著者は、1955年に『アメリカン・スクール』で芥川賞を受賞し、大作『別れる理由』などでも知られる小島信夫。本書は、1965年発表の、彼の代表作との声も高い作品で、翌年の谷崎潤一郎賞受賞作品ともなった。
本書は、発表当時の日本の時代背景、高度成長期社会の色合いを強く刻印している。しかしそこで描かれる夫婦や家族の微妙な関係、そしてそれが誰にもそう見えないうちに音もなく崩れていく過程は、驚くほどに現代的と感じられる。何気ない日常にひそむ深淵と不安を、ユーモアさえ感じられる重苦しくない文体で、しかし鋭くえぐるようにすくいとってみせる。重苦しさのない分、読者はかえって深刻な悲劇を目の当たりにする思いがするだろう。
ぎこちないようでいて、ふとした1文で一瞬にして読む者に深い闇をのぞかせてしまう濃密な文章。実は大胆なほどスピーディーなプロット展開。それらがあいまって、結果、本作は何度読んでもくみ尽くすことのできない豊かさをたたえた、希有な傑作となっている。(岡田工猿)
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