mozartfan

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ベストレビュワーランキング: 443
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住所: 神奈川県
自己紹介:
モーツアルトの歌劇に関する映像をたくさん集めました。  映画(主に70年代)と生物学、クモ学に関心があります。1980年前後にヨコハマ映画祭の審査員をさせていただいておりました。高校の生物教育ではファーブルとダーウィンに学べと言っておりました。

興味があるもの
映画監督(森崎東、勝新太郎)の作品、映画化されたシェイクスピア作品、モーツアルトのオペラ、高校の生物教育、自然観察。
 

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ベストレビュワーランキング: 443 - 参考になった投票の総数:2626中2066
日本の昆虫1400 (2) トンボ・コウチュウ・ハチ (ポケット図鑑) 伊丹市昆虫館
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
トンボや甲虫、ハチの各目に詳しいひとから見ると、それぞれの分野が物足りないと思う。なにせ元の記録種数が途方もなく多いのに、掲載できる種数は限られているのだから(例えばゾウムシなどは1100種のうち掲載種は23種)。しかし、例えば甲虫分野では平野幸彦氏など、その道のエキスパートが協力していて重要な種ははずしていない。
ナチュラリストにとって大事なことは、たくさんの不確実なウロ覚えの種類をやたらに増やすことではなく、正しく同定できる種を少しずつ増やすことである。図鑑に載っている「この種ではない」と確実に言えることも大事な一歩なのである。印象でいうと、トンボや甲虫、ハチなどで野外で目立つ種の半分はこの図鑑で同定可能ではないだろうか。というのはアリの掲載種は10種だが、1980年代に街中の高校内の敷地で女子高生が採集した13種のうち4種ほど載っているからである(載っていないのは小さい種)。また、6000種もいるハエや、カゲロウ(4種掲載)・トビケラ(18種掲載、幼虫11種掲載)・ガガンボ(7種掲載)などはこの図鑑で種まで同定するのはきついと思う。とはいえ、最近、咲き終えた桜の花に群がっていたハエがケバエの仲間だったということが分かって、私には有用だった。ショウジョウバエやメマトイなどの小さなハエ fruit flyも1、2種は載っていてもよかったと思った。ルーペ・レベルでの種の同定は無理で、現存量はたいしたことはないものの、数からしたらかなり目立つ種類ではあるのだから。
蜜の味 [DVD] <b>DVD</b> ~ リタ・トゥシンハム
蜜の味 [DVD] DVD ~ リタ・トゥシンハム
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『蜜の味』を初めて見たのはいまから40年ほど前です。大阪の中之島ホールでした。主人公を演ずるファニー・フェイス(妙な顔立ち)の少女リタ・トウシンハムの母親を演ずる喜劇女優ドーラ・ブライアンが,日本映画の『赤い殺意』(今村昌平監督)や『女生きてます・盛り場渡り鳥』(森崎東監督)の春川ますみに見えました。娘のことなんか歯牙にもかけないその強烈さ。ジョン・アディソンの素晴らしい音楽が軽快に響きますが,物語(共同脚本者は原作者シーラ・ディラニー)はどんどん暗い方へ,低い方へと落ちていってしまいます。
少女が母親への反抗もあって恋した男は黒人水夫。海に出たらいつ帰ってくるかもわからない不安定な恋人です。そんな孤独な少女が心を許す相手はゲイの青年。社会の不適応者どうしが心を寄せ合う<志の熱い>作品です。エイズで亡くなった監督のトニー・リチャードソンも同性愛傾向を持っていました(『長距離ランナーの遺言 自伝』日本テレビ刊)。まったく救いのない展開をするのに,わたしたち観客は<(ある意味では)欠陥人間たち>を応援してしまいます。
リチャードソン監督は既に「自然が作る光と影にこだわり,同時録音,ロケ撮影を重視する」方法を自分のものにしていました。そのような映画を見た観客はさむざむとした社会でも,希望を持って生きていこうよと応援メッセージを送りたくなってしまいます。不思議な映画です。監督は“映画作りは大好き,なかでも『長距離ランナーの孤独』と『蜜の味』は特別楽しめた”と証言していました。
初めて見たときに深く感動して,しばらく席を立てませんでした。… 続きを見る
進化生物学入門 宇宙発生からヒト誕生への137億年 (講談社学術文庫) 栗田 子郎
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
東海大学出版会から1997年に刊行された『多様性生物学入門』の新装再刊です。再刊にあたって8ページの「学術文庫版まえがき」が付記されています。16年の間の新知見が略述されています。
ただし、本文のほうは1997年のままですし、参考文献や紹介されている参考図書も1997年以降のものはありません。この16年間に進化発生学(エボ・デボ)や生態発生学(エコ・デボ)、分子進化学などは著しくさま変わりしましたが、それらの成果は述べられていません。その点は物足りない感があります。
しかし、本書はあまり古びない構成になっていました。第1章は「絶え間なき創造 多様化の歴史」と題する宇宙の創造に始まる古生代までの地球史(この分野は地球科学の範囲)、第2章は「種の問題 多様化の機構」と題する植物中心の種形成の論議(この分野は動物と同等には扱えないと思います。しかし著者の専門分野でもある植物の種形成を扱った一般書は数少ないため貴重な章となっています)、第3章は「霊長類の系統と進化 多様化の一例」と題するヒトの進化史(この分野は化石人骨を扱う自然人類学の範囲)です。
著者は総合説による進化を「です・ます調」で説きます。もともと文系・理系混成クラスの大学生を対象にした『生命科学I』の講義録に加筆したものです。したがって、高校生物の知識がなくとも第1章・第3章は読むことができるように工夫されています。