出版社/著者からの内容紹介
すぐれた論文・レポートは文章技術の修練だけでは生まれない。目のつけどころや発想法、材料のあつめ方や整理術、さらには構成力や説得術が必須の条件となる。本書は、こうした一連の知的作業の技術やコツを、すぐ役立つように、著者自身の貴重なノウハウを惜しみなく公開して微に入り細を穿って教えてくれる、具体的で楽しいアイディアを満載した現代人必読の知的実用の書である。
カードとりのコツ――何をやるかによっても、また関心のありかたによってもカードに記入する方法はちがってくるだろうが、最大公約数として、見出し・本文・出所はどういう場合にも欠かせないものだ。見出しは、型把握の方法を適用すればよい。要するに、カードに書かれた内容が一目でわかるようなアダ名をつければよいわけである。ふつう、簡潔な見出しをつける場合、われわれは漢語をつかって名詞や名詞どめの句を使いやすいが、あとで使うときのことを考えると動詞を使って短い文にしておいた方が能率があがるものである。カードの本文は、かならず逆ピラミッド型にしなければならない。必要なカードを探すとき、見出しと本文の上の方だけ見て探すのが能率的なのである。――本書から
著者紹介
1922年、中国南京に生まれる。東京大学文学部卒業。江戸文学専攻。成城大学、ケンブリッジ大学、ハーバード大学などを経て、現在、創価女子短期大学副学長。現代新書にこのほか、『日本人の論理構造』、『続考える技術・書く技術』がある。