wanderer

 
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住所: 東京都
 

レビュー

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新・消えた轍 4―ローカル私鉄廃線跡探訪 関東 (NEKO MOOK 1532) 寺田 裕一
掲載路線は、下記の通り。
鹿島鉄道、日立電鉄、山梨交通電車線、茨城交通茨城線、東野鉄道、九十九里鉄道、上武鉄道、筑波鉄道、鹿島臨海鉄道、小名浜臨海鉄道・江名鉄道。
巻末には輸送量・収入の推移票、車扱い取扱高推移票、施設一覧などがあります。
各路線を10ページ近くを費やしてじっくりと解説しています。
書籍が大きいため、写真も見ごたえがあります。
また営業当時の貴重な写真もたくさん使われています。
基本はカラーですが、白黒写真のみの箇所は白黒ページが使われています。
各路線の最後には「廃線跡探訪」として、国土地理院の地図に書き込み付きで、詳細な探索レポートが付いています。
値段が高い書籍ですが、鉄道の調査を行う人や、線路が走っていた地元の方、廃線ファンの方は購入すべき資料ではないかと思います。
廃線跡の記録4 (三才ムック vol.609) 平沼義之
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
シリーズ第四弾。執筆者は廃道マニアの平沼義之(ヨッキれん)氏や、トワイライトゾーン常連の竹内昭氏、産業遺産で活躍するNPO法人J-heritageの面々、廃墟や廃線などでワンダーJAPAN等の雑誌で活躍する面々などです。
前回と同じくA4版のフルカラーであり、美しい写真も大きく見られ、説明付きの国土地理院の地図や、文章も情報量が豊富です。

今回は北海道から九州までの廃線や未成線などが、まんべんなく収録されています。
書籍では各物件を1〜6ページを割いて記載しています。
私も鉄道ファンで廃線の調査も行うために、個人的に気になった路線をピックアップします。

高千穂鉄道高千穂線:台風災害のために廃線になった同線の現状がよく分かります。
水根貨物線・東京都専用線小河内線:水根貨物線とも呼ばれる奥多摩駅からの路線ですが、通しで調査することは非常に難しいにも関わらず、全線に渡ってトンネルや橋梁を残らず調査しています。私も探索していますが、ここまでの調査は命がけだったと思います。
飯田線の旧線群・中央構造線エリア:災害やダム建設がある度に行われた路線変更の詳細な記録です。表紙裏には、災害や線路付け替えの詳細な参考資料が付いています。
和賀仙人鉱山軌道、浪江森林鉄道、藤琴森林鉄道、他:よくやるよ、と思うしかないレポートです。
奥多摩電気鉄道氷川第一索道、万世大路工事用軌道、東大農場飼畜場軌道:これらの空中索道やナローゲージが取り上げられた書籍は初めてではないでしょうか?… 続きを見る
大研究 日本の道路120万キロ (じっぴコンパクト新書) 平沼 義之
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
人気廃道・廃線サイト「山さ行がねが」を運営している
ヨッキれんこと平沼義之氏による道路本。
平沼氏がいままでやってきたような写真や探索がメインではなく、
その背景にある道路行政や仕組み、法律やルールといったことが、
とても分かりやすく書かれています。

この分かりやすさは「薄っぺらい」とは真逆であり、
難解で深淵な道路にまつわる様々な物事を、自分の中で徹底的に消化して、
誰にでも分かるように軽妙に書ききるという、難事業をなしとげています。
そして同時にものすごい情報量が、この一冊に盛り込まれています。

私も一人の廃道マニアでもあり、道路については少し知っているつもりでしたが、
それはただのつもりでした。深い。とにかく深い。そして面白い。
著者の平沼氏がいうようにこれはあくまで「入り口」。
しかしこの「入り口」を知ることによって、日ごろ何気なく使う道路や、
意気込んで探索する廃道を見る目が全然違うと断言できるでしょう。

この本は「道路の教科書」として、廃道や酷道マニアだけではなく、
地図や旅行好きの方、運輸や建築など日常的に道路にまつわる仕事をされている方にも、
おすすめしたい一冊です。
一般向けの市民講座などでも本書は使えるかもしれません。
ちなみに私は読み切りましたが、復習のために車に常備して、
時間がある時に見返すようにしています。… 続きを見る