あたりや55

 
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レビュー

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Grinderman 2 ~ グラインダーマン
Grinderman 2 ~ グラインダーマン
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
凶暴化したニック・ケイヴみたいな声だなと思ったら、本人だった。しかも、他の3人もバッドシーズからの選抜隊。大人化した最近の彼らとは一線を画するラウドでスリリングで鋭利なアンダーグラウンドロックを「これでもか」と叩き出している。
「夢よ再び」的な加齢臭はゼロ。何の事前知識もなく最初に聞いたときには、ザ・ナショナル辺りに発掘された新人かと思った。それくらいに若くて勢いがある。ヴェルヴェットアンダーグラウンド直系の知性と前衛性を纏いつつ、歌も演奏も前傾姿勢で肉食系。ブルックリン勢の内向きなノリ−−それが今っぽいと言われたら、返す言葉もないが−−に閉口していたところなので、こういう狂犬じみた音が出てきたことが心底嬉しかった。
でも、本当は若い連中がこれをやるべきだろうな。ケイヴが噛みついているのは、狭いコミュニティで技術を弄んでいる草食系バンドなのかもしれない。
あんまり50代を怒らせるなよ・・・。
大友良英サウンドトラック Vol.0 ~ otomo yoshihide
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 強烈な空気感, 2010/6/18
どうしてもCDで聴きたかった「その街のこども」の主題歌・挿入曲を含むミニアルバム。
どの曲もスローで味わい深く、スッと耳に入ってくるのですが、
決して軽く聞き流せない強烈な主張を感じます。
音と音の間の空気感が本当に素晴らしく、密閉式のヘッドフォンで1日中聴き続けたくなります。
私のベストトラックは(2)。「その街のこども」のクライマックス、
震災の記憶を抱える若者二人が深夜の神戸をひたすら歩く場面で使われた曲で、
トロンボーンが高らかと響く後半の盛り上がりに胸が熱くなります。
日本のギターインストにこれほどシビレたのは初めてかもしれない。
「独裁者」との交渉術 (集英社新書 525A) 明石 康
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
90年代国連PKOの「明」と「暗」を象徴するカンボジア和平とボスニア紛争。
その両方で責任者を務めた明石康氏への緊張感あふれるロングインタビューです。
ボスニアに関する詳細な研究(すなわち、セルビア悪玉論からの脱却)が
ジワジワと進む中、まさに真打ち登場という感じで上梓された
画期的なテキストではないでしょうか。

対立する紛争当事者双方と徹底的に対話し、決してどちらにも与しない。
理性と度胸と平和主義の塊のような明石氏の実像を、
重みのある質問で実に巧みにあぶり出しています。

スレブレニツァの虐殺に関する貴重極まりない発言も去ることながら、
個人的には、例の田母神論文に対する明石氏の鋭い指摘に心が震えました。
「そうなんだよ、オレもそれを言いたかったんだよ!」と膝を叩きまくった次第。

直接的なタイトルに少し違和感を感じますが、
新書でこんなに重みのある本は久しぶりです。
インドシナや旧ユーゴの歴史をもっともっと知りたくなりました。

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