by フランシス・スコット フィッツジェラルド
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by スコット フィッツジェラルド
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軽快でウィットに富んだ戯曲「スキャンダラブラ」や女性らしいセンスが光るエッセイの数々。そして圧巻は唯一の長編小説「ワルツはわたしと」だ。
「女たちには、みな、迫害という静かで変更のきかないドグマがついてまわっていて、もっとも洗練された者でさえ、言葉にならない百姓のつらさを味わわされる」
父親の庇護のもとに育てられ、年ごろになれば結婚し夫に守られて生きるしかない女。そして、擦り切れた結婚生活の果ての父の死。ひとりで生きなければならないとバレエダンサーを目指し、苦闘の末挫折する主人公アラバマの悩みは、現代の女性たちの生き方ともどこか重なる。
しかし、ゼルダはただ「抑圧された女」であったわけではないと序文で娘スコッティが証言している。確かにゼルダの描く愛には男たちへの恨みや憎悪を抱えたルサンチマンの香りはしない。全集の最後に置かれるスコットに宛てたゼルダの手紙では、ひたむきに夫スコットへの愛が語りかけられていて涙を誘う。
「幸せに、幸せに暮らしましたとさ―― そういうのがいい」
永遠の少女の夢はゼルダの作品の中で踊り続ける。(木村朗子)
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