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風の中のマリア (単行本)

百田 尚樹 (著)
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商品の説明

内容紹介

『ボックス!』の百田尚樹、注目の新作登場 女王が統べる帝国に戦士として生まれたマリア。過酷な闘いの連続に身を投じていた彼女に、ある日出会った男性が衝撃的な事実を告げる。帝国とマリアの運命とは?


内容(「BOOK」データベースより)

「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵のスタミナを誇り、鋭い牙であらゆる虫を噛み砕く。恋もせず、母となる喜びにも背を向け、妹たちのためにひたすら狩りを続ける自然界最強のハタラキバチ。切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、マリアはなにを見るのか。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/3/4)
  • ISBN-10: 4062153645
  • ISBN-13: 978-4062153645
  • 発売日: 2009/3/4
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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41 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 今年度のNo.1小説 , 2009/3/6
戦うためだけに生まれてきた女戦士マリア。
彼女が経験する出会いと別れ、仄かな恋の予感、うるわしき姉妹愛が、勇猛果敢な戦闘シーンのなかに織り込まれていく。
やがて帝国に大いなる転換の時が訪れ、マリア自身も戦い続けることへの疑問を抱き始める・・・


などと書くと、「うわ、また『ゲーム原作系お子様小説』かよ」と思うだろうが、なんとこの小説の主人公は

オオスズメバチ

なのである。主人公はひたすら殺戮を繰り返し、「肉団子」を作り続ける。そのシーンが「生き生きと」描かれているのだ。
もう、この設定だけで私のようなひねくれものは飛び上がって喜んでしまう。

しかし決して「着想の妙」だけではない。
プロット・人(蜂?)物造型・世界構成とも実に優れている上に、読み終えると「オオスズメバチ博士」になれる!!という『ダーウィンは見た!』みたいなオマケつきのサービス精神満点の作品。

著者は「専業作家」ではない。専業でないからこそ、心から楽しんで小説を紡ぐことができるのかも知れない。『永遠の0』『BOX!』も抜群に面白かったし、また3作ともジャンル・舞台設定ともまったく異質であることに、著者の「引き出し」の多さと深さに感銘する。

面白い小説は年に何十冊と出会うが、これだけの「驚き」を伴った「超面白い小説」は『鹿男』&『鴨川』以来だろう。
迷うことなく、現時点での今年度No.1小説である。
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35 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 百田尚樹がまたやってくれました!, 2009/4/22
By hide-bon (名古屋市) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
百田尚樹の名前は「BOX!」で知った。前作は、実に爽やかで純粋な青春小説だったが、今回の主人公は何とオオスズメバチのマリア(笑)。冒頭で、彼女たちが普通に会話を始めて、こりゃなんだと瞬時固まったが、読み進める内にページをめくる手が止まらなくなった。
マリアは成虫してから30日とは生きれない運命、ハンター=戦闘マシーンの異名に相応しい並外れたスピードとスタミナ、戦闘能力を持ち、女王に仕え、妹たちの成長に尽力し、日々獲物を追い続ける。
まるで「ファーブル昆虫記」のごとくハチの生態を細部まで緻密にレクチャーしたと思える描写、戦闘こそ唯一無二の日常、正に闘う為に生まれてきたと思える身体能力が生み出す狩猟シーンの生々しさとリアル感。
たかだか30日間の一生にも拘わらず、自然界のサイクルの激しさと、食うか食われるかの生存競争、交尾と産卵のみで一生を終える様々な虫たちの短き運命を見続けるマリア。限られた時間をただ戦闘にのみ命を燃やすその儚さと過酷さを、感傷的にではなくひたすら毅然と凛々しく描いていくが、それでいて死んでいく(狩られていく)者たちへの痛みや鎮魂も感じさせる。
「私たちは何の為に生まれてきたの?」。物語の中で、何度も繰り返されるこの自問、ある使命感の下で一生を捧げてそれに殉じる生き様を通じて、生きる事の尊さと意義を改めて考えさせられる秀作。
そして、誇り高いアリアたちの姿に、そう"たかがハチの一生"に感動させられ胸が熱くなる、これは冒険小説でもあるのだ。
エンタメ本としても、児童文学としてもお薦め!
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 物語は想像を凌駕する, 2009/7/21
 なんというか――読む前に想像してたのとは全然違った。
 蜂を人間として描いたファンタジーなのかと思ってたんだけど、蜂を蜂として捉えたまま繰り広げる「生きる」ことの「闘争」インセクティック(?)ドラマだった。素直に脱帽! リアルを逸脱しない擬人化が感動を誘うこと請け合い!!
 私見でモノを言えば、ファーブル昆虫記よりコレを読んだほうが“やつら”のことを好きになれるかな。――あいつらは本当の意味で、つぇ〜
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