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Nodyさんが書き込んだレビュー
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摩天楼のヒロイン
摩天楼のヒロイン
価格: ¥ 2,916

6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 余りに過小評価されてきた名盤の復活, 2014/10/15
レビュー対象商品: 摩天楼のヒロイン (CD)
松本隆プロデュースによる南佳孝の記念すべきファースト・アルバム。
はっぴぃえんど周辺の作品としては鈴木茂の『バンドワゴン』と並ぶ傑作であり、1970年代の和製ロック中屈指の名作。その過小評価ぶりを個人的に憤ってきたが、ようやく作品の重要性に見合ったエディションでの再発を心から喜びたい。
松本隆の幻想的でスタイリッシュな詩の純度の高さ(その詩想の豊かさはまるで稲垣足穂のようだ)、矢野誠によるラグタイムやジャズ、ラテン、レゲエに至るまでの様々な要素を自在に操る編曲の妙。そして南佳孝のブルージーな歌声と瑞々しい楽曲。総てが幸福に合致した内容はまさにエヴァーグリーン。
特にLPのA面にあたる前半の完成度の高さは特筆すべきで、中でもグルーヴィなラテンファンク「勝手にしやがれ」はとびきりの名曲。
追加収録されたライヴ録音(1973年9月 はっぴいえんど解散記念ライヴの音源)の若々しさも素晴らしく、旧盤に比べて格段に高音質になった今回の再発は本当に意義深い。


黒い瞳のブロンド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
黒い瞳のブロンド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ベンジャミン ブラック著
エディション: 単行本
価格: ¥ 2,052

15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 原典への絶妙な距離感, 2014/10/15
題名はチャンドラーが遺した創作ノートからの引用。
チャンドラーを熟知した小鷹信光氏の翻訳も相まって、本家に比喩やワイズクラックの華麗さは及ばないものの、卑しい街を行く気高く誇り高きマーロウの姿を美しい文章で見事に甦らせている。
チャンドラーがアイルランド移民の子孫であり少年時代を英国で過ごした事はよく知られているが、アイルランド人作家である著者は原典に内包された騎士道的なロマンティシズムにシンパシーを寄せながらも、同様に続編を試みたロバート・B・パーカーのように憧れをあからさまに剥き出しにせず、抑制された距離感を保っている。ことに終盤の展開は原典の愛読者にとっては、いささか衝撃的。その意味ではロバート・アルトマンの映画版『ロング・グッドバイ』を少しばかり想起させるが、あれほど大胆に原作を逸脱している訳ではないので熱烈なマーロウ・ファンも愉しく作品世界に浸ることが出来るだろう。


60'sガレージ・ディスク・ガイド
60'sガレージ・ディスク・ガイド
ジミー益子著
エディション: 大型本
価格: ¥ 2,376

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これは壮観!, 2014/10/12
まったく素晴らしいの一語。膨大なジャケット、レーベルの壮観な画像を眺めているだけで興奮する。
地域、国別にまとめられた構成、レイアウトも非常に見やすく、バンドやシンガーのデータ、経歴が簡潔ながらしっかり押さえられたコメントは過度に情緒的にならずクールで鋭く批評的。
ソニックスやシャドウ・オブ・ザ・ナイト、ミュージック・マシーンなどの有名どころから、妖しげな東南アジアやアラブのバンド、知られざる泡沫的存在までをレビューする充実の内容に大いなる愛情(そして恐らく莫大な費用)を感じる、まさにマニアの鑑というべき一冊。
個人的にはイタリアやフランス、スペインなど欧州勢のカラフルなジャケットと日本のGSの項がとても愉しかった。
代表的なコンピレーションの数々や関連書籍類、ウェブサイトを紹介してくれているのも非常に有難い。


acqua vita(アクアヴィータ) ノコギリヤシ 30粒
acqua vita(アクアヴィータ) ノコギリヤシ 30粒
価格: ¥ 2,138

5つ星のうち 4.0 亜鉛と併用するとさらに効果アップ, 2014/10/12
Amazon Vine 先取りプログラム メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
効能が良く判らなかったので、いろいろ調べてみましたが脱毛や体臭の気になる方、前立腺肥大などの改善に効果があり、天然由来なので副作用も少ないそうです。また亜鉛と併せて服用すると効果アップだそうです。
(ただしフィナステリドを成分として含んでいるサプリメントや薬・育毛剤と併用すると2パーセント程度の確率で性欲減退などの副作用があるそうです、ご注意。)
一週間ほど飲んでいますが、今の所、変調はありません。ただし蓋を開けた際は青臭い草の匂いがかなりしますので、最初に飲む際はかなり勇気がいるかも...後味は全く無味無臭で悪くないのでご安心を。


ミンコット荘に死す (扶桑社ミステリー)
ミンコット荘に死す (扶桑社ミステリー)
レオ・ブルース著
エディション: 文庫
価格: ¥ 1,058

5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 鮮やかな逆転の構図, 2014/10/9
1956年発表の教師探偵キャロラス・ディーン物の第三長編。(原題 Dead for a Ducat)
典型的なカントリーハウス物のフーダニットと見せかけておきながら、終盤読者に背負い投げをくらわせる手際はクリスティー並に鮮やか。その逆転の構図は作者初期のシリーズであるビーフ部長刑事物の傑作を思わせる大胆なものだ。
常に作品にサプライズを用意し続けた旺盛なサービス精神と本格探偵小説退潮の時代においても謎解きミステリにこだわった作者の姿勢は愛さずにはいられず、訳者である小林晋氏がレオ・ブルースに傾け続ける情熱にも感動させられる。


ベリッシマ
ベリッシマ
価格: ¥ 2,225

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 愛の不毛、そしてスウィート・ソウル, 2014/10/9
レビュー対象商品: ベリッシマ (CD)
ジャケットに控え目に記された「アルベルト・モラヴィアとスモーキー・ロビンソンに捧ぐ」の言葉が総てを象徴する。
美しい旋律と演奏に乗せて歌われる愛の不毛。
1988年の東京が生んだ世界で最もクールで甘美なソウルミュージック。
その冷ややかな外面の内に秘められた繊細な感情表現に何度聴いても心揺さぶられる。
可能ならば墓場まで持って行きたい、完璧な一枚。


フリースタイル27 特集:ジャイアン・スピークス!  たてかべ和也インタビュー
フリースタイル27 特集:ジャイアン・スピークス! たてかべ和也インタビュー
舘浦 あざらし著
エディション: 雑誌
価格: ¥ 959

4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「ガキ大将」のパブリック・イメージを作った男, 2014/10/8
特集のたてかべ和也インタビューは出色の面白さ。ゴリライモや勿論ジャイアンで「ガキ大将」のパブリックイメージを我々に刷り込んだ方だが、ご本人の話ぶりもそれ以上に豪放。日本声優界の歴史的証言としても極めて貴重。日本のアニメーション業界が段々と巨大産業化していった過程が如実に判る。
ピチカート・ファイヴと電気グルーヴで1990年代以降の日本のポップミュージックの最もラジカルな部分を担ってきた小西康陽と石野卓球による対談は縮小を余儀無くされる音楽業界への諦念と、その中でサヴァイヴしてきた矜持の両面が覗けて大変に興味深いが両人をしてこの境地にさせる邦楽の現状には暗憺たる気持にさせられる。しかしピエール瀧が電気グルーヴに加入した経緯は笑える。
矢吹申彦の「文人ごはん」は伊丹十三への切々とした回想が心に染みる。『日本世間噺大系』を読み返すことを決意する。しかし偽物を徹底的に嫌悪した伊丹十三が存命なら今の欺瞞だらけの日本社会を見てどんな感想を抱くだろうか。


バビロン行きの夜行列車 (ハルキ文庫 フ 1-1)
バビロン行きの夜行列車 (ハルキ文庫 フ 1-1)
レイ・ブラッドベリ著
エディション: 文庫
価格: ¥ 1,015

4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 洗練性と少年性が不思議なバランスで同居する, 2014/10/5
【収録作品】
バビロン行きの夜行列車
MGMが殺られたら、だれがライオンを手に入れる?
やあ、こんにちは、もういかないと
分かれたる家
窃盗犯
覚えてるかい?おれのこと
くん、くん、くん、くん
目かくし運転
いとしのサリー
なにも変わらず
土埃のなかに寝そべっていた老犬
だれかが雨のなかで
似合いのカップル

夏の終わりに
夜明けの雷鳴
木のてっぺんの枝
女はつかのまの悦楽
処女復活
ミスター・ペイル
時計のなかから出てくる小鳥

原題 Driving Blind 原著1997年刊行
ブラッドベリが77歳の時に発表した短編集だが、その詩情の瑞々しさはあくまで健在。流麗な洗練性と残酷な少年性が不思議なバランスで同居する作風は晩年になっても不変だったと痛感する。
スケッチ風の作品が大半を占めるため、個々の作品の優劣を論じるよりも、そのきらめくような世界を慈しむべきだが、表題作と「ミスター・ペイル」の突き放されるような唐突な無常さもまたブラッドベリの真骨頂。


「ライヴ・イン・ジャパン」コレクション 1966‐1993
「ライヴ・イン・ジャパン」コレクション 1966‐1993
鈴木 道子著
エディション: 単行本
価格: ¥ 3,132

7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日本における洋楽受容史の貴重な資料, 2014/9/30
公演プログラム/パンフレットを通して見る日本における洋楽受容史の資料として素晴らしい労作。
当時の来日公演日程と把握できる範囲の公演参加ミュージシャンが記載されているのが大変に貴重。
媒体の性格上、鋭い批評や論考の面白さより、文章の端々から滲み出る時代性や風俗の変遷が見て取れるのが実に興味深い。
パンフレットの表紙図版がすべてカラーで収録されていれば、グラフィックの流行の変化ももっと楽しめただろう、少し残念。
中村とうよう、今野雄二といった物故者を始めとする日本の音楽専門誌で活躍した評論家たちに混じって、植木等(サミー・デイヴィスJr.への寄稿)、やなせたかし(ポール・サイモン)や森村誠一(アバ)、坂本龍一(ローリー・アンダーソン)といった意外な執筆者が目を惹き、本書にコメント自体は収録されていないが1979年のマーヴィン・ゲイ公演パンフレットの寄稿者にピンクレディや桜田淳子の名前があるのには軽い驚きを覚える。


宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF
宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF
フィリップ・K・ディック著
エディション: 文庫
価格: ¥ 994

16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 記念碑的名作, 2014/9/26
レビュー対象商品: 宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF (文庫)
原題 Eye in the Sky 原著1957年刊行
ディック初期の記念碑的名作。
陽子ビーム加速器の暴走事故で異世界に投げ出された八人の男女の脱出行を描くスラップスティックな展開は抱腹絶倒と言っても良い面白さで、後期作品に顕著な難解さや重苦しさは皆無。一種の犯人探しのようなミステリ的興味まであり、エンターテイメントとしての完成度は極めて高い。そしてその中に濃厚に織り込まれたディック終生の主題ともいうべき実存性への懐疑の鋭さは現代でも読む者を捉えて離さない。
作品の背景となっている1950年代アメリカに吹き荒れた反共産主義に対しての予備知識は若干必要と思われるが、その点を除けば清々しく後味良い結末を含めてディックの入門書としても推薦出来る傑作。
なお巻末の牧眞司氏の解説は本書のハヤカワ文庫への収録が遅れた事情を明らかにして、先頃出た『サンリオSF文庫総解説』と併読すると興味深い。


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