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6ステイン (講談社文庫)
 
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6ステイン (講談社文庫) (文庫)

福井 晴敏 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌、人生を戦うすべての者へ。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

福井 晴敏
1968年東京都生まれ。私立千葉商科大学中退。’98年『Twelve Y.O.』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。’99年刊行の『亡国のイージス』で大薮春彦賞、日本冒険小説協会大賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞した。’02年に刊行された『終戦のローレライ』では吉川英治文学新人賞と日本冒険小説協会大賞をダブル受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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5つ星のうち 3.0 福井デビュー, 2008/5/20
By I'll go to a place in the sun (神戸市東灘区) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
福井デビューである。
乱歩賞受賞作はほぼ読んでいるが、なぜか、この作家だけは
読まずに来た。
実際のところ、受賞作を本屋で手にとってレジに向かいかけたこともあるが、
ここまで読まずに来た。


さて、読んでみてどうか。
文章は堅すぎず、軟らかすぎずで、読みやすい。
また、描写もうまい。
話のもっていき方もうまいと思う。
文章、話の構成とも全体的に志水辰夫に近い。
要するに、私好みである。
でも、何か足りない。


読みすすめるうちに、わかった。
「足りない」のではなく、「多すぎる」のだ。
自作の世界にリアリティを持たすための説明
(ほとんどが主人公の独白あるいは心情として語られるのだが)
をする文章が多すぎるのだ。
ある意味、読者に親切な作家といえるのだろうが、
逆に筆力のなさともいえる。
例えば、本作品のような話を書いていた作家として、
志水辰夫、北方謙三、船戸与一などが挙げられるが、
彼らが福井の作品と同様のものを書いたとしたら、
ほぼ半分のページ数で書き上げるだろう。
そして、彼らの書いたものの方がより大きなインパクトを読者に残すだろう。
福井に「足りない」もの、それは、経験といえるのではないかな。
福井が、自分の書いたものを半分の量にする筆力を身につけたとき、
彼の作品は長く読み継がれることになるだろう。
福井は、自分の作品が映像化されること念頭に
小説を書いているということを何かで読んだ記憶があるが、
それがあの説明文の長さに通じているのだろう。
ファンの方には、「それが福井節」となるのであろうが。


いずれにせよ、福井が、これからの日本の冒険小説界を背負って立つ
一番近い位置にいることは自他共に認めるところである。
更なる精進を期待したい。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 市井の工作員群像, 2007/5/6
エンターテイメントにおいて「工作員」というと、特殊訓練を受けた、武器や格闘のエキスパートというイメージが一般的だが、この作品に登場する工作員達は、我々市民社会のそこここにいるありふれた、しかも少々くたびれた人達だったりする。「市ヶ谷」の「非常勤工作員」(略称AP)が全国に数千人いる、という設定は、あまりに荒唐無稽(のはず)だが、そのAPたちの生活やら人生哲学やら哀感やらを淡々と綴る福井の筆力は、「もしかするとこれは実話かも?」とさえ思ってしまう。いまや老人と若者中心の社会になってしまったこの国で生きる中年サラリーマンとして、「自分達は何のために存在しているのか」を強く意識させられた珠玉の短編集だ。
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9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 福井初の短編集, 2007/4/25
”亡国のイ−ジス””終戦のロ−レライ”等超長編で評価の高い福井晴敏の初の短編集です。
感想から言いますと、やはり長編作家なんだなぁと言う印象で、消化不良な作品が多いように思えます。

人物を徹底的に書き込むことにより作品の奥行き、躍動感を生み出す作家だと思うので、短編ではちょっと、物足りなくは感じてしまいます。
しかしながら、文章の書き込み具合はいつもながらで、濃厚な文章が楽しめますしスト−リ−運びもさすがです。あくまでも福井作品ですのでハ−ドルが高いだけなので誤解の無いように・・

最終章の”920を待ちながら”には彼が出演!何も知らずに読んだ方にはビッグサプライズです!
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