流星羊

羊ども
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住所: 横須賀
自己紹介:
双子座、AB型、未年、動物占いは羊。 門司生れ、福岡育ち。杉並区在住。 仕事は、ソフトウェア販売ほか諸々。 ジャケットのきれいなCDが好きです。 それと、ともかく読ませる文章が好き。
 

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ベストレビュワーランキング: 90,806 - 参考になった投票の総数:273中228
易経入門―孔子がギリシア悲劇を読んだら (文春新書) 氷見野 良三
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本の特徴は、易の卦をギリシャ悲劇に喩えるという発想のよさに尽きるのではないかと思います.
そのことにより、易の意図するところはとても腑に落ちた気がします.
ただ、惜しむらくは、易の文言は相変わらずとっつきにくいのにくらべ、
それに喩えらられるギリシャ悲劇はそれゆえかとても輪郭が際立ち迫力さえ感じます.

なので、ギリシャ悲劇を通じて易経を解説というよりは、ギリシャ悲劇を易経で読み解くといったほうが正しく、
題材はシェイクスピア悲劇でも全然面白のではないかという気を抱かせるのが弱点といえば弱点でしょうか.

ともあれ、易に喩えられるギリシア悲劇は迫真の実感をもって読めるので、
手軽にドラマちっくな陶酔を求める向きにお薦めです.
九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史 (講談社プラスアルファ新書) 古川 愛哲
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は5章に分かれていたますが、書名に相当するのはその第1章のみです。
全体として脈絡があるようでないような微妙なバランスで江戸時代に関する蘊蓄が語られ
ていくので、5章を通した書名をつけるのは難しそうですね。
江戸時代を肯定的に持ち上げるのではなく皮相的に取り上げていくため、読後感は必ずし
もさわやかではないのですが、家重の実像、諸大名の苦闘、武士の一分といったところど
ころに哀惜の情が顔を出しうんざりせず面白く読めます。
よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり よしなが ふみ
20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『大奥』を読んでクラクラしていたので、これも読んでみました。
対談者の萩尾望都さんと羽海野チカさんは個人的に敬愛してやまない作家であるというの
もあります。

羽海野チカさんとの対談は、原作者ゆえの葛藤と喜びについて深く語り合っており、自分
のような素人にはちょっとキツメかもですが、対談冒頭の二人の馴れ初めについては、そ
れこそ「ほほう」と感じ入りました。ここは、是非現物のご一読をおススメします。それ
から、様々な組み合わせをあげていくやおい談義は達人同士の立会のよう。

萩尾望都さんとの対談は、冒頭の『NANA』の話題からして、2人とも並みの読み手ではな
いことがよくわかります。本人を前にして、堂々たる作品論(時間軸の交差など)を展開
するよしながふみさんは、半ば微笑ましいのですが、萩尾望都さんはあまり評論めいたこ
とをいわないながら、読み手としての底知れなさがひしひしと伝わります。話の流れで、
永井豪はともかく本宮ひろ志が引き合いに出すのはかなり予想外です。

さらに、『ベルばら』を(連載時に)ライブで体験したかったと悔やむよしながふみさん
へ「今だと『テレプシコーラ』をライブ感たっぷりに大騒ぎしています」と返す萩尾望都
さんに、深くうなずいてしまうのでした。普通だと、こういう風には語れないでしょう。… 続きを見る