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85% (参考になった数:37(投票総数:44))
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レビュー
レビュアーランキング: 105,225 - 参考になった投票の総数:44中37
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ロックバンド(あえてこう書くがくるりはもはやロックバンドではないと思った)がライブ盤を出す意味を考える。つまり、たいていはそのバンドのライブパフォーマンスを臨場感たっぷりに味わい尽くしたいというところではないか。くるりもデビュー以前から、オリジナルアルバムの作成と同様にライブを大切に、成長し続けきたバンドだ。だけど、このライブ盤の意義は、これらライブのダイナミックさ、一回限りの演奏を自宅で楽しむということだけにおくと、えらく間違う。「管弦楽か死か」−。一見すると、意味不明なこのタイトルがバンドの本質をついていることに気づく。くるりはその初期において、言葉がつくる世界に重きを置き、「東京」など数々の名曲を作ってきた。ここには、岸田の感性の世界が息づき、聴くものにその「風景」をリアルに映してくれた。本人も指摘するとおり、言葉の美しさを複雑で奇妙なコード進行に乗せることで生み出される独自の世界は、ひどくにごっているようでいて限りなく透明、重いようでいて雲のような軽さがあった。「図鑑」においても、「街」などにかすかにみせる、岸田の静かな怒りを不安で重いけれどやがて感動に昇華していく、見事なコード進行を見せている。その後、商業的にも成功を収めた「TEAM ROCK」や「WORLD IS… 続きを見る
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
かき氷のあのキンとくる冷たさ、光る海、きれいな夕焼け、そしてさびれた商店街と活力を無くした人々。この町の姿は、今の日本のいたるところで見受けられるだろう。だけど、主人公がひと夏に経験する出来事、とりわけ、顔に大きなやけどの痕をもつはじめちゃんとの出会いは、きらきらしていた「あのころ」のこの街へ連れて行ってくれる。自分らしくのびやかに生きるために、大好きなかき氷を丁寧に、こだわりをもって作る主人公。暑さのなかで、目指していたもの、それは表面的な価値観では言い表せないものに違いない。夏の思い出の一冊。
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35 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
昨年の「靖国論」でもそう思ったが、戦後しか知らない私たちが受けてきた歴史教育とは一体なんだったのだろうという思いを強く持った。
少なくとも、まともに学んだ人間は、南京大虐殺をはじめ、アジア各国での日本兵の虐殺や捨石となった沖縄戦などの記述を読み、自分の生まれた国を恥だと思い、平和を願うという大スローガンをただ信じ、本当の、真実の歴史を知ろうとはしてこなかったのではないか。つまり、あの戦争はなぜ起きたのか、そして、どうして私たちは素直にこの国を愛することができなくなったのかということ。A級戦犯とされた人々、とりわけ、東条英機という一人の男がとてつもなく大きな流れに抗せず、開戦前夜に号泣した話や絞首台に読経をして向かう姿など、漫画だからこそ伝わる人間性もある。そして、純粋に国際法の立場から東京裁判の不当性を追求し、A級戦犯の無罪をといたパール判事などの言葉には胸に迫るものがあった。
戦争がいけない、平和がいい。靖国なんか関係ない、中国韓国をわざわざ怒らすな!などなど言葉でいうのは簡単だ。だけど、自分があの時代にいたら、どうだっただろう。屈辱的な調印をした重光葵は、もっとも嫌悪したのは、開戦のときにはいけいけ!と煽り、A級戦犯らを英雄ともてはやしたくせに、敗戦すると彼らを嘲った大衆、国民の姿だったという。本当に生まれた国を愛するために、まずはこれを読む必要があると思う。
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