自分だけで楽しむなんてもったいない
~撮りっぱなしの“素材”動画を、動画編集ソフトで“作品”にしよう!~
【レビュー製品一覧】
『Adobe Premiere Pro CS5.5』
『Adobe Premiere Elements 9 日本語版 Windows/Macintosh版』
『VideoStudio Pro X4 特別優待版』
『PowerDirector9 Ultra64 特別優待版』
『感動かんたん!ウエディング フォトムービー2 通常版』
『ソースネクスト B's Recorder GOLD10 Windows 7対応版』
『EDIUS 6 EDIUS6-J』
『EDIUS Neo 3』
『Roxio Creator 2011 BDオーサリングパック』
■普通の動画も編集すれば人気動画になるかも?
ビデオカメラはもちろん、デジカメ付属のビデオ機能も高画質になり、インターネットの普及で誰でも簡単に動画を閲覧し投稿することができるようになった今日この頃。動画投稿サイトの利用が日課になっている人もいるのではないだろうか。しかし、手軽に動画を撮影できるようになっても、ただ撮り溜めているだけでは、せっかく撮った動画もタダの“データ”で終わってしまう。
撮影は好きなのに、どこにも公開しない人に「何故見せないの?」とたずねると「だって自分の声が入っているし」とか「一本一本が短くて物足りないでしょ?」「人に見せられるような出来じゃないから」「個人情報が特定されそうで見せられない」などと言うのだ。
せっかく面白いシーンが撮れたのに、そんな理由で投稿できなかったり、家族や友人に見せられないのはもったいない。短い動画を繋げたり、不要なシーンをカットしたり、音楽やセリフをつけてショートムービー風に仕上げるなど、見せ方によっては多くの人が楽しめる動画になる素材が放置されているのは「宝の持ち腐れ」だ。実際にYouTubeなどで人気の動画には、複数の“ネタ”を編集し“作品”にしたものもある。参考にして自分の作品を作ってみよう。
■DVD用に編集して、テレビで上映会をしよう!
以前は個人がPCで動画編集を行っても、動きがカクカクしてしまったり、サイズが小さくてテレビで鑑賞してみたら画質がちょっと・・・ということも少なくなかった。そのため「結局プロ仕様のソフトでも使わない限り、見られたもんじゃない」と思った人もいるかもしれない。実際私もそう感じていた。そこで張り切って高いソフトを買ってみたものの、専門用語が多かったり、マニュアルとにらめっこしながらでないと作業が進まず、処理にも時間がかかって面倒になってしまった記憶がある。
しかし、今では撮影する機材の進化に合わせてソフトも進化しており、PCの性能も向上した今、高額なマシンやソフトを使わなくてもセミプロ並みのムービーが作成できるようになったのだ。結婚式で撮影した動画や静止画をまとめて、テロップや映画のようなエンディングロールを入れて、出席者にプレゼントしたり、子供の成長記録を1年ごとにDVDに編集して愛情たっぷりの「動くアルバム」として保存しておけば、“主人公”はもちろん、家族みんなで楽しめる。遠く離れた両親などに、子供の成長記録とメッセージ入りのDVDを定期的に送ったら、いい親孝行になるだろう。
また、個人で楽しむだけであれば、お気に入りの曲と映像を使って環境音楽ならぬ環境ムービーを作り、好きなとき鑑賞するのも楽しみのひとつ。もちろんホームパーティーなどで流すのもいい。
[Adobe Premiere Elements 9 日本語版 Windows/Macintosh版]
タブをクリックすると、ファンクションが表示されてわかりやすい。■お気に入りの動画を手軽に持ち運ぶ!
ゲーム機やスマートフォンなどで手軽に動画を持ち歩くことができるようになったものの、動画やファイル形式の変換などが面倒で機能を使っていない人も多い。動画編集ソフトは多くのファイル形式に対応しており、携帯機器用に変換できるものがほとんどなので、自分の撮影した動画の編集だけでなく、録画したままのテレビ番組やネットで入手したお気に入りの動画を変換し、手軽に楽しめる。
また、ソフトの多くはキャプチャ機能を搭載しており、ソフトによってはPCで再生している画面そのものを録画する機能もある。動画自体だけでなく閲覧者のコメントが表示された状態で鑑賞したい人にとってはありがたい機能だろう。
簡単に持ち歩くことが可能になれば、通勤や通学などの移動時間を有効活用できるだけでなく、友人などと一緒に盛り上がることもできるので、ネタによってはコンパの席などでも活躍するかもしれない。
■自分に合うのはどんなソフト?
動画編集ソフトもピンからキリまであり「どれを買ったらいいかわからない」と悩む人も多いだろう。「高ければ何でもできるんじゃないの?」と安易に選ぶと、多機能すぎて使いこなせないままお蔵入り・・・という「宝の持ち腐れ」状態だけは避けたいが、「だいたいどれも同じでしょ?」と適当に選んでしまうのも怖い。
特に、利用できる動画形式には要注意だ。高性能の最新版ソフトであれば、多くの形式に対応しており、最新のデジタル機器の利用者でも安心して利用できるが、Blu-rayディスクの作成や動画記録フォーマットがAVCHDの動画編集などを行う場合は、対応していないソフトもあるので必ず確認してみよう。
[VideoStudio Pro X4 特別優待版]
自由にカスタマイズできるようになったインタフェース。3つのパネルを好きなところに配置できる。
■動画編集を快適に行うためのポイントは?
動画編集は、撮影時間やDVDへの収録時間が長くなればなるほど情報量が多くなるため、PC自体の性能が大きく影響する。高性能な最新PCを所有しているなら問題ないが、必要な動作環境ギリギリのスペックで操作すると、動画の容量によってはソフト自体がフリーズしてしまったり、処理速度が遅いなど快適に編集作業ができない可能性もある。「動くけど重い」という場合、まずは安価で手軽に行えるメモリの増設をしてみよう。もちろん動画編集ソフトだけでなく、他のアプリケーションの処理速度にも関係してくるので、快適なPCライフを実感できるかもしれない。
また、HDDの空き容量にも注意したい。保存するときだけでなく、HDD内に作業用スペースが必要になるため、編集する動画より多くの空き容量は確保しておく必要がある。つまり「空き容量はギリギリだけど、完成した動画はDVDに保存するからいいや」というわけにはいかないのだ。PC本体に搭載されているHDDの容量が小さい場合は、外付けHDDなどを増設して、十分な作業スペースを確保しよう。増設する際にはデータの転送スピードも要チェックだ。