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トランスナショナル・ジャパン―アジアをつなぐポピュラー文化
 
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トランスナショナル・ジャパン―アジアをつなぐポピュラー文化 (単行本)

by 岩渕 功一 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

90年代以降,日本のポピュラー文化がアジアに流通し,アジアのポピュラー文化が日本に浸透し始めた.日本とアジアの関係はどう再配置され,歴史の記憶はどのような痕跡を刻むか? 日本文化論の流れを批判し,文化消費の実態を調査し,日本文化の匂いと“アジア・テイスト”を解明.アジア・ローカル文化の創成を告げる,メディア研究の冒険.


内容(「BOOK」データベースより)

90年代、メディアグローバル化の波―アジアのトランスナショナルな時空に、ポップ・ジャパンが融け出した。「アジア回帰」の再演か?新たなアジアン・モダニティーの到来か?アジア各地での綿密な調査と日本でのアジア言説批判を踏まえた東アジアの文脈に即した文化グローバライゼーション研究。

Product Details

  • 単行本: 358 pages
  • Publisher: 岩波書店 (2001/02)
  • ISBN-10: 4000241184
  • ISBN-13: 978-4000241182
  • Release Date: 2001/02
  • Product Dimensions: 7.7 x 5.5 x 1.2 inches
  • Average Customer Review: 4.2 out of 5 stars  See all reviews (4 customer reviews)
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10 of 12 people found the following review helpful:
3.0 out of 5 stars 良くも悪くもカルチュラル・スタディーズ, 2001/6/19
By A Customer
 まずは膨大な引用文献に驚きます。全体としては、地道な努力を積み重ねた労作という印象。論考も丁寧であり、論理の突飛な飛躍もありません。残念なのは、これだけの労力を投入しながら、著者独自の思索があまり前面に出ていない事。個別の詳細な事例を丹念に拾い上げながら、アパデュライなどカルスタではお馴染みの面々の考案した概念やアングルにそれらを当てはめたまでに留まっており、まさに日本のカルチュラル・スタディーズに典型的な研究の様相です。  これはいったい何なのか? 何故こうなるのか? という、謎を探求していく止むに止まれぬ衝動のようなものは、あまり感じることが出来ませんでした。

 メディア論に興味がある方は必読の書でしょう。ただし既存の枠組みを突破していく爽快感はありません。

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3 of 6 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars タイム・ラグとナショナリズム, 2003/8/26
By モチヅキ (名古屋市) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 戦後日本のナショナリズムの重心は、主として経済にあった。「経済大国」としての自負が、「日本人の民族性」と結び付けられ、日本式経営の賛美へと帰結した時代もあった。しかし、90年代の不況が長期化するにつれて、そうした経済ナショナリズムは次第に影をひそめ、徐々に日本のサブカルチャーの世界的受容に、日本人としての誇りが見出されるようになっていく。日本の各地でサブカルチャー関連の施設が建設され、町おこしの一環となっている。浅田彰氏の「J回帰」論は、こうした状況の中で提起されたものである。

 メディア関係に勤めた後、オーストラリアで博士号を取得し、学究生活に入った岩渕氏が、日本とアジアのポピュラー文化について論じた本書は、私見では浅田氏の議論とも重なるところがない上、理論的・実証的にもより優れた分析を行なっており、一読に値する。とりわけ、「民族性」を本質的で不変なものと見る見方が破綻し、文化混交・文化変容の視点が強調される中、後者の立場をも一定批判的に捉え返し、「異文化摂取の面でのアジアに対する先行性」意識が現在の日本の自意識となっていると見る本書の視点は、秀逸である。

 無論、本書の主旨は日本とアジア各国の土着化近代間の多面的・多層的関係性であり、上記のようなまとめ方は一面的であろう。しかし、「アウシュヴィッツを繰り返すな」というスローガンの下、コソヴォを空爆したドイツや、「北朝鮮はかつての日本と似ている」といった発言がしばしば聞かれる今日の日本の状況を見る際、私はタイム・ラグの意識とナショナリズムとの関!係について、考えざるを得ないのである。

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5 of 13 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「日本のカルチュラル・スタディーズに典型的な研究」のレベルを大きく超えています。, 2003/6/1
By A Customer
~入門書と、「ジャーゴンのキャッチボール」のようなエッセイが目立つ日本語で書かれたカルチュラル・スタディーズの中では、「個別の詳細な事例を丹念に拾い上げ」ながら、論理の破綻なく「アパデュライなどカルスタではお馴染みの面々の考案した概念やアングル」を大胆かつ繊細に「当てはめた」本書は、「日本のカルチュラル・スタディーズに典型的な研究」~~のレベルを超えています。非西欧圏でのポピュラー文化商品の交通を扱ったカルチュラル・スタディーズの研究の中で、「日本のカルチュラル・スタディーズ」という枠組みを大きく超えて、広く参照されるであろう研究であると思います。Duke University Pressからオリジナルの英語版が出版されていまいす。~
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Published on 2001/5/24

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