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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
躍動感溢れるU−A、目覚しい音質。, 2006/10/19
NHK教育TVの大人気番組「ドレミノテレビ」。その人気は何と言っても、歌の主役U−Aに依るところが大きいだろう。 その彼女が番組内で歌った歌を集めた注目アルバム。残念ながら、本放送の時に歌った歌は――版権のためだろうか――一部カットされている。例えば島崎藤村作詞の「椰子の実」が無い。同番組のDVDも出ているがこれにも全ての曲は収録されていない。これは非常に残念である。減点1。 しかし、それでもこのアルバムの価値は大きい。まず、このアルバムでのU−Aが本当に魅力的な事。ドレミノテレビでの動きなど見ると、彼女の魅力はスタジオでの録音よりもむしろライブに出るんじゃ無いだろうかと思わせる。このCDが、どんな形で録音されたのかは分からないが、子供達と一緒になっていると云う躍動感が伝わって来る。彼女のアルバムの中でもベストに近いんじゃ無いだろうか? それと特筆したいのは録音が目覚ましい事。スタッフも力を入れたのだろう、もの凄い音質で収録されている(女房が聞いた途端「何、これぇ!」と驚嘆したくらい)。このアルバムは是非優秀なシステムで聴いて欲しい。あらゆる方向から聞こえてくる多彩な音色の楽器とU−Aの歌に、きっとあなたも魅了されるだろう。
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5つ星のうち 4.0
販促を何とかせい, 2006/9/5
「ジャン=フランソワ・ラギオニ短篇集」に続く「フランス・アート・アニメーション」シリーズ3巻目。但し、正確に「フランス・アート・アニメーション」と冠されているのは、この巻だけ。 このシリーズは、本当に嫌になるくらい販促がいい加減である。前述の「ジャン=フランソワ・ラギオニ短篇集」を探してみてくれい。イメージを拡大してみると確かに「フランス〜」と書いてあるのが読めるのだが、コロンビアのカタログにも「フランス〜」は付いていない。これは「ラギオニ」のレビューにも既に書いたが、せっかくの貴重な映像なのに見つけにくいったら無い。 見つけにくさの理由のもう1つはフランス名の日本語表記である。「世界のベスト・アニメーション」で検索をかけてみよう。このDVDにも収録されている「雪深い山国」が見つかると思う。これを辿ると内容を解説しているサイトがあるのだが、ここでの表記は「ベルナール・パラッシオス」。同様に「ラギオニ」は「ラギオニー」となっている筈である。どちらの表記が適切なのかは判断しにくいが、作者名だけでは探しにくいと云う1つの例にはなると思う。 #タイトルには作品名を入れるべし!!! 作品は前期のものが「ラギオニー」の影響を強く受け絵のタッチなど非常に似ているが、後の作品はより丸みのある穏やかな絵になっていて、アートファンだけでなく子供などにも受け入れられやすいのでは無いだろうか。そして、何と「雪深い山国」の絵コンテが冊子となって付いている! と、まあアートアニメファンにはありがたい内容だが、再三言う様に販促が、こんなではマニアが探しても中々見つからない。 フランス・アート・アニメには、他にも優れた短編がまだまだある。販促を改善し、続けて欲しいシリーズなのだが・・・。
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5つ星のうち 5.0
内容と販促のアンバランス, 2006/8/15
パッケージに使用されている作品「ノアの箱船」は、80年代前半アニメブームの黎明期に、非常に人気の高かったヨーロッパ系芸術アニメのベスト3には入る作品である。当時これらの作品は日比谷図書館から16mmフィルムで借りる事が出来たが、大学祭の時期になると各大学のアニメ研の間でフィルムの争奪戦が起こるのが年中行事であった。 このラギオニの作品について言えば「アートファンなら見るべし」と断言できるだろう。アニメーションには切り紙の技法を用いており、うねる海面などの動きや絵などはセルアニメ或いは人形などでは絶対出せない個性を持っている。この作品をよくぞDVD化してくれた!と嬉しい限りだが、メーカーの販促方法には一言文句を言いたい。 まず、情報があまりに不足している。「ジャン = フランソワ・ラギオニ短篇集」このタイトル名から、これが「フランス」の「アート系」の「アニメーション」であると分かる人物がいるだろうか?ましてや「ノアの箱船」が収録されているとは。一方、同様に人気の高かった作品「夜の鳥」が収録されている他のDVDのタイトルは「フランス・アート・アニメーション VOL.3 ベルナール・パラシオス傑作選」である。統一性が無いのも甚だしい。そして、他の検索エンジンはもちろん、肝心のコロンビアのサイトで「ノアの箱船」や「夜の鳥」で検索しても全くヒットしない。貴重なタイトルなだけに勿体ない事だ。大金を掛けて宣伝しなくとも良いが、この辺はもう少しの気遣いがほしかった。同様に人気のフランス・アニメ「くもみたいな象みたいな蜘蛛」も出される期待もあるが、このタイトルを含め現状のままでは知らずに終えてしまうファンが大半では無いだろうか。
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5つ星のうち 5.0
現前する少女たち, 2006/5/2
この写真集のレビューには、よく「ノスタルジア」と云う感想が書かれているが、私自身はちょっと違う感情を持っている。と言うのは、この写真が撮られていた80年代当時、私はいわゆるロリコン雑誌などで、リアルタイムにこの写真を見ていたからである。この写真には大きな衝撃を受けた。あまりにリアルな、正に“そこ”から少女が自分を見つめているような感覚がそこにはあったのである。現実に存在している少女。それを写し取ったのが、この写真集である。まっすぐにこちらを見つめているその眼差し。現在巷にあふれているティーン写真集とかチャイドルとは全く異質な世界をあなたも見出すだろう。 若くして世を去った青山静男氏の貴重な写真たちを、美しい印刷で世に出してくれた、この企画に感謝したい。
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5つ星のうち 1.0
とっても綺麗な少女たち・・・それで?, 2006/4/20
或る処にとっても綺麗な少女たちがいました。それはそれは綺麗な少女でした。とっても綺麗な少女でした。とにかく、綺麗な少女でした。或る日岩山にピクニックに行ったら、なぜだか全員消えてしまいました。 大まかに書くとこんな映画である。映像は少女たちのうわべの美しさをひたすらなぞっていく。作り手自らが、その中に溺れたかったかのように延々と描写されるキッチュな少女たち。まるで「美少女環境ビデオ」のようだ。それが好きと云う人もいるのかもしれない。しかし、いくらなんでも、ソフトフォーカスのかかった(だったかな?)画面で引率の女教師が、うっとりしながら女生徒の事を「ボッティチェリの天使・・・」だとか何とかつぶやく場面では、私などは見ていて赤面しそうになってしまった。 ひょっとしたら、作り手にはそういった「思春期の少女(の美しさ)」の儚さか、或いは「ハンギング・ロック」と云う変わった名を持つ場所にある特異性・神秘性と「少女の消失」と云う出来事をリンクさせようと云う意図があったのかも知れない、とは思う。しかし実際の画面には少女らの心理・個性・内面も「ハンギングロック」と云う場所の描写・表現などが全く無く、商品説明の「ファンタジーとリアルが同居した不思議なサスペンス」には全然なっていない。少なくとも私には映画的な面白さは感じられかった作品。でも、これ意外と評判いいんだねえ・・・。
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5つ星のうち 5.0
丁寧で説得力のある解説, 2006/4/1
これまでに読んだ古生物関係の中では最良に属する内容。恐竜を研究するとはどんな事か?骨の他、糞・足跡などの痕跡の化石から実際に生きていた時の恐竜の生態を復元すると云う作業がどのようなものか、非常に丁寧に書かれている。この種の本にありがちな偏見やフライングを極力慎もうとする著者の姿勢が好ましく、その解説は冷静・論理的で大きな説得力を持っている。話題も最近旬な羽毛恐竜なども扱ってくれていて豊富。 図版はカラーで数も多く、見た目にも楽しい。特に巻末に年代毎や種類別に恐竜をまとめてくれているのは非常に便利である。 ところで、こういう本を読むと、多くの(古)生物学者が「人間」と云う生物をどう理解すべきか?と云う点について大なり小なり戸惑っている様子が窺える事がある。その点についての著者の見解も注意深く読んで置きたい。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「スキタイ人」が現れる, 2005/12/7
第2巻には1巻に続いて物語序盤でのエウメネスの人物造形について重要な伏線が張られている。それが「現実のスキタイ人」であるトラクスの登場である。ギリシャ人として過ごして来た少年期のエウメネス。その彼の中にある異質な要素「スキタイ人」。既にそれは第1巻7話の「同じ夢」で暗示されているが、これはあくまで夢である。実際この先もエウメネス自身の目には、夢の中の女は常に漠然とした姿でしか現れない。だがトラクスは現実にエウメネスの前に姿を現す。その美しくて残虐な戦いぶりが3話に渉って描かれる。彼に対するエウメネスの強い共感。そして、直後にエウメネス自身もスキタイ人であると云う事が明らかになる。淡々と出来事を語っているようでいて、実は極めて綿密に構成されたストーリーだ。 この「スキタイ人」であり「ギリシャ人」でもあると云う異質性を内包する事によって、エウメネスの人物造形は「寄生獣」・「七夕の国」から大きな飛躍を遂げた。恐らくエウメネスの中のこの「異質性」の発展が物語の中で大きな意味を持つ事になるだろう。エウメネスがどのように成長していくのか。今後の展開に大きな期待を抱かせる。
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5つ星のうち 5.0
スキタイ人の視線, 2005/12/2
岩明均の作品はともするとカルト的な方面に目が行きがちだが、その一方で極めて繊細な心理描写にも溢れている。例えば「寄生獣」の48話「ただいま」や「七夕の国」の19話「カササギの夢」の次々に想起され重なり合うイメージ。この3巻でも、P18〜27、P45〜52の表現が素晴らしい。1巻から通して繰り返される残虐で美しい「スキタイ人」のイメージ。このスキタイ人の「非日常」とギリシャ人の「日常」を併せ持つエウメネスと云う人物を描く事によって、岩明均は「窓を開いた」。私にはそう思える。 中盤以降は急展開するストーリーが一気に読ませてくれる。早く続きが読みたい。しかし、この作品はじっくり妥協せず書き上げて欲しい。岩明均なら、それが出来るだろう。
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37 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
岩明き均は「窓」を開いた!, 2005/11/13
「寄生獣」で一躍脚光を浴び、若くして一角の巨匠になってしまった天才岩明均。「寄生獣」に続いてさらに一歩を踏み出した「七夕の国」。そこで彼は自分の追求する何かに「窓の外」と云う言葉を与えた。 残念ながら「窓の外」に何があるかを描ききれずに終了してしまった「七夕の国」。だが、私は彼が「窓の外」と云う言葉を作り出して、それを描こうとした事だけでも凄いと思っていた。 しかし、その後中々新しい展開を示さない。「これ以上はさすがに無理なのか?」と思っていた矢先、彼はやってくれた。 スキタイ人は世界で最も勇猛で誇り高く そして・・・残忍である 「寄生獣」・「七夕の国」と続けて一気に読んで欲しい。そして第2巻p.42から44,45の見開きを見て驚け!
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
丁寧な解説の入門書, 2005/6/30
目次を見れば分かるように、振動から音響までの内容を初歩的な処から段階的に 説明してくれている。ある程度の数学力は必要だが、解説が丁寧で例題も豊富なた め、微分・積分・複素数程度を知っていれば読みこなせるだろう。一般の音響の本 で納得出来なかった部分が、この本で理解されたと云う事もかなりあると思える。 内容は「工学部的」と言うより「物理的」。残念なのは「工学部的」な音響の本 なら大概載っている電気-音響(つまりスピーカーとかマイク)に関する記述が無 い事だ。それを含んだ続編が出れば最高だが、電気-音響関係の参考書とともに、 この本を一冊用意しておけば、学習の効率は非常に高くなると思う。
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