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とおのとほさんが書き込んだレビュー (山形県東置賜郡)

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無縁の地平に―大仏照子の生涯
無縁の地平に―大仏照子の生涯
増田レア著
エディション: 単行本

5つ星のうち 5.0 大仏照子さんの人柄、空さんの取り組みもさることながら著者がなによりスゴイ!, 2016/2/12
大仏照子(おさらぎ あきこ)さんとは、願成寺で共に生活していた人と知り合いのおかげで、山形でお会いしたことがあった。その知り合いの名は本書の空さんの手紙にも出てくる。
本書で「赤湯温泉の上のほうで生活していたことがある」というような記述があったが、正確に言うと、吉野鉱山のことだ。照子さんの弟さんの力で職を得たと思う。照子さんはそのころ、著者のお兄さんを出産するために宮内の病院に入院したことがある。

空さんは仕事に出かける前に、バイクで病院に立ち寄り、外から大きな声で妊婦の照子さんを呼ぶ。元気な顔が窓から見えると「それじゃあ、行ってくる」と声を掛けて出かけたという。何という愛の溢れた青春時代だったことか。

富良野で「国の子寮の天使」といわれていた照子さん(文中ではこのような表現はないが、わたしはそのように風聞している)と風来坊の空さんが結婚したいと宣言したときは、同僚は怒ったという。それだけ照子さんは愛され、そして献身してきた大切な人だったのだ。

北海道での生い立ち、夫の家の歴史、閑居山願成寺でのマハラバ村生活の描写、記述は読み応えがあったが、なによりも、著者の増田ノアさんの語り口、文体がすごい! どこぞの新興宗教団体の教祖みたいなオーラが全編に感じられるのだ。

大仏空と大仏照子の愛の結晶はマハラバ村で育ち、ただならぬ人徳の持ち主となったようだ。
わたしは本書を読んで、増田ノアさまにぜひともお会いしたい気持ちが高まった。また、茨城県かすみがうら市の志筑にある閑居山願成寺にも詣でたくなった。
祖父からしてすごい方だったようだが、ご両親さえ超える力が文面から放射されてくる。
 


満洲難民 三八度線に阻まれた命
満洲難民 三八度線に阻まれた命
井上 卓弥著
エディション: 単行本
価格: ¥ 2,052

5つ星のうち 5.0 日本人も難民を体験していた, 2016/2/8
Amazonで購入(詳細)
タイムリーといおうか、シリア難民の問題が世界規模で深刻な問題になっているおり、日本人の記憶を呼び覚ますタイトルでもある。しかし、あとがきを読めば、そのようなウケを狙った小さな書籍ではなかった。日本人もじつは敗戦の直後、難民を体験していた。それが何のいわれか、タブー化されるような扱いで、敗戦史には記録されていない難民の史実があったのだ。

ソ連兵の蛮行とともに朝鮮人の裏切り行為は、わたしも体験者たちからよく聞いてきた。同じようなことがやはり本書にも描写されている。しかし、筆者の公正たろうとするジャーナリスト精神によって、同時に朝鮮人たちの日本人難民たちへの温かい厚意があったことも記されているのが、本書の過酷な生活描写のほんの微細な記述ではあるが救いである。

本書の執筆の契機となったのが伯母の体験記「北朝鮮・郭山への墓標」(1995年刊)に因っている。じつは我が家もその方からいただいている。私の記憶では、本書には記されていないが、避難する際、伯母は母に手を引かれて、下駄履きで何百キロもの道のりを歩いたという、そんな記憶がある。

満州から日本人は様々な形で本土に帰国した。その中で、本書に描かれている人々はまっすぐ本土めざした一団ではなかった。その奇特な軌跡を、事跡を埋もれさせることなく明らかにした功績は評価されるべきだろう。


廃市 デラックス版 [DVD]
廃市 デラックス版 [DVD]
DVD ~ 小林聡美

5つ星のうち 5.0 東北の小さな町に閉じこもって日本を知ったつもりになってはいけないな, 2016/2/7
レビュー対象商品: 廃市 デラックス版 [DVD] (DVD)
60数年間、この小さな国に閉じこもっていたのに知らない街だらけだ。柳川市が水の都といわれているなんて、聞いたことがあるような、ないような・・・。冒頭から掘割の美しさが前面に描写され、ドラマは街の美しさによって育まれた命たちの様相といった感じになる。
主人公が「学生」という高等遊民であることが大切だ。知能も感性も敏感だが、時間にゆとりのある存在であればこそ遭遇するドラマである。出張ビジネスマンには到底気づかぬ地元の人間たちの息遣いを感じることができるのだ。そして、余計な事件に巻き込まれていったりもする。夏休みの長い学生が旅先で遭遇したドラマというものに近い。それだから、いつかは忘れるものであり、ふとした機会に思い出したりもするものだ。主人公の男はただの目撃者、随伴者でしかない。地元の命の営みをただただ傍観するだけだ。
旧家の複雑な事情に合わせて男女の愛の絡み。タイトルがなぜ「廃市」なのか。どうして登場人物たちはわが街を廃れゆく街と感じているのか。産業構造の変化による街の衰退なら、そのこととドラマはどう関係するのか。
愛の高まりは街の興隆とともにある。愛の複雑な絡まりは、街が興隆から腐朽へ移行する象徴なのかもしれない。
旧家の事情で長女が養子を迎えたが、養子は愛人を作り、長女は尼寺へ、というほど単純なストーリーではなかった。もっともっと愛の絡みは複雑だった。
・・・しかし、愛の絡みが複雑というのは、豊かな愛情によって街は育まれているということでもある。街の産業は廃れゆく。けれども人々の愛情はけっして腐朽することはないのだ。掘割の美しさが人々の美しさを醸し出しているのだろう。


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出品者:株式会社フェニックス
価格: ¥ 1,980

5つ星のうち 4.0 小さい活字でしかも画数の多い字を読むのに買いました, 2016/2/6
Amazonで購入(詳細)
ひと文字読めればいいので、レンズはそんなに大きくなくてもいい。だから十分使えます。でも、やっぱり、どこかに転がっちゃってなくしちゃうかもしれないなあ。


未来世紀ブラジル [Blu-ray]
未来世紀ブラジル [Blu-ray]
DVD ~ ジョナサン・プライス

5つ星のうち 5.0 悪夢というほどのものでもなく、何が何だか分からないというものでもない。だが、間違いなく一生つきまとう映画である, 2016/2/2
不思議な未来世界をデザインしたものだ。高度に発達したように見えるが故障だらけの機械。機械とともにトラブルだらけなのが行政システム。責任を取らないで人民を犠牲にするだけの官僚システム。
現代と同様、爆弾テロが横行している。
情報を統括している官庁の職員サムは夢のような幻覚のようなイメージをよく観るが、その中に出てくる美女ジルが当局から抹殺されようとすることを知り、助けようとする。ここらがドタバタ劇として展開するが、爆弾テロによる一般市民の犠牲に対する正義の叫びが、2016年を迎えたばかりの現代では共感を呼ぶことだろう。
・・・そして、ハッピーエンドになるかと思いきや、ロボトミー手術のような処刑を執行されてしまう。
けっしてハッピーエンドにはならず、正義が悪に勝つというものでもなく、恋愛が成就するわけでもない。わんさかわんさか押し寄せるマス化した官僚機構がひたすら悪夢のように描かれている。
後を引くというか、後味が悪いというか、夢うつつにこの映画を見てしまうと一生、心に焼き付いてしまう。人間の潜在意識とどこか結びつくようなところがあるのだろう。
お勧めはできない。責任が取れないのだ。1985年ころ公開されたものだが、じつはその時、一度見ている。そして後を引いてしまっていて、30年後の今日、再び見てしまったのだ。見るべきか見ぬべきか、それはあなたにお任せするしかない。


少年少女信仰偉人伝〈10〉ルター (1982年) (豊かな人生文庫)
少年少女信仰偉人伝〈10〉ルター (1982年) (豊かな人生文庫)

5つ星のうち 4.0 学生運動から輩出したリーダーのように見える・・・するとJ・ウエスレーの先輩みたいなものか, 2016/2/1
マルチン・ルターは名ばかりはよく知っているが、高校の世界史の教科書ていどの知識以上のことは知らなかったので、本書には期待した。

ルターの生まれ育った環境がよく描かれていて、それだけでも十分な手応えだった。
貧しい鉱山労働者の父だったが勤勉で出世し、ルターが青年期を迎えるころは町の名士クラスにまでなっていたこと。

父の願いで法律家を目指していたが、神学部に移って落胆させた。しかし、法学的思考の鍛錬が宗教論争やプロテストの行動を支えたのではないか、など想像のきっかけを与えてくれた。

領主の保護はあったのだが、異端として火刑を免れたいきさつは、それでもよくわからなかった。
さらに、元修道女カタリナとの結婚がなんの突っこみもなく描かれていたが、聖職者の結婚についての説明が欲しかった。

ルターが学んだ学校に影響力あった「共同生活兄弟会」は、今でいう消費者運動のような宗教の草の根運動のようなものだったと思われた。こことの関わりが、プロテストの大きな下地になったとしか思われなかった。


エクソダス:神と王 [DVD]
エクソダス:神と王 [DVD]
DVD ~ クリスチャン・ベール
価格: ¥ 1,991

5つ星のうち 5.0 CGとかの技術で壮大な場面が描けているが、エジプト帝国の世界はなぜか小国に見える, 2016/1/30
レビュー対象商品: エクソダス:神と王 [DVD] (DVD)
楽しく観ることができた。ハリウッド映画にはなにか掟というか暗黙の了解というものがあるのだろうか。そこそこの迫力を描写しながらも、コンパクトに納めている。いや、たまたま私の選ぶ映画がそうだということだろう。私が選んでしまう映画には冒険と安心の両立が求められているのだろう。観る前と観た後が変わっていてはならないのだ。ちょっとだけ元気になれればいいのだ。

舞台上の道具立てだけが古代エジプトの風俗で、物語進行のテンポはまるで現代だ。だから楽しめた。ラムセスが私の一番のお気に入りだった。役者はエジプト人ではなくオーストラリア出身らしいが、メイクが独特のイケメンを作ったようだ。ただ、どこか温水洋一(イケメンにした温水)を連想させるところもあってビミョーな気分で見ていた。

不満なのは神様の扱いだ。神様がハリウッド流にコンパクト化されていることだ。小さな子どもに置き換える必要がなぜあったのか。抽象化を避けたのだろうか。天上から響いてくる形では物足りなかったのか?

その神様がエジプト人に与えた罰・・・ワニの襲撃、ナイル川の汚染、カエルやアブの大発生には、エジプト人の合理的な解説が備えられている。神様の威力をコンパクトにしている(ファラオの威厳も小国の王のようで、ラムセスはじつに勤勉に行動する)。

唯一、劇中でも、観客側でも背筋が凍ったのは、以後ユダヤ人の過ぎ越し祭の元になったエジプト人の子どもだけが殺される災難の場面だ。ラムセスの子どももこれで死ぬ。
そう、旧約聖書の神様は殺戮を平気でする畏怖すべき存在。この場面で辛うじて偉大な神様の力の片鱗が感じられた。

合理的な解説と言うと、モーセがシナイの山に籠って神様と契約した十戒の石盤を持って下山するシーン。神様の言葉をモーセ自らが石盤に彫り込むという描写になっている。
それまでは、私は漠然と、モーセは神様から十戒の彫り込まれた石盤を受け取ったのだろうなあ、と思っていた。モーセ自らが彫り込んだというのはとてもリベラルだ。

紅海も、モーセが杖を振り上げると真っ二つに分かれる、などという荒唐無稽ながら、やはりそうなのだろうなあ、と思っていたのだが、強風で潮がとりわけ強く流れ、浅瀬になったところを伝いながら渡ったということになっている。新潟県の親不知子不知海岸状態を連想し、これまたそうだったのだろうなあ、と納得させられた。

・・・そうかあ、自分で以上のように振り返ってみると、この映画の狙いは、出エジプト記を合理的に解釈してみせることにあったのか、と気づく。この映画はアメリカキリスト教リベラル系の映画ということでもあったのだ。


初めて部下を持つ人のためのリーダーシップ10のルール (フレッシュリーダーズ・ガイド (01))
初めて部下を持つ人のためのリーダーシップ10のルール (フレッシュリーダーズ・ガイド (01))
マリーン・カロセリ著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 1,470

5つ星のうち 5.0 リーダーはまず「大きな絵」を掲げなければならない・・・みんな豊かな人間になろうよと, 2016/1/28
これまでの人生で、1、2度はリーダーシップに関する書を手にしたことがある。何十年も前のことだ。そして途中で放棄したことをも覚えている。退屈してしまうのだ。そしてリーダーにはなれないで来たように思う。世話人にはなったかもしれないが。
今後もリーダーになるようなことはないかもしれないが、この世の名残として読んでみた。
やはり2、3ページも読むと退屈してしまったのだが、今度は人生上の読み収めとばかりに、がんばってみた。何で退屈かというと小説のような楽しい想像ができないのだが、今回はこらえて、自分が施設長にでもなったつもりで世界に突入してみた。
しばらくはなりきることができて、それなりに楽しめた。

本書の文章は不思議なものだった。そつのない文体で簡潔、簡明をモットーとしていると思われる。だが、翻訳の悲しさ、易しい文体なのに意味不明、イメージの沸きにくい、あるいはまどろこしい言い回しがあった。
それはもとより、もともと、このような世界を敬遠してきた私であるからだろう。だが、次のような文はいかがだろうか?

「力と注目を求めて争うようなメンバーがいるチームは、ミーティングが拷問になってしまいかねない。(p.96)」

もちろん、戸惑うのは一瞬のことで、意味はつかめる。ただ、読む速度が鈍くなってしまうのだ。

もちろん、最後まで読んだ。この手の本? リーダーシップに関する書物を最後まで読み通した最初の記念すべく書になった。

読みながらいっぱい書き込んだ。仮想世界でなくてもいけそうな自信がついた。あちこちサイドラインを引いたので、実世界の机上に置いて都度都度、参考にできそうな気がしてきた。

*「高邁なビジョン」を持つこと
*計画の実現のために部下に仕事を任せること
*部下たちと計画を共有するために会議を成功させること
このようなことためのアドバイスがぎっしり詰まっていた。

次は、部下に仕事を任せるためのアドバスの書、会議を成功させるための書を読んでみるかな。
バーチャルな形でビジネス書を読み重ねていくのもおもしろそうな気がしてきた。
「バーチャルなリーダーを形成していくための読書」・・・なんだかワクワクしてきたぞ。

なお、本書は最後まで読んだほうがいい。最後までビッシリとアドバイスが詰まっているということではなく、頭に入りやすいように、巻末はひそかに繰り返しまとめが述べられているから読まないともったいないと思うのだ。


世界一わかりやすい 「TPP」の授業
世界一わかりやすい 「TPP」の授業
小泉 祐一郎著
エディション: 単行本(ソフトカバー)
価格: ¥ 1,080

5つ星のうち 4.0 国民の多くが農地を私有し農業を財産としていくことが、人間の生きていく上で大切なことだ, 2016/1/22
帯にあったとおり「『教えるプロ』がやさしく解説」した著書というのは本当だった。経済学の理論や賛成派反対派の主張の趣旨もわかった気がした。

「参加していいの?」「誰が得するの?」「生活はどう変わる?」にはハッキリとは答えてくれていなかった。そもそもTPPに賛成するべきなのか、反対するべきなのか、本書ではどちらを選択するべきなのか、示してくれなかった。

反対派は賛成派に対してこのようにつっこむべき、あるいは賛成派は反対派にこうつっこむべき、というアドバイスはあった。

全体の文調で印象に残ったのは、本当は反対した方がいいが、パワーゲームとしてはアメリカに追従するしかない、ということだった。

アメリカに追従するしかないのなら、追従という態度を示しながらもアメリカの思惑を巧みにかき分けて、できるだけ自国の益になるように粘り強く改善の努力をしていく他ないようだ。
喩えが非常に悪いのだが、北朝鮮がアメリカの干渉を非常に巧みに、言い換えれば振り回して、結局は原爆や大陸間弾道ミサイルを開発してしまったあの巧みさを見習って、国内の農業構造を変革させながら、農業が国の幸福の基礎として成り立たせていく方策を見出し歩んでいくようにしなければならないと思った。

家庭菜園に毛の生えたような零細な農業だとしても、国民の多くが農地を私有し農業を財産としていくことが、人間の生きていく上で大切なことだからだ。


シュレディンガーの哲学する猫 シュレ猫とコトハ
シュレディンガーの哲学する猫 シュレ猫とコトハ
新崎三幸著
エディション: コミック
価格: ¥ 1,296

5つ星のうち 5.0 十数年も前の竹内薫さんはキザったらしい秀才顔をしていた, 2016/1/17
かなり前に店頭で本書の原作(中公文庫)を手にしたことがある。ページをめくると西欧の哲学者・哲学の紹介がモチーフになっていると思われた。著者の写真を見るとなんだかキザったらしい秀才の顔つきをしていた。先にヨースタイン・ゴルデルの「ソフィーの世界」がブームになっていて、二番煎じの企画に見えた。キザったらしい小賢い男が著わした二番煎じの哲学入門書、こう判断した私は本棚に戻した。こんなことがあったことなど忘れてしばらくしてNHKの科学番組「サイエンスZERO」に親しむことになった。それは現在も続行中であり、愛嬌のある大男がファシリテーターをしていて、NHKの女子アナウンサー、女子タレントとのユニットで楽しい科学番組だ。その男の名前をいつしか覚えるようになった。竹内薫。その名前を覚えてから書店に行くと、案外、著書が多数出ている。そして手に取ったマンガ本も原作が竹内とその妹の合作のものだった。しかもあとがきを見ると冒頭の文庫本のマンガ化だった。十数年の時を経てようやく竹内ワールドに分け入ることになった。キザったらしい秀才顔が太った大男になったタイミングでマンガ化なったことをどのように哲学できるか、これも興味が湧くことである。

本書では女子高生を主人公にした学園マンガをステージにして、シュレ猫のリードの元、5名の哲学者、思想家が軽薄な女子高生を感化するというものである。新崎の絵がすごくて哲学に慣れていない目かするとシュールな感じさえする。単純にいえば煙にまかれた感じにさせられる。NHKの「100分DE名著」でサルトルを見ていたので、ここはすんなり頭に入ったが、第1章の「ウィトゲンシュタイン」から読み進むのに手間取った。それでも二度目になるとかなり単純化して説明してくれていることに気づくことができた。「言語ゲーム」は哲学的な洞察だが、その着目は人類学でいっていることと共通しているのではないかと思われた。
ともあれ、自分には何がなんだか分からないウィトゲンシュタインのことについて1ミリでもつき合わせてくれた本書に感謝する。


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