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格差社会―何が問題なのか (岩波新書)
 
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格差社会―何が問題なのか (岩波新書) (新書)

橘木 俊詔 (著)
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内容(「BOOK」データベースより)

低所得労働者の増大、新しい貧困層の出現、奪われる機会の平等…。教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差の現状を詳細に検証し、不平等化が進行する日本社会のゆくえを問う。格差論の決定版。


内容(「MARC」データベースより)

教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差の現状を詳細に検証し、不平等化が進行する日本社会のゆくえを問う。

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5つ星のうち 5.0 貧困問題についての、学問的で正確な解釈, 2007/6/6
By Hitoshi (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
近年、経済学の主流は貧困・格差といった社会構造の問題解決をテーマとしていますが、
本書は経済学専攻の大学生が公共経済学を学ぶ前に、現在の問題を整理する意味で読むと
いいでしょう。問題の分類、概念は経済学一般のスタイルですが、専門用語はほとんど
用いていない(ただし、当該分野を少しでも学べば、何をさしているかはわかります)
ので、専攻としない人が読むこともできますが、若干バックグラウンドがある方がいい
でしょう。分量も多くなく、要点をまとめているので読みやすいかと思います。

貧困・格差は幅広いテーマですが、一般的にはグローバリズムが注目されているようです。
同テーマについては、スティグリッツの一連の著作※が有名で、東南アジア各国他の貧困の
原因を欧米への金融・資本市場への解放と極端な投機資金の流入・放任に求めていますが、
日本のように経済規模の大きい国では、本書のように内国政策に注目した(標準的な)解釈
の方があっているでしょう。
  ※世界を不幸にしたグローバリズムの正体
   人間が幸福になる経済とは何か、他
   最近も出版されていますが、いずれもかなり似た内容です。

スティグリッツの主張については、問題の指摘は鋭いものの、是正策の提言が弱い難点に
ありますが、本書は分量が限られている中で、明確な数値での増税を提言するなど、
主張がはっきりしています。ただし、格差是正を目的とした増税の数値目標ですので
財政問題にどの程度寄与するかという面の話ではありません。(それを求めるのは本書の
範囲を超えているでしょう)

本分野について、もう少し体系的に勉強したい場合、「スティグリッツ公共経済学」他が
あります。本書はスティグリッツ色がない、中立的な入門書ですが、分量があり、また
例題はほぼ全て米国の話になります。
あるいは現在の貧困問題だけを読み物により知りたい場合、若干軽い内容になりますが
「ヤバイ経済学」が米国の貧困問題を色々な(傍目には悪ふざけに思える)尺度をにより
分析しています。
「格差社会…」では、貧困の尺度を所得で測ることにすること、またどの統計を使ったか
その統計で判断できる範囲についての説明が各所で出てきますが、「ヤバイ経済学」を
読むと、貧困の尺度自体についても学問的な議論があることを感じられるでしょう。
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20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「格差社会」を読み解くためには必読の書である。, 2007/3/31
 最近の日本は「格差社会」になりつつあるとよく言われる。
 確かに、ニートやフリーターが増えている一方で、高級マンションは飛ぶように売れているという話など、感覚的には理解はしていたが、ここまで進んでいるとは思いもよらなかった。
 それを、具体的に統計数値を使って示してくれるのが本書である。
 
 失われた10年(15年?)のなかで、企業はコスト削減のために人件費を減らし、国は未曾有の負債圧力の中で支出を徹底的に減らし、その一方で活力を上げるために減税を推進し、その結果が、いまここに出現しつつある「格差社会」である。
 いまや我が国は、世界の中でもっとも不平等の大きな国の一つになってしまったと言うのが実感である。
 いまの世論は、「増税よりも支出を減らせ」との意見ばかり聞こえてくるが、「小さな政府」を指向した結果が、格差社会を生み出したといえる。

 このような流れを食い止めるための処方箋は、筆者が第5章で具体的に示している。
 これをどう実践していくかは、この本を読んだ我々にゆだねられている。
 
 「格差社会」を読み解くためには必読の書である。
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 格差問題の論点と分析が分かりやすい, 2006/12/9
現在、格差をめぐる議論は、「格差社会は正しいのか」という点と、「そもそも本当に格差は拡大しているのか」という点が大きな論点です。本書ではこれらの点をデータや筆者の考察により論じています。

基本的に筆者は「格差は広がっており」「格差が大きな社会は問題である」という意見です。個人的には私もおおむね賛成ですね。ではなぜ問題なのか。どうすれば良いのか。分かりやすく、丁寧に書かれています。

熱狂の小泉時代が終わりました。「イエスかノーか」「改革か公共事業か」の単純思考ではなく、今こそ目指すべき方向を冷静に考えてみましょう。
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