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李陵・山月記 (新潮文庫)
 
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李陵・山月記 (新潮文庫) (文庫)

中島 敦 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

中島敦は、幼時よりの漢学の教養と広範な読書から得た独自な近代的憂愁を加味して、知識人の宿命、孤独を唱えた作家で、三十四歳で歿した。彼の不幸な作家生活は太平洋戦争のさなかに重なり、疑惑と恐怖に陥った自我は、古伝説や歴史に人間関係の諸相を物語化しつつ、異常な緊張感をもって芸術の高貴性を現出させた。本書は中国の古典に取材した表題作ほか『名人伝』『弟子』を収録。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中島 敦
1909‐1942。東京に生れる。東京帝国大学国文科卒。横浜高女で教壇に立つ。宿痾の喘息と闘いながら習作を重ね、1934年、「虎狩」が雑誌の新人特集号の佳作に入る。’41年、南洋庁国語教科書編集書記としてパラオに赴任中「山月記」を収めた『古譚』を刊行、次いで「光と風と夢」が芥川賞候補となった。’42年、南洋庁を辞し、創作に専念しようとしたが、急逝。「弟子」「李陵」等の代表作の多くは死後に発表され、その格調高い芸術性が遅まきながら脚光を浴びた。享年33(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 古典的叙情溢れる作品集, 2007/10/5
 読む前は中島敦には何となく敷居の高いイメージがあり手に取りづらかったのだが、実際に読んでみると食わず嫌いにならずに済んだことを感謝したいぐらいの気持ちにさせられた。古典的な叙情と価値観があふれる作品集は、胸に迫って感じさせられるものばかりで、ずっしりとした重みさえ感じられる。滅亡の美しさや、人によって異なるさまざまな義のありよう、師弟愛や、凡人を遙かに超越した偉人の伝記。漢文調の格式高い文章と相まってどれも非常に完成度の高い作品となっている。一つの事に没入していく人間の儚さ、愚かさ、美しさをここまで明らかな形で書き表した作家は少ないのでは? とも思えた。
 すこし漢文の素養がいるかも知れないが、丁寧な注釈が入っているので別に読めないわけではない。ただ、やはりあらかじめあらすじを多少掴んでおくと分かりやすいかも知れない。それでも、是非とも多くの人に読んでもらいたい、文句なしの名作だと思う。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本語の絶頂! 若いうちに読んでほしい。, 2004/12/24
ストーリーは古典に拠る部分が多いので、文章について。
難解な漢字、熟語が頻発する文体は、
漢文の書き下しを想起させますが、
ガチガチの文語体ではないので、
普段から本を読む人なら、中学生でも読めるかもしれません。
辞書は必要となりますが、多くの難解な字は注釈で理解できます。
少なくとも、森鴎外の「舞姫」などよりは読みやすいので、
近代文学を読み始めるための第一歩にも相応しいかと思えます。
最近では、芥川賞受賞作の日本語も怪しくなりつつあり、
このような硬派一直線の日本語こそ、
後世にまで読み継がれてほしいと、個人的に願っています。
この本を紐解けば、失われつつある日本語に再会できるはずです。
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ジレンマ, 2000/12/16
自らの才能に絶対の自信を持ちながら、ふと他人の評価に怯え、また自身への猜疑感を抱く。挙げ句の果てに人生の道を踏み外して行く切なさを歌った短編「山月記」。夢に憧れる者、これから人生の船出を考える人々の胸を必ずやうつだろう名編である。
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「山月記」と言うと太宰の「富嶽百景」を思い出す。高校の時の国語の教科書に並んで載っていたのだ。当時の教師は「山月記」の文章の格調の高さを褒め、太宰のファンだった... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 紫陽花

5つ星のうち 5.0 若い頃に読んだ時は駄作と思っていた。今読み返し、つくづく名作と思う。
 初めて読んだのは中学生の頃「山月記」だった。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 推理の隠仁

5つ星のうち 5.0 食わず嫌いしては非常にもったいない作品
ほとんどの教科書に収録されている『山月記』ですが、
未読の方には是非おすすめしたいの名作です!!
才能のある男が虎になった後の苦悩が、... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: ティアル

5つ星のうち 5.0 硬質で格調高い日本語
言葉は韻律を楽しむものなのだなぁと思わせてくれる、漢文調の日本語が素晴らしい。
これだけ硬質で綺麗な言葉を書ける作家は他にはいないと思う。... 続きを読む
投稿日: 15か月前 投稿者: 如那傘如臼太

5つ星のうち 5.0 例えば紫の木蓮のよう
本をあまり読んでこなかった私にもその文章の美しさが分かります。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: クライテン

5つ星のうち 5.0 孤高の虎の姿に人の心の闇を見た
いつだったか、澄んだ夜空の涼しげな月を観て「山月記」を想い出した。
中島敦の作品の中ではいちばん好きな作品だ。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: たお

5つ星のうち 5.0 漢字の美しさ
 中島敦という作家は薄命な方だった。

 33歳という没年は... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: くにたち蟄居日記

5つ星のうち 5.0
格調高い漢文調の文章がたまらない。「専一に己の才を磨」ことの大切さはいつの時代も一緒。ならば己のうちなる虎を肥やすまい、と本書を読み返すたび、肝に命じる。
投稿日: 21か月前 投稿者: 仁川

5つ星のうち 4.0 ああ、それにしても「山月記」の素晴らしいことよ
... 続きを読む
投稿日: 2007/10/15 投稿者: どろがめ

5つ星のうち 5.0 見事
表題にもなった「山月記」がとにかく素晴らしいです。

プライドの肥大化によって虎となった主人公の口から語られる悔恨の情は、... 続きを読む
投稿日: 2007/9/18 投稿者: carlyle

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