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今野雄二映画評論集成
今野雄二映画評論集成
今野 雄二著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 3,780

8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美意識の殉教者として, 2014/6/21
生まれついて強固な美意識と自己の規範を持ってしまった人間が如何に生き難いか、ましてやそれが馴れ合いが横行する日本という国ではどうか。読了後、言わばそれに殉じた今野雄二の生涯に想いをはせ、深い溜息をつかざるを得なかった。
本書を貫く悲痛なまでの美への感覚の鋭さに比して当時彼を軽薄な流行太鼓持ち扱いした野暮な輩たちとのあまりのレヴェルの断絶よ。
映画評論集としての素晴らしさは言うまでもない。誰にも迎合する事のない論旨の一貫性がその普遍的な価値を永遠に保証している。とりわけ著者が愛情を傾けたデ・パーマやアルトマン、リンチへのテキストはこれからも彼らに対する最も的確な批評であり続けるだろう。
美しい装丁、過不足ない脚注、そして在りし日の貴重な写真(その肖像に、華やかさの内に強烈な孤独を感じる)まで掲載した丁寧な編集態度には最大級の敬意を表したい。
(ただし「ミュージックマガジン」に連載されたコラムにも掲載年月日の記載は欲しかった。膨大な量ゆえ煩雑になるのを怖れたのだろうか)


フランスの育成はなぜ欧州各国にコピーされるのか―世界最先端フットボール育成バイブル
フランスの育成はなぜ欧州各国にコピーされるのか―世界最先端フットボール育成バイブル
結城 麻里著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,620

7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 強固な「個」を産み出すシステムの謎, 2014/6/21
本書の冒頭でも触れられているがJ-SPORTS「foot」で紹介されたフランスの育成アカデミーの充実ぶりは素晴らしかった。
これは育成の充実を国家プロジェクトとしたフランス・サッカーの実像を克明に捉えた秀逸な一冊。
金太郎飴的な均質な選手ばかりを送り出すのでなくアンリやリべリ、最近ではポグバといった強烈な個性を産み出す育成システムの実態を明らかにする内容は実に興味深い。それは個人のエゴイズムと熟成された市民社会が両立されたフランス国家の縮図に他ならず、民族の多様性と移民への差別が表裏一体な暗黒面にも斬り込んだドキュメントとしても本書の価値は高い。


貝印 SELECT 100 蒸し皿 & 落し蓋 16cm DH-3110
貝印 SELECT 100 蒸し皿 & 落し蓋 16cm DH-3110
出品者:暮らしの@ショップ
価格: ¥ 2,160

1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 なかなか便利, 2014/6/17
Amazon Vine 先取りプログラム メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
落し蓋としては対流しやすい形状。
蒸し皿としては小ぶりなサイズなので白身魚やカットした野菜などにお勧め。
表面の加工はデザインとしてもスッキリ、こびりつき防止としても◎


カゴメ 野菜ジュース食塩無添加 スマートPET 720ml×15本
カゴメ 野菜ジュース食塩無添加 スマートPET 720ml×15本
価格: ¥ 2,950

5つ星のうち 5.0 飲みやすい, 2014/6/16
Amazon Vine 先取りプログラム メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
正直あまり野菜ジュースの類は飲んだこと無かったので抵抗ありましたが、とても飲みやすく後味もスッキリ。
かすかな胡椒の隠し味も利いています。
食塩・砂糖は使用していないので料理の素材としても◎
ペットボトルのサイズも形も量もとても良いです。


ホワイト・ジャズ (文春文庫)
ホワイト・ジャズ (文春文庫)
ジェイムズ エルロイ著
エディション: 文庫
価格: ¥ 1,264

6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 悪と詩情の記念碑, 2014/6/14
1992年に発表された所謂LA四部作の完結編にしてエルロイの最高峰。
好き嫌いは別にして本作が与えた影響を無視して以後のノワール、警察小説を語る事は出来ない。
警察内部とギャングたちの醜悪な争いを語る異様に簡潔な電文の如き文体、銃弾のように羅列される単語、吐き捨てられる会話を通して実在と架空を問わず憑かれた登場人物たちの過剰な欲望と情念を露わにする圧倒的筆力。
丹念に張られた伏線の見事さ、錯綜したプロットを操るストーリーテラーとしての手並みも鮮やか。
そして読者に有無を言わせず眼を背ける事を拒絶させる悽愴な結末から浮かび上がる主人公の絶望と哀しみの深さ、それはどんな詩よりも美しい、エルロイの面目躍如。


脱パスサッカー論―発想の転換が日本を救う!
脱パスサッカー論―発想の転換が日本を救う!
永井 洋一著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,404

10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 戦術論であり文化論, 2014/6/5
スペイン代表やバルセロナのパスサッカーが理想とし、速攻堅守のカウンターサッカーを悪とする安易な風潮に異を唱え、かつ著者なりの日本サッカーの理想像を提示する論考。
2013/14シーズンのアトレティコ・マドリーの躍進を見ても単純なポゼッション至上主義の優位は疑わしいが、本書では何と蹴鞠の歴史にまで遡り日本人のメンタリティに本当にパスサッカーが合っているのかを検証して行く。
著者の歴史的な知識の豊富さと先人へのリスペクトが感じられるプレミア・リーグなどの解説の印象通り、データや文献の引用が豊富なので論旨の流れにも唐突な感じはない。単なる技術論に閉塞していない為、普遍的な問題提起になっているのはさすがで、サッカー戦術論と日本文化論が絡み合う内容はなかなかスリリング。
結論として日本代表はスペイン代表よりもアルゼンチン代表のサッカーを目指せという提言にも説得力あり。


予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)
予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖 (扶桑社ミステリー)
ロバート ブロック著
エディション: 文庫
価格: ¥ 842

6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 郷愁に潜む恐怖, 2014/6/3
『サイコ』の血塗られたイメージが余りに強いが、本書に収録されたノスタルジックな雰囲気と叙情の中に恐怖を滲ませた作風こそブロックの本領かも知れない。
「心変わり」や「忌花」といった短編の切なさ、そして巻末の「ムーヴィー・ピープル」(別邦題「女優魂」でホラー・アンソロジー『シルヴァー・スクリーム 上』(創元推理文庫刊)にも収録されている)の幕切れの鮮やかさに、その象徴を見る。古き良きパルプ・ホラーの香りを残す表題作の不気味でありながらどこかユーモラスな味わいも捨てがたい。
そしてショートショート連作「殺人万華鏡」や冒頭の「殺人演技理論」のアイデア・ストーリーとしての切れ味には改めてその職人芸的な手腕を堪能。
個人的なベストはギリシャ神話に材を採った「牧神の護符」。陶然となるほどの素晴らしい幻想美。


はじめて話すけど…―小森収インタビュー集
はじめて話すけど…―小森収インタビュー集
小森 収著
エディション: 単行本
価格: ¥ 1,944

5つ星のうち 5.0 贅沢なインタビュー集, 2014/6/1
これはとても贅沢なインタビュー集。
登場する面子の豪華さは勿論、語られる内容の豊潤さは何度読み返しても新しい発見がある。
個人的には最も充実していた時代の「ミステリマガジン」編集長だった各務三郎(太田博)の回顧談が実に興味深い。常盤新平や矢作俊彦といった人々の逸話も面白く、石上三登志のミステリにおけるヒーロー論の独創性、法月綸太郎の余りにディープなバークリー論などと併せて、ミステリファンにはとりわけお薦めしたい。
そして和田誠が語る戦後アメリカ文化受容史は氏のファンならずとも貴重な証言だろう。


ノワール文学講義 A Study in Black
ノワール文学講義 A Study in Black
諏訪部 浩一著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 2,268

4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 閉塞と絶望を詩的に描く文学, 2014/5/31
『「マルタの鍵」講義』はアメリカ文学研究者の視点からのハメット論として(少なくとも日本では)希少で新鮮だったが、本書のもたらす論旨のスリリングさもまた素晴らしく瞠目的。
ハメット作品中最も曖昧な主人公の内面を徹底した客観描写で鮮烈に描いた、ノワールの先駆としての『ガラスの鍵』論や、サム・スペードの複雑な心象を論じた『マルタの鷹』論は本書においても秀抜。
さらに映画『キングコング』の物語構造のノワールとの類似や、ガードナーのペリー・メイスン物が何故ハードボイルドやノワールと似て非なる作品であるのかという例証は極めて斬新な印象を受ける。
ノワールという呼称の起源や、大恐慌以後に社会批判を強く滲ませる作品群が大量に産み出された理由など、歴史的な位置付けも含めて、閉塞状況から逃れようとして叶わぬ者の絶望を詩的に描いたノワールの世界を包括的に捉えた論考集。
そして巻末の「ノワール文学年表」は多くの未訳作品を紹介しており、このジャンルに興味ある読者は必見。


砂漠の反乱 (中公文庫)
砂漠の反乱 (中公文庫)
T・E・ロレンス著
エディション: 文庫
価格: ¥ 1,080

2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 粉飾と実像の狭間, 2014/5/30
レビュー対象商品: 砂漠の反乱 (中公文庫) (文庫)
1960年に世界ノンフィクション全集(筑摩書房)の一冊として刊行された翻訳の新装文庫刊。
映画を始めとして、ロマンティックな英雄として粉飾された姿しか知らぬ読者には、時に文中に述懐される大英帝国の利益の為にアラブ民族を利用したのではないかという欺瞞への自省が率直に映る。(本書の基となった『知恵の七柱』においては、さらにその事に煩悶する記述が多いらしいが)
この時代の英国の三枚舌的な外交の歪みが現代のアラブ世界の混迷を招いた事が本書を通しても浮かびあがるが、それが様々なゲリラ戦の冒険小説的な興趣と相反することなく語られることがロレンスという人物の引き裂かれた内面を象徴しているかのようである。
なお巻末の解説は本書のいささか複雑な成立事情を詳細にし価値が高い。


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