先する」との訴えは、ひたすら発展、成長を目指してきた現代人に重く響くものとなっている。


(日経エコロジー 2007/01/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)



出版社/著者からの内容紹介

地球は今、怒っている。もう手遅れなのか――「地球の臨床医」、ガイア理論の提唱者である著者による、人間によって傷つけられ、壊滅状態に近づきつつある地球の診断と再生への処方箋。

Product Details

  • 単行本: 290 pages
  • Publisher: 中央公論新社 (2006/10)
  • ISBN-10: 4120037746
  • ISBN-13: 978-4120037740
  • Release Date: 2006/10
  • Product Dimensions: 7.6 x 5.5 x 1.1 inches
  • Average Customer Review: 4.3 out of 5 stars  See all reviews (6 customer reviews)
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19 of 22 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 叡知へと向かう書, 2006/11/16
By mr_mr (京都府) - See all my reviews
地球をひとつの巨大な生命体と考えるガイア思想のラブロック氏の地球診断書。
地球環境の危機的状況を知らせ、人類へ警告を打ち鳴らしている。そしてより多くの人に地
球の性質と危険の理解を得るためにメタファーの重要性を説く。

この本は地球の病状を知るのみならず、生命とは何か、この世界とは何か、人間とはどうい
う生き物かを深く考えさせられる。同時に従来の環境保護の誤りや失敗を指摘し、原子力や
発ガンという人々が持つ恐怖に対してメスを入れ、人類が今後地球とどう接するべきかを
文明の灯を消すことなく提案する。無駄なページがひとつもない本。

ガイア理論はまだ暫定的なもの。しかし未来という時間スケールで見通すなら人類はガイア
思想を獲得し、理論を成熟せねばならないと思われる。地球は人間の私物ではなく、人間が
地球の一部であることを知らねば地球は崩壊し、人類の未来もなくなる。
今は早急に目の前に危険が迫らないと気がつかないという人間の性質と戦わねばならない。
ふるさとガイアの概念は遠い未来、宇宙へと旅立つ人類にとっても有益になるのだから。
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12 of 14 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 地球の危機に警鐘, 2007/2/11
 地球にとって何よりも怖いものが地球温暖化であるということは、この問題が各種メディアで取り上げられるようになった昨今でも理解されていない。生命環境としての地球にガイアというメタフォリックな名前をつけてしまったことが仇となって、精神論や新興宗教的な興味関心を掻き立てたガイア理論(ガイア仮説が元になる)の提唱者である著者は何よりも科学者であるということを今こそ再認識して、その言葉に虚心に耳を傾けたい。読者がどの立場に耳を置くにせよ、興奮した変人のたわごとではない科学者の言葉として受け止める態度が望まれる。

 どうしたわけか、ロハスという考え方が日本ではかっこいい(セレブな)、環境問題にコンシャスな人間の消費生活になってしまっている。エコロジーという観念がどうも聞こえのいい商業戦略になってしまっている私達の国でこの本がきちんと理解されるかどうかは不明だが、えてして良書であることをまず述べたい。

 著者の提唱したこれまでのガイア理論に精通していない、一般の読者向けに書かれた本と思われる。詳しい問題よりは、読者の理解を助けそうな様々な問題(今起こっている問題)をより広い視野から見るように促してくれる。

 核兵器の脅威と原子力の活用がまた別物であることも日本では理解されにくい。そして、それが不幸な歴史によっていることも理解される。けれども、本書でなんらかの引っ掛かりが生まれることを願う。

 環境を壊しながら生きていく人間の文明が存続する道を本気で模索したいと考えさせる素晴らしい入門書である。巻末には用語の解説とささやかな注が添えられているが、その他の専門的な科学への入門書への手引きがなされていることが大変嬉しい。

 一人でも多くの人が感心を持ってくれることを望む。
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1 of 1 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 今更ですが。。。, 2009/6/30
By あずさ (愛媛) - See all my reviews
ともすれば国や地域、あるいは家族、あるいは自分の中での自分に捕らわれがちな私たち。
それらを取り去って地球生命体としての自分という広大な視点を持つことの重要性を強く訴えかけてくる一冊。


ガイアにとって今や人間は体内に侵入したウイルスのような存在でしかない。怒りなどの感情でその免疫作用を表現したくないが、ガイアがもし人間のように感情を持つ老婆だとするならば、確かに搾取を繰り返し、敬意を払おうとしない相手に激怒していることだろう。私たちはガイアの承認なしに存続することは不可能なのだ。

生きるために利害に敏感であることは当然のことだ。けれども目先の利益にこだわる視野の狭さはいずれ己の破滅を意味する。人間の現実的視点といのは怠惰とも言い換えることができるのではないだろうか。
氏はこのヒトの怠惰を誰よりも認識している人であるのだろう。氏の鳴らす警鐘は現実を認識しているが故に楽観主義を否定する耳に痛いものだが、地球で人間が近い将来存続していけるか否かを分ける1つの価値観であるとも思う。


現実を認識したその先をどうするのかが物足りない一冊だが、それはこれからの時代を担ってゆく私たちの課題だ。
ガイア理論は高校の倫理の教科書などにも記載があり、今や一つの学問である。少し古い本ではあるが、中高生・大学生にも勧めたい一冊です。

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