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本書は国民学校の教科書、いわゆる初等教育の教科書の記述を追って解説しています。1941から1947年までという短い時間にだけあった制度の中で記述されたもの。この検証は興味深い。戦後の反省事項というのはまさにこの時期を中心に存在するわけであるから、この部分の検証により、現在のわたしたちの思考はクリアーになることとおもわれる。 本書の中には教科書のテキスト部分だけではなく、挿絵や教科書の像が取り込まれているので、当時の子どもたちが使っっていたであろうことが実感しやすくなっている。 著者が述べる次の記述が心に残った。「超国家主義思想を刷り込まれた子どもたちの不運は、一体感のなかに、横並びの価値観のなかに自己を埋没させる快感 - 判断停止のラクさを知ってしまったことである。そしてもう一つの不幸は・・・-」… 続きを見る
人権というのは人類普遍の原理であるから、その形容として 国際や国内というような語がつくのは語義矛盾のように思える。しかし、国民国家が前提となる現状世界において人権の担保のされ方が国によって違うことにかんがみれば、必要な区分の仕方といえるのかもしれない。 本書では第一章で国際人権法の「国内化」として憲法と国際法の関連付けの説明をする。第二章「国際人権レポート」として、具体的な事例を使いながら問題点を表出させる。そこでは精神保健法制度改革や日本警察の問題状況なども挙げられている。三章で「国際人権法の国内的実施のための課題」として日本における問題点の指摘をしている。そこでは日本の法曹制度における国際人権の地位の低について、また日本は、国際機関への個人通報権を認める国際人権(自由権)規約の選択議定書を批准していないことの指摘をする。… 続きを見る