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ベストレビュワーランキング: 2,146 - 参考になった投票の総数:5431中3987
Z [DVD] <b>DVD</b> ~ イヴ・モンタン
Z [DVD] DVD ~ イヴ・モンタン
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 政治的なメッセージを強く打ち出せるテーマでありながら、コスタ=ガヴラス監督は右とか左といった思想表現を強くは前面に出さず、政治サスペンス映画としての傑作に仕上げている。
 前半はイヴ・モンタン演じる進歩派の野党議員を主人公に、彼が殺されるまでを描き、後半は議員の死についての捜査を行う予備判事を中心に描いているが、初見の時はイヴ・モンタンが主演だと思っていたので前半のみで彼が殺されてしまったのはビックリした記憶がある。(ヒッチコックの「サイコ」のような構成)
 しかし、予備判事を演じるジャン=ルイ・トランティニャンの演技が圧倒的に素晴らしく、国家の権力者たちの脅しに屈せず、なおかつ反体勢力に過剰に同情的な態度もとらず、クールに尋問捜査を続けていく姿が印象的であった。そして最後に陰謀に首謀者たちを次々と起訴していく所は溜飲の下がる思いがしたが、その後のラストのニュースとナレーションは衝撃的で、現実のギリシャの暗殺事件の場合も同様の結末であったことを考えると、理想に燃えて活動しても現実はそう甘くはないことを痛感させられる。
 時折、挿入されるフラッシュ・バックが短くても非常に効果的で、邦画のまどろっこしい回想場面とは異なり、最小限の映像表現で全体にカットに無駄がなく、政治を扱ったドラマ特有のディスカッションでだれてしまうような展開や、作り手側の過剰な思い入れによる政治的メッセージがないので、この手の映画が苦手な人でも十分に楽しめる。
フューリー [DVD] <b>DVD</b> ~ カーク・ダグラス
フューリー [DVD] DVD ~ カーク・ダグラス
4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 「キャリー」がヒットした後の作品ですから、主題は同じ超能力ものにして、カーク・ダグラス、ジョン・カサベテス、チャールズ・ダーニング、エイミー・アービングなどのスターをキャスティング、そして銃撃戦などのアクション映画の要素も入れて・・・と、ここまでのお膳立てがあればサスペンス・ホラーの大作が出来上がるはずでしたが、結果はなんとも緩んだ展開のデ・パルマらしくない作品になってしまった。
 夜のカー・チェイスの場面では暗すぎて敵味方がよく判らないし、ここでのカットは平凡なアクション映画のよう。さらに超能力者2人が目を合わせる場面の青みがかった目の演出のチープさなど、いつもの演出の切れがなく、途中でだれてしまう。(ラストの人体爆発シーンは凄いが)
 ストーリーはエイミー・アービングの超能力研究所の話とカーク・ダグラスの息子探しの話が平行して描かれているが、全体にもたついてしまっている印象で、国家的な陰謀が絡んできたりするのもスケール感や国家秘密機関の恐怖を感じることができず逆効果だった。
 やはりデ・パルマはB級ホラーの方がいい。
インクレディブル・ハルク デラックス・コレクターズ・エディション 【Amazon.co.jp 限定リ&hellip <b>DVD</b> ~ ウィリアム・ハート
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 前作「ハルク」の予想外の不評を受けて、アクション主体にしたのは判るけれど、エドワード・ノートン、リブ・タイラー、ウィリアム・ハート、ティム・ロスといった演技派俳優中心のキャスティングがいまひとつ活かしきれていないような気がした。特にエドワード・ノートンがこの種の映画に出演すること自体が珍しく、彼だったら撮影前に役柄についての十分なリサーチとか脚本の内容の検討を行うと思うんですけどね。やはり未公開シーンの多さと本編の短さから推測すると、この出来上がりはエドワード・ノートンが期待したものであったかどうか疑問が残ります。ティム・ロスは身長が低いことが逆に強い力へのコンプレックスになっている絶妙なキャスティングでしたが。
 最後の対決はCG感丸出しで大男同士の対決の重量感が不足しているように思います。同じ大男対決ならば、かなり昔に東宝で作られた「サンダ対ガイラ」の方がチープ感があっても面白かった。ハルクのお手々パッチン消火も笑ってしまい緊張感が削がれてしまいます。
 ラストのロバート・ダウニー・Jrの登場は、いやでも続編への繋ぎを意識してしまいますが、「アイアンマン」がヒットしてしまったので、もし続編が作られても彼の登場はないかもしれませんけど。