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ムード歌謡のルーツは、ラテン、ハワイアン、R&Bなど、ハイカラなワールドミュージックだ。ちゃんと聞けばアレンジの随所にワールド・ミュージックがちりばめられているのがすぐにわかるはず。
ムード歌謡グループは、ハワイアンやラテンのバンドで歌いならしたプロばかり。だから歌が上手い。スーツでバッチリ決めて、サックスをホロホロ鳴らし、パーカッションを小粋にならす、こ洒落たスタイルは今は流行らないが当時はおシャレだったはず。そんなソフィスティケイトされた上級のポップスは銀座や赤坂の高級バーでカクテルやブランデーをゆらしながら婦女子を口説くBGMにピッタリだ。(←あくまでイメージです。。)
最近はしっとり聴かせてくれるグループがないので、耳が非常に潤います。ガツンとパンチの効いたリードボ-カルとそれを小粋に引き立てる♪ワワワワー!のムードコーラス。この絶妙なバランスは現代には存在しない。
出会いがあり、別れがあり、人を好きになり、好きな人に嫉妬したり、、、人生には退屈な時間もあれば、転機もある。そのとき人は泣いたり、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、むかついたり、恨んだりするが、そんな様様な感情をこの映画で自分もいっしょに共感することが出来た。
人生の価値や、日常の出来事の価値は、そのときのその人の感情が決めることだ。長男ギルバートの人生を、大変だ、かわいそうと同情する意見がたくさんあったけれど、勿論大変だとは思うけど、しかしボクの目にはそれよりも、家族愛に満ちた素晴らしく充実した人生を送っているように映った。
人は何のために生きるのか?
死ぬまで出ないような壮大な問いに対する答えを探すヒントを与えてくれる映画だろう。その答えはきっとこの映画の中にあるけれど、見る人、見るときによってみな違う答えを見つけてくるではないかと思う。
この映画の主役はもちろんギルバート役のジョニー・デップ。そしてヒロインはジュリエット・ルイス。二人とも非常に良かった。USオリジナルのポスターや、スクリーンプレイの表紙のポスターにはこの二人しか描かれていないが、弟アニーを演じるレオナルド・ディカプリオの演技がいちばん絶賛されたし、ボクもアーニーが一番大好きだ。神業ともいえるかの彼の演技もこの映画の見所です。