テクスト氏

 
レビューについて、参考になったとの票を受け取りました: 79% (参考になった数:57(投票総数:72))
 

レビュー

ベストレビュワーランキング: 90,753 - 参考になった投票の総数:72中57
オールラウンダー廻(7) (イブニングKC) 遠藤 浩輝
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
一巻におけるメグルの、「こんなご時世ではとにかく打ち込める物を持っとかないとやばいので」
といささか軽くつぶやかれた感のあるモノローグが、
決して看過できないような状況になっている気がする中での7巻です。

今回は主人公のメグルは一歩後ろに引いて、アクションシーンは女子選手が中心に展開されます。
この女子選手達(マキちゃん、桃子ちゃんだけでなく相手の選手も含め)
が格闘に「打ち込んでいる」姿が丁寧に描かれ、それだけで(いささか大げさに言えば)感動を誘います。
それどころか、ちょっと寄り道中の勇大君やお兄さん達の場面もグッと来るものが…。

ここまでくると、自分が年をとって感動屋になっただけなのだと思ってしまうところですが、
決してそれだけではないはずです。
この漫画の最大の魅力は、打ち込める物を持っている人が真摯にそれに打ち込む様を誠実に描いているところにあって、
そのことこそが、それほどまでに打ち込むものを持っていない私の心を打つのです。ちょっと情けないですが。

という訳で、7巻も「打ち込める物を持った」人たちの魅力一杯であり、
存分に楽しませていただきました。
明日に向って撃て! [Blu-ray] <b>Blu-ray</b> ~ ポール・ニューマン
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 傑作, 2011/7/17
あるジャンルで名作・傑作が同時多発的に生産されることがあります。
ネオレアリズモ、ヌーベルヴァーグ、アメリカン・ニューシネマ。
おそらく、「映画」というメディアがそのような時期を持つことはもうないのではないか?
そのような閉塞感を、2000年代を超え2010年代を生きる私たちは感じています。
もちろん単発的に傑作・名作・良作は制作されるであろうし、それでいいのですが、
時代のうねりのようなものが作品群として現れてくる場に、もう立ち会えないとすれば、
いささかの寂しさを感じずにはいられません。

さて、ハリウッドの閉塞感を打ち破ったアメリカン・ニューシネマも過去のもの。
だんだんと限られたシネフィルしか観ないようになるのでしょう。いや、もうそうなっているのかも。
下手に過去の名作を薦めたりすれば、
「批評家ぶっちゃって」とか「面白ければいいから。何芸術ぶっちゃってんの?」
などとあしらわれてしまうことも容易に想像できます。
しかし!違うのです!と声を大にして言いたい。私たちも、ただただ物凄く面白いから観ているのです。
そのエネルギーの源泉が若さか馬鹿さかわかりませんが、新しい表現を切り開こうとした作品の面白さは別格です。
例えば、この「明日に向かって撃て!」のように。

「何か最近映画つまんないな」と思いつつも、だらだらと新作を追いかけている方に是非とも観て頂きたい。… 続きを見る
夏の前日(2) (アフタヌーンKC) 吉田 基已
11 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 夏の前日(2), 2011/4/26
もしこの作品との出会いが10年前だったとしたら、私は到底受け入れられなかったろうと思う。
しかし現在の私は、「good!アフタヌーン」の中でも、1、2を争うくらい楽しみにしています。
年をとって丸くなったのかどうか?
いずれにせよ、楽しめる作品の幅が拡がったのは喜ばしいことです。
遠からず訪れるであろう(と思われる)破局・終局の予兆に怯えつつも、
哲生君の成長ぶりがうれしい巻です。

この道はいつか来た道と言えないところが、ちょっと悲しいですが。