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疑似科学入門 (岩波新書)
 
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疑似科学入門 (岩波新書) (新書)

by 池内 了 (著)
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Product Description

内容(「BOOK」データベースより)

占い、超能力、怪しい健康食品など、社会にまかり通る疑似科学。そのワナにはまらないためにどうしたらよいか。また地球環境問題など、科学の不得手とする問題に正しく対処するにはどうしたらよいか。さまざまな疑似科学の手口とそれがはびこる社会的背景を論じ、一人ひとりが自ら考えることの大切さを説く。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

池内 了
総合研究大学院大学教授。1944年兵庫県に生まれる。1967年京都大学理学部卒業、1972年同大学院博士課程修了。1972年京都大学理学部を皮切りに、北海道大学、東京大学、国立天文台、大阪大学、名古屋大学、早稲田大学と移動し、2006年より現職。専門は、宇宙物理学、科学・技術・社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Product Details

  • 新書: 202 pages
  • Publisher: 岩波書店 (2008/04)
  • ISBN-10: 4004311314
  • ISBN-13: 978-4004311317
  • Release Date: 2008/04
  • Product Dimensions: 6.7 x 4.2 x 0.6 inches
  • Average Customer Review: 3.3 out of 5 stars  See all reviews (22 customer reviews)
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25 of 30 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 反面教師を狙った本?, 2008/6/19
疑似科学を3種類に分類するという考え方は面白い。しかし、その他の点では類似の本の内容の寄せ集めで、著者による深堀りが見られない。また、この本自体に、「疑似科学」の観点からつっこみどころが多い。
 著者は、「疑似科学」の例をいくつか提示するが、深い考察はしておらず、怪しい商売のウワサ話程度のコメントがされているのみ。たとえば、水ビジネスのやり方について記述されているが、その出典が示されておらず内容の正しさを確認できない。これは科学者がやるべきことではない。また、自殺サイト等の有害サイトの存在をあげて、ブログの負の側面を強調する。しかしながら、数百万(それ以上?)が利用しているというブログの母集団数から考えれば、統計上有害サイトの割合は非常に小さく、その存在を持ってブログ文化を非難するのは、著者が「思考バイアス」を持っていることを示している。
 結果的に著者は、人間が完全に合理的・科学的にはなりえないことを身を挺して(?)伝えている。
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47 of 60 people found the following review helpful:
2.0 out of 5 stars 非常に残念・・・セーガンを見習ってほしい。。。, 2008/6/18
By ワカシム (東束都) - See all my reviews
 私は著者に対しては、特にネガティブな評価はしていないし、それなりに支持していた。ただ、以前から、批判対象に対する知識の欠如は気になっていたのも事実である。そして、もしそれが、もう少し大きくなると、まさに似非懐疑主義の特徴を示すことになる。
 そういった方向への危惧が少しあったものの、本書は、草野氏の『健康情報・本当の話』の中でずいぶんと高い評価を受け、また一般に評判も良いので、池内氏は似非懐疑主義の方向に転ばず、洗練された疑似科学批判のステージに到達したのかと期待して読み出した。
 
 だが、私の勝手な期待は裏切られた。

 とにかく批判対象に対する無知というのが判り過ぎてしまい、せっかくの妥当な議論がマガイモノ感発揮しまくりだった。いかんせん、個別のデバンキングが間違えている、という階層よりも手前の、疑似科学批判の哲学を論じる段階で、それが見えてしまうのは痛い。
 そもそも、カール・セーガンが素晴らしいのは、たとえば、他の科学者が読みもせずに否定論をぶっていたヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』を、きちんと読み、細かく検討したうえで、批判的な議論を提出しているところだ。他にも、イアン・スティーブンソンの生まれ変わりの研究などにさえ、科学的方法という基準で調べ、黒だと思うし蓋然性は低いが、だがグレーだ、という判断を下している。セーガンは、似非な懐疑主義も批判している。彼はこういったことが普通よりしっかりしていたのだ。

 そして、それこそが、懐疑論者や疑似科学批判者に必要な知的誠実さというものだろう。

 本書は、その意味で、知識に対して不誠実だと思うし、少なくとも私は評価しがたい。そういうわけで、全体として良書だし賛同できるのだが、読後の感情も含め、星2つにした。
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34 of 46 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 良書だが、過去の名著と比較するとややパンチ不足の感も, 2008/5/12
By MM (北海道札幌市) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
総合研究大学院大学教授による書。科学を装った非合理によって人を先導する疑似科学を心霊やUFOなど超自然現象をもちいる手口(第1種)、テレビの捏造番組などの手口(第2種)に加え、環境問題など複雑な因子がからむ検証困難な事象を第3種と分類して紹介している。本書の新しい点は第3種疑似科学にたいする考え方として、予防措置原則を提唱している点。200ページ程度を5章にわけ、霊視やマイナスイオン商法などを糾弾し、第3種疑似科学については科学の限界と対処法を解説している。高校生以上であれば数時間で読破可能。

良心的な科学者が現代の社会事情を嘆いて執筆した書という印象を受けるし、全般的には正しい記述がほとんどである。ただし、内容の多くは参考文献であるカールセーガン氏、マーチンガードナー氏、菊池聡氏らの名著を平易な文章に要約したに留まるため、これらを凌駕しているとは言い難い。菊池聡氏の『超常現象をなぜ信じるのか』にあるように、騙される具体的なメカニズムなどは言及していないため、結果的に評論の域を出ていないためと思われるし、目から鱗が落ちるような説得力や読んでワクワクするような感情はわきづらい。また、第3種疑似科学の解説は面白いながら、結果的に曖昧なままの解決策で終わってしまっている点が残念。統計学的手法についても、メタアナライシスや統計学と基礎研究のフィードバックなど相互の研究データの照合など、多くの対策がとられている点はあまり言及されていない。

全体的には良書と思う。しかし、過去の名著と比較すると、評論に終始している点で残念。本書の参考文献を読んだことがない読者にとっては非常に面白い入門書としてステップアップできるが、それらをすでに読んだ読者は物足りなく感じると思う。著者の姿勢は評価されるに値すると思うので、総合的には星4つの評価。
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