Tamaki Hosoe

 
レビューについて、参考になったとの票を受け取りました: 63% (参考になった数:60(投票総数:96))
誕生日: 7/10
自己紹介:
作曲家 理学療法士 W. フルトヴェングラーを常に聴いている。A composer and physical therapist always listens to Wilhelm Furtwangler.

興味があるもの
作曲 歌唱 リ/ハビリテーション 理学療法 神経学 小児科 老年科 運動学 music composition, singing, re/habilitation, physical therapy, neurology, pediatrics, geriatrics, kinesiology
 

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ベストレビュアーランキング: 22,731 - 参考になった投票の総数:96中60
音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1) シューマン
ヨーロッパには、ピタゴラス学派を初めとして音楽を言葉で表現する長い伝統がある。また、さまざまな形式や、舞曲の類も発達させてきた。この書は、ロマン派作曲家シューマンが、音楽ジャーナル「音楽新報」に発表したものから邦訳されたものである。

最初ピアニストのシューマンが、薬指の機械練習で酷使しいためてしまい、作曲に専念する事になったのは有名である。また、いいなづけクララ ヴィークとの結婚を父親に反対され、まず法律家になるまで勉強したのも有名であるが、それほどの知性の人であった。

音楽新報は、シューマンが始めたジャーナルで、ロマン的評論で先輩そして後輩を紹介し、広く周知させている。ロマン派と呼ばれる作曲家の中で、彼の作品はことさらロマン的である。音楽評論では、ベートーベン崇拝の伝統を打ち立て、シューベルトの天国的な浄福の世界を再発見し、ショパンの天才をたたえ、ベルリオーズをドイツ楽壇に紹介し、メンデルスゾーンの清新な新古典主義の評価の基準を与え、「愛の音楽家」としてのリストの本質を掘り当てるなどしている。ロマンティックな美文調であるが、ヨーロッパの長い伝統に根ざした本格的なロマン的音楽評論となっている。

音楽する人は、音楽とは関係ない分野での活動、いわば人生すべてが大切である。この書は、音楽学生や、クラシック音楽を愛聴する人の必読書であると言える。

参考:
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ベートーヴェン:「コリオラン」/シューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》 ~ ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
シューベルト 交響曲 9番 "The Great" 12/6〜8/1942 ベルリンフィルとのライブ録音

凄まじい迫力! すでにコリオラン序曲から気づかされる。実演の彼ならではの特色がよく現れた一枚と言える。牧歌的なホルンによる冒頭はいかにもゆっくりと開始される。しかし、有機的・創造的演奏を求める指揮者の合図によってか、凄まじいテュッティのフォルテ、そして極端とも思われる加速や緩急のアゴーギク、楽器のアタックや、壮絶なスフォルツァンド、しかも緊密な緻密なアンサンブル... これだけでもこの一枚を手に入れる値打ちはあった。尚、文末に Timing 比較を書いてみた。イタ起こしによって、低音含めて楽器の音は非常に美しく、なめらかな自然な音になっている。

この曲は作曲者の死後発見されている。ライプツィッヒに住んでいたシューマンがウィーンを訪れ、ベートーベンとシューベルトの墓に詣でた。その帰途、シューベルトの兄のフェルディナンドを訪問。そこでおびただしい数の楽譜、まるで宝の山を発見する。革命的文化人は、世の迫害に会う事はいつも同じだ。この交響曲もその一つであるが、一見してその価値を見抜き、また練習のあとで恋人クララ(後の夫人)宛に「天国のように長い交響曲」と知らせている。メンデルスゾーン指揮ライプツィッヒ ゲヴァントハウス響によって初演され、世界中のオーケストラのレパートリーに加えられる事になった。「音楽と音楽家」にも翻訳されているが、シューマンの「音楽新報」ジャーナルにこの曲が「フランツ… 続きを見る
ベートーヴェン:交響曲第4番/第5番《運命》[第2世代復刻] ~ フルトヴェングラー(ヴィルヘルム)
ベートーヴェン:交響曲第4番/第5番《運命》[第2世代復刻] ~ フルトヴェングラー(ヴィルヘルム)
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
素晴らしいイタ起こしである。

交響曲5番について書くと、1947年5月27日戦犯裁判勝利直後のライブ録音と共に、あるいはそれ以上に評価の高い戦時下の演奏である。たたきつけるような灼熱のベートーベン5番とでも言おうか。
木造のベルリンフィルを反映してか、テンポはゆっくり開始され、また、ライブ独特の揺れは少ない。緊張感漂う楽器群は鳴りきっている事が、貧弱な音からも伝わってくる。非常にオーソドックスで評論家からも一矢もできないもの。
1947年盤に比べると解釈に差が見られ、例のリズムテーマをくっきりと浮き上がらせ切れてはいないのが惜しまれる。例えば、3楽章の終末など。

4楽章の最後の加速に入って、驚かない人はいない。よほどリハースを入念にしたものであろう、オケも最後のスピードに難なくついて行って狂ったように終結に向かう。

4番については、ライブであり、スタジオ録音と共に評価の高いものの一つである。以上を 50年60年代 LP から復刻したこだわりのプロダクションである。

これら、大戦時のフルトベングラー録音テープはじめ録音器機、コンセントに至るまで、ソ連軍がベルリンに侵攻した時に持ち帰ってしまった。テープは彼の地で LP 発売、それからマスター起こししたものが西側でLP発売されて存在が知られていたものである。ゴルバチョフ氏時代にグラスノスチ(情報公開)政策によって先ずデジタルコピーなどから返還・公開、徐々に良質の CD… 続きを見る

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