「魔笛」は基本的にジングシュペール(歌芝居)なので芝居の部分を強調することはできると思うし、事実音楽、アリアよりもストーリーを追って観たはじめての「魔笛」でした。
ケースに書いてあるのですが、クライテリオン版リマスターのオリジナル完全版とのこと。日本初お目見え、カットされていた部分追加とPAL変換の違いの改善版。
他の方が的確に細かい点を指摘されているのも驚嘆ですが、事実、ベートーベンも「魔笛の主題による変奏曲」を作曲しておりますし、ゲーテもかなりの賞賛をしていたらしい。(ファウストの悲劇第2部、魔笛の2幕のような展開を望んだ節もあるんです)それだけ当時も深く人の心の中に入り込んでおりました。
実際、現代でも、モーツァルトは天才だということをベルイマ!ンがこの映画「魔笛」で見事に表現しております。
善と悪、太陽と月(夜)、父と母、の二元論の隠れた構成、そして母からの子供の巣立ちと自立(真の約束の地を求めての死をも恐れない恋人たち、第3の試練あたりの表現です)と試練を克服するときのファンファーレ、素晴らしい。楽しい試練の人生のドラマでした。ラブストーリーとしても良いですし、大のお勧めです。ここからオペラ観た方がわかりやすいです。