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WILL
 
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WILL (単行本)

本多 孝好 (著)
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商品の説明

内容紹介

累計30万部超のベストセラー『MOMENT』の待望の姉妹編。『MOMENT』の主人公・神田の幼馴染の女性、葬儀屋・森野の視点で描かれる本作は、前作のラストから7年後の物語。18歳のときに両親を事故で亡くし、家業の葬儀屋を継いだ森野。29歳になった現在も、古株の竹井と新人の桑田、2人の従業員とともに、寂れた商店街の片隅で店を経営する。アメリカに住む幼馴染の神田とは、時折電話で話をする。かつて甘美な関係を築いた彼との今後については、彼女自身が結論を先送りにしたままだ。日々淡々と、社長としての務めを果たす森野のもとに、仕事で関わった「死者」を媒介にした、数々の不思議な話が持ち込まれてくる――。森野葬儀店に依頼された、高校の同級生・杏奈の父親の葬儀。その直後に安奈のもとに届いた“死者からのメッセージ”。一度家族のもとで執り行われた老人の葬儀を「自分を喪主にしてやり直して欲しい」と要求する女。十数年前に森野の両親が葬儀を行った男性の妻の元に通いつめる“夫の生まれ変わり”の少年――「死者」たちが語ろうとするものは何なのか? それぞれに潜む「真実」を、森野は探っていく…。


内容(「BOOK」データベースより)

言えたはずの言葉が胸の中に積もっている。聞けたはずの言葉をいつも虚空に探している。30万人の心に沁みた『MOMENT』から7年。ほんとうに大切なものは、いつも側にあると気づいた。待望の書き下ろし小説。

登録情報

  • 単行本: 328ページ
  • 出版社: 集英社 (2009/10/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087713229
  • ISBN-13: 978-4087713220
  • 発売日: 2009/10/5
  • 商品の寸法: 19 x 12.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 5,276位 (本のベストセラーを見る)

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5つ星のうち 4.0 あたたかい。, 2009/10/9
短編小説のような長編小説。一話完結だと思っているとそうではなく、少しずつ繋がりを持ちながら物語が進んでいく。

澄んだ空気感、流れるように短い文章が重なっていく文体。いつもどおりの本多孝好だ。だけど、僕は安心感を覚えるとともに物足りなさも感じた。都合良く展開し過ぎじゃないかと思え、違和感を覚えた。なにより登場人物の気持ちに共感できなく唸ってしまった。

ただ僕は登場人物の気持ちに共感できないからこの小説はつまらないなんて、野暮なことは決して言わない。共感できなくても読み進んでしまう力のある小説はある。そのひとりが本多孝好だ。僕にとっては。その秘密は何だろうと思っていたら、所々で感じていたもの、とりわけラストの文章ではっきりとわかった。

それは「あたたかさ」だった。

彼のことを村上春樹に似ていると非難する人たちがいる。こういう雰囲気の小説をハルキチルドレンの一括りにするのはあまりに安易すぎるし、止めて欲しい。本多孝好には村上春樹とは違うあたたかさがある。かならず物語のどこかで登場人物の心を優しく救ってくれる。それが僕にあたたかさをもたしているのが、この小説を読んでいてわかった。

物語に散らばった謎が解決するのも村上春樹とは違う。その謎が解決する瞬間がとてもあたたかい。特にラストの文章で僕はそう強く思った。この物語を読み進めていくと、僕たちは森野のことをすべて知っているような感覚に陥ってしまう。でも僕たちは実は肝心な、森野の本当に些細でけれど本当に大切なことを知らないでいることに気づく。

「そうだった。そういや知らなかった」

ラストでそんな気持ちになる。そしてそこに確実に救いはある。とてもあたたかい救いが。
不満があるにしても、共感できないにしても、良い小説だと僕は思う。

本多孝好が救ってくれるのは物語の中を生きる人間だけじゃない。僕たち読者も救ってくれる。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 やはり, 2009/10/8
一気に読んでしまった。
そして「やはり」と思った。
やはり本多孝好の作品である、と。
森野と神田の成長はよく描かれていて心地よいが、
それ以上に本多孝好作品に多く用いられているトリックが
この作品にもあり、どこか期待していた自分がいたが、
タネ明かしの前に答えが予想できてしまい、少し残念に思った。
前作品の「チェーン・ポイズン」でも思ったが、
最近の作品は少し伏線と結末の繋がりが分かり易すぎる気がする。
「FINE DAYS」で感じたあの最後の一行での衝撃を感じることができない。
でも、期待通りに物語が進むというのもなかなか気持ちいいものだ。
この小説は、最後の二行を読む為にそれまでの物語があるのだと思う。
最初からじっくりじっくり読んでからたどり着いた二行に込められている
作者からのメッセージをたくさんの人に感じて欲しいと思う。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 やっぱ好きです。, 2009/11/24
この作品についていろいろとご意見・ご感想は人それぞれあるとは思いますが、自分は好きですね。

本多孝好さんの今までの作品をひととおり読みましたが、読み終えた後、何かあたたかさが残ります。『WILL』では特にその感じが強かったように思いました。

森野の名前も素敵でした(^_^)
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