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5つ星のうち 4.0
キャリアがあればモテるとは断言できない, 2008/7/23
キャリモテの時代、というタイトルから想像する内容と、実際に
本文に書いてある内容は違う。まずはその点に注意されたい。
キャリモテとは言うものの、キャリアのある女性がモテると断言
できるほど、状況は単純ではない。キャリアがあってもモテない
人、逆にキャリアがなくたってモテる人もいる。
本のタイトルと表紙の絵は、あくまでインパクト狙い、部数を稼
ぐためのものであって、本文の内容を正確に表現しているわけで
はないということを読む前に理解されておいたほうが良いと思う。
タイトルや表紙、帯のキャッチコピーの極めて浮ついた雰囲気か
らして、取るに足らないステレオタイプの男女関係論が展開され
ていると思いきや、内容は意外にも濃く興味深い。
現在結婚適齢期にある男性たちの微妙な心理、生活状況を的確に
捉えており、(私は既婚33歳男性である)「まさにその通り!」
と唸らせる考察、分析が多数見受けられた。筆者自身の長年にわ
たる取材、観察の賜物であろう。
今の日本は、価値観が多様化し、こういう人がモテてこういう人
がモテないとは一概に言えなくなってきている。この事実を大変
よく理解できた。また、今までモテなかった人がモテはじめ、今
までモテていた人がモテなくなっている、というのも分かった。
これも時代の変化である。私自身、仕事でマーケティング業務に
関わっており、このあたりの複雑な事情を的確に理解するのが非
常に難しいことを日々実感している。「今の日本の男女って、多
分こうなんだろうな…」という、多くの人がまだ言語化できてな
い新潮流を表現した一冊であると思う。
ただし、本文中に何名かの男性のインタビューが出てくるが、こ
の内容はいかがなものかと思った。読んでいて確かに面白いし、
こんな人もいるんだ、という気付きがあるが、本人たちの悪い面、
奇異な面を殊更強調して書いている。
女性が書いた本だけに、男性を面白がって表現するのもやむなし
か。ゆえに、ここに取り上げられた人を、現代日本人男性のスタ
ンダードと捉えると誤解が生まれる。ほとんどすべての男性はこ
こまで奇異ではない。