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的の男 (創元推理文庫)
的の男 (創元推理文庫)
多岐川 恭著
エディション: 文庫

5つ星のうち 5.0 もっと再評価されるべき作家, 2014/3/28
レビュー対象商品: 的の男 (創元推理文庫) (文庫)
様々な人間に様々な手口で狙われ続ける怪物的な男の肖像を描いた連作倒叙ミステリというべき破格の構成の「的の男」は個々のエピソードにも趣向が凝らされながら、独立した短編として成立した上にアイロニカルで意外な結末も待ち受けている。そのユニークさは類を見ない。(岡田英次主演で連続ドラマ化されたのも懐かしい)

そしてフランスミステリを思わせるエレガントな雰囲気の中に遊戯めいた殺人事件の顛末を卓抜した心理描写で描いた「お茶とプール」のクールで残酷な味わいは一読忘れ難く良い意味で和製ミステリ離れしている。
1960年代の多岐川恭のバリエーションに富んだ傑作群はもっと再評価されるべきだと切に思う。


ブラザーフッド
ブラザーフッド
価格: ¥ 1,406

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 黄金時代, 2014/3/28
レビュー対象商品: ブラザーフッド (CD)
前作『ロウ・ライフ』の路線を継承した上に、よりパンク的な激しいバンドサウンドがデジタルと織り成すアンサンブル。
そしてバーニーが歌うやり場無き感情とささくれだった悲痛な心象風景の発露。
ダンスビートとオルタナティブ・ロックの最も幸福な融合、そのニューオーダー黄金期の記念碑。
あまりに美麗なメロディを持つヒットシングル(6)はその代表。


錻力の太鼓(紙ジャケット仕様)
錻力の太鼓(紙ジャケット仕様)
価格: ¥ 2,880

5つ星のうち 5.0 美意識の完璧なる具現化, 2014/3/27
デイヴィッド・シルヴィアンの透徹した美意識が肉感的なバンドサウンドの元に完璧に具現化されたジャパンの頂点。
冒頭(1)のダイナミズム、ヒットシングル(3)の幽玄美、(5)や(6)に見られるオリエンタリズムと欧州的批評性の融合。
ミック・カーンの素晴らしいべース、スティーヴ・ジャンセンの折り目正しいドラミングが織り成すリズムの快感は1980年代の英国バンド群の中で突出している。


ロウ・ライフ
ロウ・ライフ
価格: ¥ 1,027

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 デジタルサウンドと肉体性の融合, 2014/3/27
レビュー対象商品: ロウ・ライフ (CD)
ヒットシングルカヴァー(2)に代表される如くクールなデジタルサウンドの中にバンドとしての肉体的なダイナミズムを増した代表作。
初期の蒼白で気だるい世界から踏み出すような覇気に溢れ、ヴォーカリストとして自信を深めたバーニーの歌声にそれが象徴されている。
強靭なピーター・フックのベースを中心としたバンドアンサンブルの向上も著しい。
メロディアスな(7)などに顕著なソングライティングの洗練も目覚ましい、ニュー・オーダーの転換期となった傑作。


人間解体(ザ・マン・マシーン)
人間解体(ザ・マン・マシーン)
価格: ¥ 1,620

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5つ星のうち 5.0 テクノポップのパブリック・イメージ, 2014/3/26
ロシア・アヴァンギャルド的な鮮烈なジャケットとともにテクノポップのパブリックイメージを決定づけた、YMO『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』と双璧のテクノポップの真髄。
キャッチーなリフレインにとりつかれるような(1)、同名映画に材を採った(3)、ヒカシューも日本語でカヴァーした(4)など情緒的にさえ響くメロディも印象的。


赤の組曲・針の誘い―土屋隆夫推理小説集成〈3〉 (創元推理文庫)
赤の組曲・針の誘い―土屋隆夫推理小説集成〈3〉 (創元推理文庫)
土屋 隆夫著
エディション: 文庫

5つ星のうち 5.0 詩情性と不可能犯罪の妙, 2014/3/26
鮎川哲也とともに和製本格ミステリ不遇の時代にその孤塁を守った巨匠、土屋隆夫の千草検事シリーズ二長編を収録。
著者の持ち味である詩情性が赤の視覚効果とともに鮮烈なイメージを残す『赤の組曲』(1966年)
そして、斬新なアイデアの誘拐テーマに加え、強烈な不可能犯罪トリックを盛り込んだ『針の誘い』(1970年)こそ著者の最高傑作。動機にやや首肯出来ない点を除けば完璧な作品。


危険な童話・影の告発―土屋隆夫推理小説集成〈2〉 (創元推理文庫)
危険な童話・影の告発―土屋隆夫推理小説集成〈2〉 (創元推理文庫)
土屋 隆夫著
エディション: 文庫

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5つ星のうち 5.0 文学性と遊戯性の高度な達成, 2014/3/25
濃密な不可能犯罪興味と素晴らしい叙述技巧で読者を翻弄する『危険な童話』(1961年)
シリーズ探偵千草検事初登場作品でもある、推理作家協会賞を得た『影の告発』(1963年)は巧妙なアリバイトリックを駆使した名作。いずれも細部まで精緻に練られたプロットと論理展開の面白さ、陰影深い人物描写を兼ね備えた力作。
常に豊かな物語性と遊戯としての探偵小説の完成度の両立を目指し続けた著者の高度な達成点を示している。


ノーザンソウル・ディスク・ガイド
ノーザンソウル・ディスク・ガイド
katchin’著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 2,376

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5つ星のうち 5.0 広大なノーザンソウルへの羅針盤, 2014/3/24
(蛇足を承知で言うと)1970年代初頭から英国北部で愛好され始めたダンサブルなリズム&ブルース、所謂ジャンルとしてのノーザンソウルの歴史と代表作を概説したディスクガイド。
とにかく圧倒的なボリュームのEP盤、その楽曲リストが凄い。
レア盤の数々を総て合わせれば天文学的価格だろうが、その稀少性に重きを置くのではなく、情熱が込もった個々の楽曲解説が素晴らしい。余りに広大なノーザンソウルの海への格好の羅針盤というべきガイドになっている。
巻末のDJたちが挙げるプレイリストを眺めているだけで、余りに早く時間は過ぎて行く。


鐘楼の蝙蝠 (創元推理文庫)
鐘楼の蝙蝠 (創元推理文庫)
E・C・R・ロラック著
エディション: 文庫
価格: ¥ 929

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5つ星のうち 5.0 「顔の無い死体」テーマの巧妙なヴァリエーション, 2014/3/24
原題 Bats in the Belfry (原著1937年刊)
「顔の無い死体」テーマの巧妙なヴァリエーション。

絶妙に読者の予想を外して行くプロットや、仮説を重ねて行くマクドナルド首席警部の推理は遥か後年のコリン・デクスターの作品を彷彿させるような面白さがある。
情景描写も手堅く、場面転換の早い展開には読者を飽きさせない工夫を感じる。

『悪魔と警視庁』でも感じたが、1930年代の本格派にありがちな退屈とは無縁なリーダビリティは普遍的な魅力を持つ。
さらに人物描写に膨らみがあれば言うことは無いが、それを多作であった作者に望むのは酷だろうか。
本書以外の既訳作品を読んでもこの作家が従来、日本での紹介に恵まれなかったのは不可解で、今更ながら翻訳出版はタイミングや運に左右される要素が大きいのを痛感する。


土屋隆夫推理小説集成〈1〉天狗の面・天国は遠すぎる (創元推理文庫)
土屋隆夫推理小説集成〈1〉天狗の面・天国は遠すぎる (創元推理文庫)
土屋 隆夫著
エディション: 文庫

5つ星のうち 5.0 情熱溢れる初期傑作長編, 2014/3/24
第3回乱歩賞最終候補(受賞作は仁木悦子『猫は知っていた』)となった第一長編『天狗の面』(1958年)は土俗的風俗描写の中に濃厚な不可能犯罪の興味を盛り込み、緻密な謎解きの面白さを堪能させる傑作。トリックメイカーとしての才能が既に全面発揮されている。
1959年発表の『天国は遠すぎる』は秀逸なアリバイトリックの名作。著者の美点である叙情性がプロットと有機的に結び付いている。
昭和三十年代という時代背景に馴染みが無い読者はやや読みづらいかもしれないが、両作品とも乱歩の評論「一人の芭蕉の問題」に刺激され、本格探偵小説の興趣と小説としての完成度の両立を目指した若き日の巨匠の情熱がほとばしるようで胸に迫るものがある。


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