cupiemayo

 
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レビュー

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墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫) 飯塚 訓
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
例え骨のかけら、肉片一つになってしまっても、かけがえのない愛する人の一部であった遺体を帰るべき所へ持ち帰り、惜別の念を伝えたい。あるいは、形見を手元に末永く置いておきたい。運悪く最悪の飛行機事故の犠牲になった人々を、遺族の元へきちんと返してあげたいという執念にかられた警察や医師、そして看護婦などの活動を記した壮絶なノンフィクションである。

一般的には日本人が宗教的な意味での強い信仰をもたないことに安心感を感じる自分なのだが、ここまで繊細に身元確認を誤らないように粘る人々の存在に、日本人の既存の宗教を越えた世界観を見る思いがする。遺族の遺体に対する対応を比べ、外国人のある意味ドライな死生観に拍子抜けする筆者の描写があるが、外国人の犠牲者が少数なことを考えれば、その部分を必ずしも一般化できるとは思わない。しかし、例え「指先一つ」の遺体でも遺族の元へ返すことが責務であると当然のように身を削りながら行動する筆者らの律儀さに、良くも悪くも日本を日本たらしめている文化を感じた。こういった、いたわりの心は、日本に生まれた人間としては、いつまでも忘れたくないものである。

凄惨な現場が容赦なく描かれるドキュメントだが、遺族の事を思えば涙なくして読むことが出来ないと同時に、一瞬を生きるということの大切さを感じさせてくれる作品だ。
すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) 小幡 績
5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
バブルはしばしば大きな話題になるにもかかわらず、この言葉自体はインパクトが大きいがために一人歩きし、実際何を意味するのかを理解している人は、自分を含めて意外に少ないと思われる。この新書では、世間を騒がし続ける金融危機に至ったメカニズムを明らかにしながら、バブルとは何かという本質的な部分に迫っていく。

基本的な証券化によるリスクの分散や、実物資産のキャッシュフローの持つリスクが、証券取引における流動性リスクへ転換され実体経済から離れていくプロセス、そして金融工学によるリスクとリターンという極めて単純な数値的な指標へ変化し、最終的に実体リスクと投資商品の持つ見かけのリスクが本格的に乖離していく過程が、解りやすく説明されている。

そして最も根底にあるのは、他を出し抜いてでも儲けたいという投資家心理であり、同業者よりも儲けられなければ人生オワタ\(^o^)/となってしまうプロの間に存在する、熾烈な競争である。適当な稼ぎのみで、のほほんと生きている自分のような人間には理解しがたいことだが、バブルの本質とは極限まで儲けたいと思う人間の本能の具現化であり、利鞘が存在する限りゾンビのように出現するものなのだろう。… 続きを見る
最短で結果が出る超仕事術 (講談社BIZ) 荘司 雅彦
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
あまりHow To本に影響を受けるタイプではないのだが、自分でも仕事が遅いなと感じるほど能率が悪いと感じ、成果を出した人に学ぶことも多いだろう、と一冊手に取ってみた。要点が太字で書かれるなど、わかりやすく読み易い文体で要点が掴み取れるビジネス書なので、ポイントが頭に入りやすい。端的に言えば、「厄介な仕事から片付ける」、「スピード感が大事」、「アウトソースできるものはしてしまう」などなど、尤もなアドバイスが多く、結局近道などはないということに落ち着くのだろうか。なぜ著者と比べて、自分は仕事が遅いのだろうという内省をするためには、こういった本が役に立つ。この本に書かれたようなアドバイスを実行に移せるかどうかが、差を作ることになるから、結局は自分次第なのだろうし、自分自身のスタイルを見つけるまでの指標にはなると思う。