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系統樹思考の世界 (講談社現代新書)
 
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系統樹思考の世界 (講談社現代新書) (新書)

三中 信宏 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

多様なものをいかに整理し、体系づけるか?進化するのは生物だけじゃない。言語、車、蕎麦屋……系譜・系図はあまねく広がっている。祖先-子孫の由来をどう推定するか。その方法論と考え方を平易に解説!

内容(「MARC」データベースより)

進化するのは生物だけじゃない。言語、音楽、車…。万物には祖先から子孫への系譜の流れがある。では、いかにして失われた由来関係を復元するか。多様なものをいかに整理し体系づけるか。科学的な歴史推定の方法を明かす。

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5つ星のうち 3.0 きらめいているがこなれていない:何だろうこの食感は, 2006/8/29
By 荒野の偏微分 (西日本) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
系統樹をキーワードにして、いろんなことが詰め込まれている。ひとつひとつはそれぞれ面白いトピックなのだが、非常にまとまりに欠ける感じがする(著者がエピローグで述べているとおり)。まずどういう読者を想定しているか不明瞭で、科学哲学的な分野ではかなりの思惟を要求するが、系統樹のグラフ理論になると無闇に初歩的な説明がなされる、かと思うといきなりネットワークの個数の漸化式が説明なしで提示される。読むほうは書き手の要求するレベルに合わせて行かねばならない。次に、トピックとトピックを繋いでいるのは著者自身の経験談だが、これがもうひとつどの話題ともしっくり結びついておらず、同じことの繰り返しになっている感が強い。そしてしつこい各章ごとの引用!トゥーランドットが嫌いになりそうである。全体を読み通してみて、トピックはいくつも印象に残るのだが、それぞれについてはざっと見渡した程度の踏み込みで、全体からは散漫な印象しか残らない。非常にいい材料が揃っているのに。「だから、系統樹!」と叫び、系統樹はコトバである、と主張する著者を心情的には全面的に支持するが、惹きこみかたをもう少し考えるのは如何かと。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 歴史科学の可能性を論じた第1章が面白かった。, 2006/10/3
By 萩原 湖太郎 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   

 非常に熱い本である。敢えて言えば哲学的な科学論と呼べるのではないか。著者の専門は進化生物学だが、著者の長年に渡る幅広い知的彷徨が存分に披露されている。

 本書では「系統樹思考」に関連するいくつかのテーマが扱われている。私なりにまとめると、まず、系統樹思考そのものについて。それから、共通言語としての系統樹思考が既存の学問の壁を壊す可能性。系統推定の方法。そして、歴史の科学は可能か?という話。

 私にとって最も面白く感じたのは、歴史は科学の対象になり得るのか? 歴史を扱う科学は可能か? という問題を扱った第1章。ここは系統樹思考について述べる前の準備の章なのだが、最も強い印象を受けた。自分の専門分野が二流科学と見なされているというコンプレックスを感じている読者には、この第1章を一読してみることをオススメする。

 1冊の本として考えると多くのことを詰め込みすぎなのではないかと感じた(著者も読者のそういう感想を予想している)。また、いわゆる「哲学くさい」文章スタイルがとられているので、そのテの分野の本をあまり読んだことのない私には少々読みづらかった。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 歴史を科学するために, 2010/1/17
本書は、進化生物学・生物系統学者の著者による、系統学の入門書である。

”歴史をいかに科学するか”という問いに貫かれている本書は、生物学を例にとり、また科学哲学全般における主要な論点や著者の実体験を踏まえて、系統樹の歴史とその位置付け、使用法について幅広く説明している。

本書の前半部分からは、深遠なる歴史の系譜と、それに対する広大なる形而上学的思索を見渡す事が出来る。

後半部分は、歴史の系統推定法として著者が提案するアブダクションの説明にページが割かれている。

話題に上るトピックスの範囲はかなり幅広く、様々な分野における系統樹の存在について多くの知見を得られる。

確かに、他のレビューにあるように系統推定についてはやや突っ込み方が足りないとは思う。
数式まで持ち出した割には、基本の「き」ぐらいでやめてしまった感がある。
エピローグで著者自身が語るように、論点が絞れていないとの批判も当てはまると言えよう。

しかし、全編を通して随所に垣間見える、この世界の眺めを愉しむ”科学者としての著者”の気持ちは、同じ科学に携わる者としては痛いほどわかるのである。
読者にも同様の楽しみを提示する姿勢は、一定の評価に値するのではないかと思う。

著者が意図する以上に、思考者としての著者自身から学べるものは多かった。

また、本書において系統樹思考と対置されている分類思考についての著書も合わせて読むと、より立体的にこの分野の奥行きが掴める。

本書のレベルに関して、あくまで系統推定本としての”入門書”であり、哲学的な考察については、平易な文とは言えないかもしれない。注意が必要。
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投稿日: 23か月前 投稿者: mits

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とても理解しやすかった。... 続きを読む
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