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私が語りはじめた彼は (新潮文庫)
 
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私が語りはじめた彼は (新潮文庫) (文庫)

by 三浦 しをん (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

三浦 しをん
1976(昭和51)年、東京生れ。早稲田大学第一文学部卒業。2000(平成12)年、書下ろし長篇小説『格闘する者に○』でデビュー。’06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 文庫: 297 pages
  • Publisher: 新潮社 (2007/07)
  • ISBN-10: 4101167559
  • ISBN-13: 978-4101167558
  • Release Date: 2007/07
  • Product Dimensions: 6 x 4.2 x 0.3 inches
  • Average Customer Review: 3.8 out of 5 stars  See all reviews (8 customer reviews)
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7 of 7 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars ひとの後ろには色んな人生が…, 2007/8/16
By ぱぴぷ (JAPAN) - See all my reviews
「私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘−それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。」という文庫裏の文章を読んで、川上弘美の『ニシノユキヒコの恋と冒険』をもっとドロドロしたようなものかなと思いながら読んでみたのだけど、ちょっと違った。というのも、この大学教授・村川を語る視点が、彼と直接関わった人の配偶者とか恋人とかいうように、ちょっとひねった設定になっているから。それがおもしろいといえばおもしろいけど、結局この大学教授がどういう人物だったのかと想像しながら読むと欲求不満に終わるだろう。ただ、この教授の行動が周辺の人々に確かに影響を与えたということはよくわかるし、そういう周辺の人々の人生を描いた一編一編はとてもおもしろい。しばし人間の孤独をかみしめつつ、胸を痛めたり、時にゾクっとなりながら、他人の背後には色んな人生が隠れているのだなぁと思わされる。
それにしても、こんな年齢(昭和51年生まれ)で、こんな小説を書けるなんて、すごい作家さんだなぁと素直に脱帽。すごいです。
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4 of 5 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars もやもや感が・・, 2008/5/15
By 樽井 (兵庫) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 恋愛小説、というのとも少し違う。
 現代小説、純文学というのとも少し違う。
 でも、しんしんと愛について、それも愛の情念というかおどろおどろしい部分というか沈鬱な部分についてこうもやもやと考えさせる本でした。
 構成は、中国古代史が主研究の大学教授、村川融のその周囲の人物たちをメインにした短篇連作集。村川はプレイボーイというわけでもないのですが、周囲の一部の女性達をがっちりと取り込んでしまう魅力があり、離婚し、家を出て再婚して、それでも浮気をやめることはありません。そして、その中でまわりの家族、奥さんや娘さん、息子が苦しみます。その苦しみの中で成長するものは成長し、挫折するものは挫折してしまいます。うちも離婚家庭だったからかも知れないけれど、親が別れる・愛情が保てなかったという家庭にいると、愛についてはひどく考え込んでしまいます。そんなに簡単に心変わりしたり、今までの生活をあっさりと捨てたり忘れたりできるのかなとか、いろいろ思ってしまいます。
 そして、愛なのか連帯なのか、それとも諦念なのか、そういう仲で暮らしている夫婦というのも結構多いのか(いや、口ではそういうこともいうけれど、心の底ではやっぱり家族愛になったにせわ愛は愛で強くあるだろうという幻想があったりするので)なんて色々考えてしまいました。
 特に、三浦しをんという作家に対する自分のイメージが、こういう小説と全然あわなかったので余計に意外感があって考え込んでしまいました(自分が読んできたのが「格闘するものに○」とか「白蛇島」「ロマンス小説の七日間」とかなもので特に)。
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3 of 4 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 人の関わりが連鎖反応的に続いていく、謎めいた物語。, 2007/9/16
By t-grandma (滋賀) - See all my reviews
村川教授なる人物に関わりを持っていた人間についての物語。それぞれが短篇としても独立していると思う。
 私は三編目の「予言」からぐっと物語の中に引きずり込まれた。

不倫のスキャンダルで学校を追われ、妻子を置いて出て行った大学教授の村川。村川については多く語られないが、新しい妻と妻の連れ子との新しい家族のなかで淡々と自分を変えずに生きている。村川の内面は分からないが、村川の行動の波紋を受けて、村川の弟子、妻、子供たちは、それぞれの人生に波を受けてもまれていく。その連鎖のような物語の紬方が面白かった。
 謎に満ちているってことが、小説を読んで面白い所だと思う。
 もちろん、三浦しをんの言葉の世界も堪能できる。
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