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オリンピックの身代金
 
 

オリンピックの身代金 (単行本)

by 奥田 英朗 (著)
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Product Description

内容紹介

昭和39年夏、オリンピック開催に沸きかえる東京で警察を狙った爆発事件が発生した。しかし、そのことが国民に伝わることはなかった。これは一人の若者が国に挑んだ反逆の狼煙だった。著者渾身のサスペンス大作!


内容(「BOOK」データベースより)

昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。

Product Details

  • 単行本: 524 pages
  • Publisher: 角川グループパブリッシング (2008/11/28)
  • ISBN-10: 4048738992
  • ISBN-13: 978-4048738996
  • Release Date: 2008/11/28
  • Product Dimensions: 7.5 x 5 x 1.3 inches
  • Average Customer Review: 4.0 out of 5 stars  See all reviews (35 customer reviews)
  • Amazon.co.jp Sales Rank: #3,236 in 本 (See Bestsellers in 本)

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44 of 52 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 著者稀な社会派サスペンスだが、文句なくお薦め!, 2008/12/15
By hide-bon (名古屋市) - See all my reviews
(TOP 50 REVIEWER)   
年末も押し迫った折、奥田英朗、満を辞しての登場である。今回はなんとサスペンス、しかも読み進めてみれば、これがかなり本格的な社会派なのだ。
いきなりオリンピック直前に沸く60年代の東京の街並みが活写され、その時代考証ぶりに幼心が甦るが、物語はこの後、東京と秋田、千駄ヶ谷周辺と飯場ニコヨンと、まるで正反対の“世界”が交互に描かれ、正に、富む者と貧しき者、繁栄する側と取り残される側、高度経済成長期に於ける光と影が照射される展開となる。
選ばれた存在でありながら、社会の不平等と一極集中する富の理不尽さに怒り、孤高の闘いを挑む犯人。粗悪なヒロポンの打ちすぎで命を落とした人夫仲間の葬儀に郷里の貧村から出てきた女性の「東京は祝福を独り占めしている」との諦感の言葉に、「そんな事はさせない」と語るその確信的思い。
犯罪を実行していく者と検挙に奔走する者、タイムラグを保ちながら進んでいく両者の攻防が、クライマックスを迎えるに連れ狭まり、ついに合致、対峙する構成がスリリングでお見事。
戦争の傷痕も窺わせながら、世紀のイベント開催に自信と希望を湧き起たせる庶民の高揚感と、その陰で取り残されていく者たちの無念さ、これが奥田なりの高度成長期の昭和史の風景なのか。
ジャンルは違うが、映画「天国と地獄」や「新幹線大爆破」を想起させる面白さだが、それでいて、いかにも奥田らしいユーモアのセンスはここでも健在。
様々な要素が盛り込まれ、読了後も幾多の思いが胸をよぎる力作、奥田ファンならずとも文句なくお薦め。
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23 of 33 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 格差社会という現代にも通じる重いテーマを扱った作品で、中身のある作品とは思うが…, 2009/1/15
By gl510 - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
奥田英朗のシリアスな長編小説は、デビュー直後の「邪魔」以来だが、私は、これまで奥田英朗の全作品を読んできて、彼の本領は軽妙洒脱な短編小説にあると思っており、その思いは、この作品を読み終わった後でも、一貫して変わっていない。 

この作品は、東京五輪の開催妨害を企む若きテロリストと警視庁刑事たちの熱い戦いの物語とされているが、私は、この作品を読み始める前、そんな物語であるのならば、東京五輪開催が史実として現に存在する以上、結末は読む前から見えているわけであり、これだけの大長編にするのなら、読者が結末を読めないよう、完全なフィクションを題材にすべきではなかったかと思っていた。 

しかし、実際に読んでみてわかったのは、作者がこの作品で描きたかったのは、テロなどという表面的なことではなく、主人公島崎国男がテロを決断するに至った当時の理不尽な格差社会そのものであり、東京五輪は、そのために必要不可欠な題材だったのだろう。また、この作品で描かれていることは、一見、現代とは全く無関係な、遠い昔の出来事のようにも思えるのだが、考えてみれば、現代社会も、一億総中流時代から、いつの間にか格差社会に戻ってしまっているわけであり、ここで扱っているテーマは、現代にも通じる重いテーマでもあるのだ。作者は、「ララピポ」では、格差社会の負け組といわれる人たちの救いのない末路を、笑えないような笑いだけで書き飛ばしてしまっていた感があるのだが、それと比べれば、この作品は、真剣にテーマと向き合った中身のある作品だと思う。

ただ、この作品は、構成や描写は緻密ではあるものの、ストーリー的に見た場合には、この本の帯のキャッチ・コピーに書かれたような「圧倒的スケール」や「息をもつかせぬサスペンス」があるわけではないので、やはり、521ページというのは、あまりにも長過ぎたというのが実感だ。 
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2 of 2 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars あなたは、犯人を助けたいですか, 2009/7/24
By Genさん (滋賀県) - See all my reviews
私が小学生の頃ですね。この頃の昭和をはっきり覚えていませんし、自分の住んでいるほかの地方のことは知りませんでしたね。読んでいて、悲しくなりました。落ち込んでしまいました。犯人をいつの間にか応援していました。数日は、あの結末でいいのかと考え込んでいました。
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Published 3 months ago by inf

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今までの奥田英朗作品が好きだから、という理由で読む人にはオススメしません。とにかく地味。そして無意味に長い。... 続きを読む
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