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自己紹介:
サリンジャー『フラニーとゾーイー』,ザ・ビートルズ「リボルバー」,そして「クレイマー,クレイマー」。無人島ではまずサバイバル・グッズですが,その他に持っていくものはと訊かれれば,いま挙げた3つを鑑賞する一式です。 本も音楽も映画も,それがないと<トキドキ>生きていけません。そして,「トキドキは,トキドキだからこそ,いとおしい」,そう思っています。 いちばん好きな季節は秋。10月初めに書きました。
 

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ベストレビュワーランキング: 272,500 - 参考になった投票の総数:418中301
ルミナス英和辞典 第2版 (函入り) 竹林 滋
88 人中、81人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大学受験生の間では,もはや『ジーニアス』圧倒の光景が窺えますが,私はこちらをお薦めします。もちろん,受験生に限らずどなたにも合う辞書です(これが,お薦めの理由の1つです)。

「読める辞書」。私は辞書選びの際,辞書を単に「引く」ために限らず「読むに耐え得る」ものであることを重視します。単語数,レヴェル,例文,コロケーション,熟語,発音・アクセント,文法,デザイン(文字・図柄)など。当辞書は,これらのバランスが絶妙の均衡を保っています。これが過度な,または不足な感のある『ジーニアス』との違いです。

「辞書→単語調べ→暗記物」の壁を打ち破る,基本単語の語義や絵柄による説明。コロケーションが加わり,更にライティングへの活用の程度が拡大。また,私としては,巻末の発音および文法説明がお気に入り。文法については英語まで添えられているので,留学先で文法を学ぶ際にも役立ちますね。

定評ある研究社。「ルミナス」の名にも,その誇りを感じさせます。学ぶ側の期待に確かに応える,中型・中上級者向け英和辞典です。
フォーゴトン・アーム ~ エイミー・マン
フォーゴトン・アーム ~ エイミー・マン
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
前作Lost in Spaceで惹き込まれ,Bachelor No.2とともに3作品をこれまで聴いてきましたが,本作品がもっともバランスが取れていると感じます。その「バランス」とは,曲の遊びごころと密度の濃さ,その均衡のことです。

Bachelor No.2では,映画「マグノリア」のサウンド・トラックも採用されているようにポップ・チューンに富んでいる反面,作品としてのまとまりにはやや疑問が残ります。次のLost in Spaceは完璧なコンセプチュアル・アルバムとなっていますが,こうした作品がえてしてまとう曲調の重さを拭いきれてはいません(それはそれで私は好きですが)。

本作品も解説のとおりコンセプチュアルに仕上げてあるものの,アルバムを通して聴き続けると,遊びごころある曲がいくつも含まれていることにやがて気づかされます。ピアノにその理由を求めることもできるとともに,エイミーのメイキングにおけるレヴェルの高さを示しているともいえます。それにしても,45歳にして過去の遺産ではなく現役で胸を揺さぶる曲を作り続ける彼女。聴きながら頭の下がる思いです。
ボーイズ・ドント・クライ [DVD] <b>DVD</b> ~ ヒラリー・スワンク
ボーイズ・ドント・クライ [DVD] DVD ~ ヒラリー・スワンク
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
<ヒラリー・スワンク+オスカー>という点で「ミリオンダラー・ベイビー」がよく引き合いに出されるが,両作品は,彼女の演じる役柄がマイノリティ(少数性)の場に立っていることもまた共通している。かたや小さな町で男性を生き,こなたボクシングに貧困からの脱却を見出す。しあわせな時を経て迎える結末。私の感想では,このマイノリティを突き詰めていく度合いにおいて,「ボーイズ・ドント・クライ」の方が上をいく。やはり,「事実は小説より奇なり」か。

突き付けられる結末は容赦なく,観る側の胸はつぶれる。性同一性障害が決してきれい事では語られえないこともまた思い知らされる。クロエ・セヴィニー演じる役との関係やそれに添えられる挿入歌”The Bluest Eyes in Texas”(A Camp)がまた美しい。それがゆえに,結末はより一層悲劇性を帯びる。

それにしても,ヒラリー・スワンクの演技には圧倒される。あまり映画に詳しくないのでこれは的外れかもしれないが,彼女にはメリル・ストリープに相通じるものを感じる。ある種孤高をいく,説得力のある演技。映画界の評価や作品にも恵まれている。クリント・イーストウッドとの共演も。いずれにしても,注目してまったく損のない俳優である。