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世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)
 
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世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書) (新書)

柄谷 行人 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「資本=ネーション=国家」という接合体に覆われた現在の世界からは、それを超えるための理念も想像力も失われてしまった。資本制とネーションと国家の起源をそれぞれ三つの基礎的な交換様式から解明し、その接合体から抜け出す方法を「世界共和国」への道すじの中に探ってゆく。二一世紀の世界を変える大胆な社会構想。


内容(「MARC」データベースより)

現在の世界を覆う資本=ネーション=国家という結合体。この構造を交換様式から解明しつつ、それを超える方法を「世界共和国」への道として探っていく。理念も想像力も失われた世代に、大胆に提示する社会構想。

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71 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 これが柄谷?嘘でしょう、と言いたくなる。, 2006/10/7
結論をまず述べるならば。

はっきり言って完全なまでに読むに値しない本だった。

「世界共和国」的なものについてのカントの引用も不正確だったし、自らの理論を援用するためにひっぱってきたネグリ&ハートの「マルチチュード」概念も都合のいいところを、しかも前後の文脈からぶつ切りにしてきただけ。

最終部で世界共和国への道程、或いは展望を述べた時の、あのあまりにも理想論すぎる物言いの空虚さ。

NAMの失敗からまったく何も学んでいないのだろうか、柄谷氏は。

私はこれまでいくつか柄谷氏の著作を読んでいて、ある種尊敬すらしていたのだが、この本には心底興ざめした。
もしこれを柄谷氏の著作として最初に読もうとしている人がいるならば、間違いなく他のからにしたほうがいい。
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40 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 やっぱり良い格好しすぎか・・・, 2007/5/4
By 古本屋A (Japan) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
本書は、著者の「資本論」に関する見識に基づいて現在を、縦横に論じ、且つ見識をコンパクトに纏めていて比較的好感が持てる。でもカントやヘーゲルの理解はやはりおかしい。カントは国家とは民族国家だ、と明言している。世界連合の構想や、植民地政策の批判など、独創的な見識と開かれた精神はその通りだが、決してコスモポリタニズムを謳ったのではない。そのような当時にあって背骨の無い議論はするはずは無い。またヘーゲルは世界史の覇権を容認したことは一度も無い。ヘーゲルの時代までそうであったことは歴史の階梯としてある必然性があったと言っただけ。また、世界連合のアイデアを認知した上で、そこには限界がある事を指摘、国家間の調停の原理や根拠は無いから戦争をなくす原理も無いので、それについては空言を労する事は控えたのだ。それは歴史の審判に委ねるしかない、と言っている。決して、現実容認ではない。我々はカントとヘーゲルの間を行ったり来たりする以外ないはずだ。ただ著者が言うとおり資本=ネーション=国家という枠組みを越えねばならない時期に来ている点は同感する。でも国家は最低限安全保障と治安維持の機能がある以上、これは捨てることが出来ない。資本と民族を国家から切り離すのは良い。でも、やっぱり切実なのは生まれ育った環境であり肉親だとすると、第一に守るのはその人たちで、その関係の人たち・・・というふうに、結果的には、同じ言葉を話す人たちに対するpriorityは高くなると思う。これを無視して「世界」の人たちのために、という方向へ一気に飛躍するのは優等生の答案で、その途中の行程を論じることがより重要だと思う。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 表題がイマイチ, 2007/10/19
By 青ち (大阪府) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
正直、世界共和国やアソシエーショニズムを云々するくだりに関しては、説得力を感じることができなかった。言い換えれば、「そっちの方向で考えてみようか」とは思えなかったということである。

しかし、個人的には共同体論・国民国家論に関心を持っているので、それまでの「資本=ネーション=国家という接合体」の分析には一読の価値があった。マルクス主義者だの右翼左翼だのといった不毛なレッテル貼りはとりあえず措いて、広く近代世界について考えたいという人なら読んでみてもいいのではないか。

柄谷行人の愛読者であれば特に新味のない内容かもしれない。だがいっぽう、柄谷に取り立てて注意を払ってきたことのない評者のような者にとっては、読みやすさという点についてもかなり配慮の行き届いた良書であると思われる。
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