こおろぎ

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ベストレビュワーランキング: 419
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自己紹介:
こおろぎです。顔と名前だけでも覚えて帰ってください。
 

レビュー

ベストレビュワーランキング: 419 - 参考になった投票の総数:11462中8504
ねこぐるい美奈子さん 1 (ヤングジャンプコミックス) 青稀 シン
猫好きが猫に注ぐ愛情は、犬好きのそれよりも深いと思う。相互の主従関係の強い犬とは違い、自由気ままでそっけない猫に対して愛情を伝えるためには、飼い主側の愛情表現が一方的に過剰になるというもの。ましてそれが"猫好き"の上級職である"ねこぐるい"ほどの猛者ともなれば、その所業が常軌を逸してしまうことは当然なのかもしれない。
 
この漫画はそんなねこぐるい・美奈子の、猫に愛情を注ぐことを世界の中心においた生活ぶりを収めた漫画である。それ以外のヤマもオチも意味も無い。

他人から見れば、気持ち悪い場面もあるだろう。笑っちゃうことも、呆れてしまうことも、理解できないことのほうが多いかもしれない。
しかし、ありえない方向への関節の駆動、トリップ感に満ちた恍惚の表情、その変態的な本能行動、その全ては、愛が成せるわざなのだ。これほど深く純粋な愛情を、一体誰が馬鹿に出来ようか。刮目せよ、これが究極の偏愛だ!

ただし私は犬派だがな!!
ケモノシマ 1 (フラッパーコミックス) 伯林
不気味に佇む表紙の犬と目が合ってしまい、ついジャケ買いしてしまったわけだが、野生動物の脅威を期待した人間にはインパクトに欠ける一冊であった。

ごく普通の動物に襲われるという設定は面白い。ただそれ以外は定番の舞台設定なだけに、もう少し動物モノ的なオリジナリティが欲しかった。作中で動物の習性や弱点を考察しているシーンはあっても、その対処法は意外性に乏しい。生物教師だったり、もっと専門的な見地から解説できるキャラが居れば奥深さも出たと思うのだが、どうも作者が意図しているのはそういう方向ではないようで残念である。

その他、中身が表紙のイメージよりも随分と漫画絵だったり、スプラッタな描写も押さえられているなど、全体的に生々しさやリアリティは感じにくい。かといってドラマとしてもやや単調であり、個人的には台詞回しの稚拙さも気になったりと、どっちつかずの印象だった。

1巻終盤、ベースキャンプを放棄するという危険な賭けに出る生徒達だが、ここからようやく本格的なサバイバルが始まる予感。この作戦を起点にもっとドラマチックに展開していくことを期待。
琴浦さん 5 (マイクロマガジン☆コミックス) えのきづ
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 割りと平和, 2013/6/1
落ち着いた印象の第5巻。今回も絢香の活躍が著しかったり、新キャラも登場したりと見所はあるものの、物語的な山場はない。別段、重い話を好んでいるわけではないが、ギャグからシリアスへ落差が「琴浦さん」の持ち味だと思っているので、概ね平和な展開に味気なさを感じてしまった。まぁ、次でお坊ちゃまが何かやらかしそうな予感はあるが。

恋の進展も相変わらずヤキモキしつつも、シリアス展開が少ないので、割りと楽しめるか。特に絢香によって脅かされる部長の室戸へのアプローチがさらに露骨になっていく様子にニヤニヤ。オマケ漫画や「ちびふねさん」も何気に良かった。

ただ、これだと普通のラブコメと相違がない。画力が高いわけでもなく、ギャグに特化しているわけでもない本作にとって、ストーリーでの揺さぶりはやはり大事な武器なのだ。それだって割合ベタなものではあるが、他の要素と合わさることで漫画全体にオリジナリティを与えていた。
そうやって、4コマでありながら、笑いよりも感動的なストーリーへと舵を切ってきたツケが回ってきたように思う。もうひとつ押しが弱かった。
過去に重い事件を扱ってしまったため自然とハードルは高くなっているが、それを越えて、引き込まれる話をまた読ませてほしい。